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診療科

産婦人科



科の特徴

産婦人科診療の4つの専門分野(周産期・腫瘍・生殖・女性ヘルスケア)それぞれで質の高い診療ができるように努めています。
1 周産期 妊娠・分娩を取り扱う分野です。楽しい妊娠生活を過ごし、元気な赤ちゃんと過ごせるようお手伝いします。
2 腫瘍 子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣のう腫などの良性腫瘍、子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がんなどの悪性腫瘍を治療します。
3 生殖 妊娠を希望される方への不妊治療の分野です。
4 女性ヘルスケア 思春期から性成熟期、更年期、老年期まで、女性に特有な心身にまつわる疾患に対し、月経異常や骨盤臓器脱などを治療します。

扱う疾患

周産期

正常妊娠、合併症妊娠(糖尿病、甲状腺疾患、高血圧など)、高齢妊娠、妊娠悪阻、切迫流産、切迫早産、妊娠高血圧症候群、妊娠中・産褥のマイナートラブル、異所性妊娠(子宮外妊娠)、胞状奇胎
妊娠主訴の方は特定初診料の算定なく受診していただいています。他科と連携し、高齢の方や他の病気で治療中の方でもなるべく安全・安心して出産できるよう力を入れております。周産期母子医療センターの指定を受けていますので、妊娠32週以降の早産や1500g以上の新生児も承っています。
詳しくはこちらを参照してください。

腫瘍

良性腫瘍

子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣のう腫、子宮内膜ポリープ、バルトリン腺のう胞など
症状や状態などによって、経過観察、薬物療法、手術療法などの選択肢をお伝えし、治療法を選択していきます。
手術は子宮全摘術・子宮筋腫核出術・卵巣のう腫摘出術・卵巣摘出術など、できるだけ侵襲の少ない腹腔鏡手術を中心に提案してまいります。最近ではロボット支援下腹腔鏡手術も開始しました。

悪性腫瘍

子宮頸がん(子宮頸部異形成を含む)、子宮体がん(子宮内膜異型増殖症を含む)、子宮肉腫、卵巣がん・卵管がん・腹膜がん(境界悪性を含む)、外陰がん、絨毛がんなど
手術・化学療法・放射線療法を必要に応じて組み合わせた治療を行っています。
適応症例には免疫チェックポイント阻害薬という、がんを攻撃する細胞を活性化させて、がん細胞を排除するという新しいタイプの薬剤を用います。
また、がんの発生に関わる複数の「がん関連遺伝子」の変異を調べ、オーダーメイド治療につなげる検査についても取り組む予定です。

生殖

子供が欲しい方に対する治療となります。当院では、ART(生殖補助医療:体外受精など)を除く一般不妊治療を行います。不妊症の原因検索、子宮卵管造影(子宮から卵管への通過性の確認)などを行い、経口排卵誘発剤までの治療を行います。

女性ヘルスケア

月経異常(無月経、月経困難症(月経痛)、過多月経(月経の量が多い)、月経前症候群(月経前に調子が悪い)、多のう胞性卵巣症候群、早発閉経など)、性器形態異常(重複子宮、膣閉鎖など)、更年期障害、骨粗しょう症、骨盤臓器脱(子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤)、尿失禁、性感染症(クラミジア、淋病、梅毒、HIV感染症など)、骨盤腹膜炎・付属器炎、外陰炎・膣炎など

診療統計

項目 2020年度 2021年度 2022年度
分娩数 602 487 447
経腟分娩数 463 354 304
帝王切開分娩数 139 133 143
2020年度 2021年度 2022年度
総手術数 364 351 384
腹式子宮全摘術 3 3 4
子宮筋腫核出術 1 3 1
付属器手術 3 6 6
膣式子宮全摘術 14 6 6
子宮頸部円錐切除術 24 31 43
バルトリン腺手術 2 0 1
子宮鏡手術 0 0 0
ロボット支援下子宮全摘術 5
腹腔鏡付属器手術 46 61 46
腹腔鏡子宮手術 48 43 46
腹腔鏡下仙骨膣固定術 11 8
卵巣悪性腫瘍手術 10 8 17
子宮悪性腫瘍手術 14 7 9
帝王切開術 139 133 143
その他開腹手術 5 1 1
その他腟式手術 10 8 10

帝王切開術疾患別(重複例あり)

2021年度 2022年度
既往帝切後妊娠 57 58
児頭骨盤不均衡 8 3
骨盤位 9 16
胎児機能不全 9 8
絨毛膜羊膜炎 2 1
妊娠高血圧症候群 9 15
糖尿病 1 0
子宮内胎児発育遅延 0 4
双胎妊娠 3 8
回旋異常 3 0
前置胎盤 9 5
臍帯下垂 1 0
子宮奇形 0 0
癒着胎盤 4 3
肝機能異常 0 0
遷延分娩 8 10
常位胎盤早期剥離 2 1
その他 0 0

婦人科手術疾患別(重複例あり)

2020年度 2021年度 2022年度
子宮筋腫 47 41 42
子宮腺筋症 3 1 6
良性卵巣腫瘍 46 53 46
異所性妊娠 12 12 5
子宮脱 20 19 26
尖圭コンジローマ 0 0 0
外陰血腫・腫瘍 0 0 0
子宮頚部上皮内腫瘍 29 33 44
子宮頚癌 2 1 3
子宮肉腫 0 1 1
子宮体癌 12 10 9
卵巣癌 9 11 15
卵巣腫瘍境界悪性 0 0 1
外陰癌 0 0 0
子宮頚管無力症 0 0 0
バルトリン腺腫瘍 2 0 1

スタッフ紹介

徳永 直樹

職名 第2医療部副部長
兼産婦人科部長
兼周産期母子医療センター長
出身校 浜松医大
取得年 昭和61年
専門領域 周産期医学
産婦人科一般
資格 日本産科婦人科学会専門医、指導医
母体保護法指定医
日本周産期・新生児医学会母体胎児専門医・指導医
浜松医科大学臨床教授
緩和ケア研修(PEACE)修了
女性ヘルスケア暫定指導医

勝又 佳菜

職名 科長
出身校 浜松医大
取得年 平成22年
専門領域 産婦人科一般
資格 日本産科婦人科学会専門医・指導医
日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医
日本周産期・新生児医学会母体胎児専門医
日本周産期・新生児医学会新生児蘇生法専門コース修了
緩和ケア研修(PEACE)修了

深田 せり乃

職名 医長
出身校 浜松医大
取得年 平成25年
専門領域 産婦人科一般
資格 日本産科婦人科学会専門医
日本周産期・新生児医学会新生児蘇生法専門コース修了
緩和ケア研修(PEACE)修了

小田木 秋人

職名 医長
出身校 浜松医大
取得年 平成26年
専門領域 産婦人科一般
資格 日本産科婦人科学会専門医
臨床研修指導医講習会修了
緩和ケア研修(PEACE)修了

川岡 大才

職名 医長
出身校 名古屋市立大学
取得年 平成27年
専門領域 産婦人科一般
資格 緩和ケア研修(PEACE)修了

甲木 哲也

職名 医長
出身校 信州大
取得年 平成27年
専門領域 産婦人科一般
資格 日本産科婦人科学会専門医
日本周産期・新生児医学会新生児蘇生法専門コース修了
日本がん治療認定医
緩和ケア研修(PEACE)修了

趙 現

職名 医師
出身校 中国医科大学
取得年 平成30年
専門領域 産婦人科一般
資格 緩和ケア研修(PEACE)修了

寺本 麻友子

職名 医師
出身校 浜松医大
取得年 平成31年
専門領域 産婦人科一般
資格 緩和ケア研修(PEACE)修了

認定施設

  1. 日本産科婦人科学会研修指定施設
    日本産科婦人科学会が、当院の医師の経歴・当院で治療される疾患を考慮し、若い産婦人科医師の研修に適当な病院と認定したものです。

  2. 母体保護指定医認定施設
    日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会・日本医師会・厚生労働省が、人工妊娠中絶および永久避妊手術の施行を認めた施設にあたえられるものです。ただし当院は、磐田市が運営する公立病院ですので人工妊娠中絶に関しては、特別な場合(例えば持病のためやむなく中絶されるのですが、その持病の関係で手術前後の完全管理が必要な場合など)を除き、お受けいたしておりません。
  • 日本産科婦人科学会専攻医指導施設
  • 日本周産期新生児医学会周産期専門医(母体・胎児)認定施設
  • 日本女性医学学会専門医認定研修施設

トピックス

腹腔鏡手術・ロボット支援手術について

腹腔鏡手術

腹腔鏡手術は、お臍と下腹部に数ヶ所小さな穴をあけ、カメラと手術器具を入れ、モニターを見ながら行う手術です。開腹手術に比べ、傷が小さく、痛みが少ないため、体への負担が少ないことが特徴です。入院期間・仕事復帰までの期間が短いため、現代女性のライフスタイルにも合致した手術と言えます。子宮・卵巣の良性腫瘍が対象となります。また、骨盤臓器脱に対する腹腔鏡下仙骨腟固定術も実施しています。

ロボット支援手術

当院でもロボット支援手術が開始となりました。患者さんの体に小さな穴を開けて行う、傷口が小さい低侵襲(ていしんしゅう)の手術です。 そのため、開腹手術に比べて手術痕はほとんど目立たず、より少ない出血量で術後の痛みも軽くなります。 術者は隣のコンソールから、術野の3D画像を見ながら、4本のロボットアームを遠隔操作します。 術者の精密な手の動きを再現しつつ、ダヴィンチ・システム独自の機能で術者の手ぶれも防止されるため、従来の腹腔鏡(ふくくうきょう)下手術より精密な操作が可能となります。
当院では子宮筋腫など良性子宮疾患に対し施行しています。

婦人科良性疾患については、患者さん個々の病気の種類やサイズ、患者さん本人の全身状態に合わせて、経過観察、薬物療法、開腹手術、腟式手術、腹腔鏡手術、ロボット支援手術を提案していきます。

更年期障害について

平均寿命が長くなり、閉経後の期間が長くなった現代において、更年期は重要な問題になってきました。更年期の女性には“究極の若返り薬”ともいうべきホルモン補充療法の選択肢があります。生活の質(QOL)を高める治療ですので、ぜひご相談ください。

骨盤臓器脱について

子宮のみならず膀胱や腸も膣の中や腟外に脱出する病気です。常に腟から何かが出てきている、尿や便が出にくいなど、日常生活に影響があるような方は治療が必要です。
骨盤底筋体操と共に、ペッサリーというリング状器具を用いたり、手術療法(腟式子宮全摘術、腟壁形成術、膣閉鎖術)などを行います。最近では腹腔鏡下にメッシュを埋め込む仙骨腟固定術も行なっています。年齢・症状や患者さんの状態により治療法を提案していきます。

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