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放射線治療センター


放射線治療部門は、放射線治療を安全・安心に精度良く施行するために多くの業務を行っています。
放射線治療は悪性腫瘍治療の三本柱(手術・化学療法・放射線治療)の一つであり、人体の腫瘍部分に対して高エネルギー放射線を集中的に照射して治療する技術です。 放射線治療の正確な治療計画と確実な実施のためには高度な知識と技術が要求されます。

放射線治療技術科のスタッフは国家資格を持った診療放射線技師であり、 医師、看護師、放射線治療専門技師、放射線治療品質管理士、医学物理士などのスタッフと協同して放射線治療に従事しています。

ご案内メニュー

去勢抵抗性前立腺がんに対する「プルヴィクト(放射性リガンド療法)」のご案内

プルヴィクト治療をご検討中の方へ

プルヴィクトは、転移性去勢抵抗性前立腺がんに対する新たな治療選択肢です。
これまでホルモン療法や薬物療法を受けた後も病状が進行した患者さんを対象に、
前立腺がん細胞を標的として放射線を用いた治療を行います。
点滴による治療であり、手術は必要ありません。

プルヴィクト治療とは

プルヴィクトは、前立腺がん細胞の表面に多く存在するPSMA(前立腺特異的膜抗原)という目印に結合する薬剤です。
薬剤に含まれる放射性物質(ルテチウム-177)が、がん細胞の中で放射線を放出することで、がん細胞を攻撃します。
正常な組織への影響をできるだけ抑えながら治療を行えることが特徴です。

※作用機序のイメージ図です。実際の細かな分子構造とは異なる部分があります。

このような方が治療の対象です

プルヴィクト治療の対象となるのは、次の条件を満たす患者さんです。

・転移性去勢抵抗性前立腺がんと診断されている方
・PSMA-PET検査でPSMA陽性が確認された方
・ホルモン療法や抗がん剤治療などの薬物療法を受けたことがある方
・主治医が治療適応ありと判断した方
・全身状態、臓器機能および生活環境等を含め、当院の受入基準を満たす方

※ 放射線安全管理上の観点から、入院中および退院後の日常生活において一定の自立が可能な方を対象としています。
※ 当院では、安全な治療を実施するため、治療内容や生活上の注意事項を理解し、自己管理や排泄管理が可能であること、
  また、治療後の生活制限に対応できる生活環境が整っていることについても確認しています。
※ 治療薬の供給状況や病床の受入状況により、治療開始までお待ちいただく場合があります。




治療のながれ

治療前
・診察(治療経過・全身状態の確認)
・血液検査
・PSMA-PET検査結果の確認
・治療適応の総合判定

治療当日
・入院
・診察・体調確認
・プルヴィクト投与(点滴)

投与後
・放射線量測定
・退院基準の確認
・退院
通常、入院期間は1泊2日程度です。   

治療スケジュール

プルヴィクトは6週間ごとに1回投与し、通常は計6回実施します。
治療期間は約8か月間です。
治療中は定期的に診察や血液検査を行い、治療効果や副作用の状況を確認します。
副作用の程度によっては、投与時期の変更や治療の延期・中止を検討する場合があります。

副作用について

比較的よくみられる副作用
・口の渇き
・味覚の変化
・吐き気
・食欲低下
・倦怠感
・下痢・便秘

注意が必要な副作用
・貧血
・白血球減少
・血小板減少
・腎機能障害 
これらを早期に発見するため、定期的な血液検査を行います。

体調変化があった場合
治療中に気になる症状がある場合は、早めに担当医または医療スタッフへご相談ください。   

治療費用について
プルヴィクト治療は健康保険適用の治療です。
自己負担額は、保険負担割合や所得区分により異なります。
また、高額療養費制度を利用することで、月ごとの自己負担額が一定額まで軽減されます。
詳細な費用については、病状や治療内容により異なるため、受診時にご相談ください。


ご紹介について
プルヴィクト治療をご希望される患者さんのご紹介を受け付けております。 
治療適応については、これまでの治療経過、PSMA-PET検査結果、全身状態、臓器機能、
生活・自己管理能力および放射線安全管理上の観点を踏まえ、当院にて判断いたします。


【ご紹介の流れ】
① 適応の確認
紹介元医療機関にて、「プルヴィクト(放射性リガンド療法)紹介時チェックシート」を用いて適応および安全な治療実施の可否をご確認ください。
② PSMA-PET検査
ガリアファームを用いたPSMA-PET検査を実施し、PSMA陽性であることをご確認ください。
※プルヴィクト治療の適応判定には、ガリアファームによるPSMA-PET検査結果が必要となります。
※PSMA-PET検査は当院では実施しておりません。
※PSMA-PET検査をご依頼される際には、治療予定施設名の記載が必要となる場合があります。


③ 地域連携室への紹介予約
診療情報提供書、紹介時チェックシートおよびPSMA-PET検査結果をご準備のうえ、
地域連携室へご連絡ください。内容を確認後、受診日程等をご案内いたします。
※患者さんからの直接予約は受け付けておりません。現在通院中の主治医へご相談ください。
※PSMA-PET検査の依頼時に当院を治療予定施設としてご指定いただいた場合でも、
 当院での受入れおよび治療実施をお約束するものではありません。
※当院での受入れについては、病床状況、治療薬の供給状況に加え、患者さんの病状、全身状態、
 臓器機能、生活・自己管理能力および放射線安全管理上の観点を踏まえ、総合的に判断いたします。


お問合せ・受診について

プルヴィクト治療をご希望の方は、担当医または当院泌尿器科へご相談ください。 
他院に通院中の患者さんは、主治医へご相談のうえ、地域連携室を通じてご紹介ください。
なお、プルヴィクト治療の内容や放射線安全管理に関するお問い合わせは、放射線治療科でも承ります。

日本放射線腫瘍学会認定施設『A』を更新しました

当院は、2020年に認定施設『A』を取得し、今回も『A』を更新することができました。

日本放射線腫瘍学会認定施設とは、放射線治療関連機器の設置および保守管理がされており、様々な放射線治療に対する方針が確立されていること。また、放射線治療専門技師が勤務しており、規定の年間放射線治療患者数を満たしている施設であること等を、日本放射線腫瘍学会によって認定された施設です。
コロナ禍で患者数が減少している中で、当院の取り組みが評価されました。

ルタテラによる治療が始まりました

当院では、ルタテラによる治療を2022年10月から開始しました。
ルタテラは、NEN(Neuroendocrine Neoplasm:神経内分泌腫瘍)に使用するお薬です。
海外では以前から使用されていましたが、日本では2021年6月に製造販売が承認され、2021年9月から発売されています。

NENとはどのような病気なのか

NENは腫瘍細胞の性質などにより3つに分類されます
  • 神経内分泌腫瘍「NET」(Neuroendocrine Tumor)
  • 神経内分泌がん「NEC」(Neuroendocrine Carcinoma)
  • NETもしくはNECとがん細胞が混在している「MiNEN」(Mixed Neuroendocrine-non-neuroendocrine Neoplasm)
NENとは、「神経内分泌細胞」という、「体を調節するホルモンやペプチドを分泌する細胞」から発生する腫瘍です。全身の臓器に発生する可能性があり、「人口10万人あたり6例未満」を基準とする「希少がん」の一種とされていますが、近年では増加傾向にあります。

発生部位

NENの主な発生部位

神経内分泌細胞は全身に存在するため、腫瘍も全身の臓器に発生する可能性があります。発生する部位として多いのは消化器と肺で、消化器が約70%、肺や気管支が約25%を占めています。消化器では、特に膵臓と直腸が多いことが国内の調査で報告されています。
引用(https://www.product.gan-kisho.novartis.co.jp/lutathera)

放射性核種標識ペプチド療法(PRRT)

イメージ

NENの治療には手術、局所療法、薬物療法、放射線療法などがあります。
治療の選択は、NENの種類や病気の進行度、患者さんの年齢や身体の状態などによって異なります。ルタテラは放射性核種標識ペプチド療法(PRRT)で使う薬です。
NENは、高い確率で腫瘍細胞に「ソマトスタチン受容体」が発現しているのが特徴で、ソマトスタチン受容体に結合する物質(ペプチド)に放射線を出す物質(放射性核種)を結合させた薬剤を投与することで、腫瘍に薬剤を取り込ませ、放射線により腫瘍細胞を破壊します。その治療法のことをPRRTといいます。
引用(https://www.product.gan-kisho.novartis.co.jp/lutathera)

パンフレット

放射線治療センターのパンフレットです。ぜひご覧ください。

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