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皮膚科

科の特徴

 生まれて間もない赤ちゃんからお年寄りまで幅広い年齢層の患者さんの皮膚のトラブルを扱っています。皮膚は頭皮からつま先まで全身を覆い、外界からの刺激、アレルゲン、細菌、ウイルス、化学物質、大気汚染物質、紫外線などから体を守ってくれています。体温の調節や発汗、老廃物の排泄など、大切な働きをしています。古くから「皮膚は内臓の鏡」と言われているほど、皮膚と内臓の関係は深いです。体の中に病気が隠れていて、信号のように皮膚に症状が出ることもあり、内臓の癌や腸の病気、膠原病などの全身の病気が見つかることもあります。
午前中は一般外来、午後は皮膚科小手術や、学童外来です。第4木曜日の午前中は脱毛外来を設置しています(いずれも予約制)。
形成外科や血管外科、浜松医科大学皮膚科との連携も確立されていますので、必要に応じて受診を勧めることも円滑に行われています。

対象疾患

■炎症性皮膚疾患:湿疹・皮膚炎群 アトピー性皮膚炎 乾癬など
■アレルギー性皮膚疾患:(慢性)じんま疹 食物アレルギー 接触皮膚炎 薬疹など
■免疫・自己免疫疾患:水疱症(天疱瘡・類天疱瘡) 血管炎(IgA血管炎など)・膠原病関連の発疹など
■皮膚そう痒:皮膚そう痒症 痒疹(虫刺症含む)
■皮膚感染症:帯状疱疹 単純ヘルペス いぼ(尋常性疣贅) 伝染性膿痂疹(とびひ) 蜂窩織炎など
■皮膚のできもの:せつ・よう 粉瘤 老人性いぼ(脂漏性角化症) 日光角化症 基底細胞癌 悪性黒色腫など
■その他:中毒疹 紅皮症 下腿潰瘍 脂肪織炎 凍瘡 鶏眼・胼胝(ウオノメ・タコ) 脱毛症 白斑 腋窩多汗症など

取り組み

・アトピー性皮膚炎や乾癬に対して注射の治療(生物学的製剤)をおこなえる施設です。
・慢性じんま疹に対する注射治療。
・ナローバンドUVBによる全身照射。
・腫瘍に関しては形成外科と協力し治療にあたっています。
・浜松医科大学皮膚科との連携も確立されていますので、必要に応じて円滑に受診をすることができます。

詳細情報

1.乾癬の生物学的製剤による治療
当院は日本皮膚科学会により承認された、重症の乾癬に対する生物学的製剤の使用可能施設です。生物学的製剤とは、免疫に関わる体内物質「サイトカイン」の働きを直接弱める注射の薬です。従来の治療法では難治な方や関節症状に強くお困りの方は是非受診してください。費用については、高額医療制度の対象になる場合、収入や会社が加入している保険、年齢によって自己負担額が異なります。ご自分の加入している医療保険を確認してださい。

2.紫外線療法
医療用の紫外線(ナローバンドUVB)の照射を行うことで、皮疹やそう痒の改善が期待できます。外来では週に1回から2回、入院では週に5回の照射治療が可能です。乾癬、掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎、尋常性白斑、菌状息肉症、慢性苔癬状粃糠疹、悪性リンパ腫などの疾患に保険適応があります。
当科では、光線の機器を2018年2月から新しくしました。
浜松医大や中東遠総合医療センターと、同等の最新の全身照射装置を使用しています(Waldmann UV7002)。
3.皮膚テスト(金属や薬剤等のパッチテスト、光線テスト)
接触皮膚炎、薬疹、金属アレルギー、光線過敏症などの原因を明らかにするためのテストです。
当科の金属パッチテスト内容
1塩化アルミニウム2%
2塩化金酸0.2%
3塩化第二スズ1%
4塩化第二鉄2%
5塩化白金酸0.5%
6塩化パラジウム1%
7三塩化インジウム1%
8四塩化イリジウム1%
9塩化亜鉛2%
10塩化マンガン2%
11臭化銀2%
12硫酸ニッケル5%
13塩化コバルト2%
14硫酸クロム2%
15コントロール:白色ワセリン、生食

※チタンアレルギーの検査も、適宜追加でおこなっています。塩化チタン0.1%。
【パッチテストのスケジュール】
1:検査日・・・背部または上腕外側に試薬を含ませたシール上のパッチを貼ります。
2:2日後(仮判定)・・・受診し貼付したものを剥がします。その後しばらくたってから、皮膚の反応を確認します。
3:3-4日後(本判定)・・陽性陰性の判定をおこないます。場合によっては、貼付後1週間たって再度判定をおこなう場合がありますので、数回通院していただく場合もあります。
注意事項
  1. 貼付直後から本判定まで、入浴ができません。激しい運動は避け、汗をなるべく掻かないように心がけてください。パッチを剥がした後は、貼ってあった部位に油性ペンでマークをつけさせていただきます。マークが薄れてきた時は上から書き足してください。
  2. 夏(7月から9月頃まで)は検査が原則できません。(場合によっては入院で検査を行う場合があります。)
  3. 検査日は月曜日、火曜日、水曜日です。検査日と第1回判定日のいずれかが土日、祝日の場合は検査ができません。
【パッチテストパネル®(S)を用いたパッチテスト】
日本皮膚免疫アレルギー学会というかぶれも研究している学会が、日本人で陽性率が高い原因物質を25種類ほど選定したものが、「ジャパニーズスタンダードアレルゲン」と呼ばれています。その中から、21種類のアレルゲンを厳選し、さらにメルカプトベンゾチアゾールを加えた22種類のアレルゲンがこのパッチテストパネル®(S)に使用されています。パッチテストを行えば、思いがけないアレルゲンへの反応がわかることもあります。日常生活内に潜んでいるかぶれの原因をきちんと見極めることで、今後の皮膚炎予防にもつながります。
注意事項
  1. 24項目のセット検査になります。個々の項目のみの検査はできません。(例えば、毛染め(ヘアカラー)のかぶれが心配なので、パラフェニレジンアミンのみを検査したいという要望には沿えません。)
  2. 2泊3日の入院でも検査を行えます。入院中はシャワー、入浴はできません。
  3. 検査日(入院日)は月曜日、火曜日、水曜日です。検査日と第1回判定日(退院日)のいずれかが土日、祝日の場合は検査ができません。
  4. 検査日から数日後に、外来で第2回の結果判定を行います。

4.男性型脱毛治療
男性型脱毛は進行性であり、放っておくとうす毛が進んでいきます。当科では抜け毛の原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を抑えるフィナステリドやデュタステリド(2016年6月に発売)を処方します。治療の効果は、抜け毛が減ったかとどうかが効果の目安となり、判定には6ヶ月の服用が目安となります。この薬は保険がききません。全額自己負担になります。
5.円形脱毛症治療
脱毛斑の数、範囲、形態により重症度と治療法を決定します。
6.腋窩多汗症
問診や視診などを行い、日常生活の支障度からワキの多汗症の診断と、その重症度が判定されます。ワキの多汗症の原因や重症度を判定するため、血液検査や発汗量の測定を行う場合もあります。重度の原発性腋窩多汗症と診断され治療を受ける場合、皮下注射の適応があります。1回の注射は3万円程度の自己負担となり、効果は個人差がありますが4~9ヶ月間持続します。

診療統計

入院実績

性別2013年度2014年度2015年度2016年度2017年度
男性58名79名53名38名49名
女性40名79名51名53名28名
合計98名158名104名91名77名

手術実績

項目2013年度2014年度2015年度2016年度2017年度
良性腫瘍130例148例95例34例5例
悪性腫瘍23例19例7例1例
その他36例20例7例13例
合計189例187例102例42例18例

生検実績

項目2013年度2014年度2015年度2016年度2017年度
生検数279件284件193件259件263件

スタッフ紹介

名前職名出身校取得年専門領域資格
馬屋原 孝恒医長東北大平成20年皮膚科一般
乾癬 
アトピー性皮膚炎
日本皮膚科学会専門医
緩和ケア研修(PEACE)修了
佐野 友佑医師浜松医大平成24年皮膚科一般緩和ケア研修(PEACE)修了
静岡県難病指定医

認定施設

  1. 日本皮膚科学会:専門研修連携施設