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麻酔科

科の特徴

麻酔科って何するところ?

「麻酔科って何するところでしょう?」こう問い掛けて返ってくる答えは大抵「えっ?手術のとき麻酔かけてくれるんでしょ?」 …。
まぁ、間違いでは無いのですが…。
10年近く前までは「明日の麻酔を担当します、"麻酔科"の何某です。よろしくお願いします。」と自己紹介すると「…外科の先生がかけてくれるんじゃないんですか?」とか「麻酔科って科があるんですか?」とか言われたものでした。
その後、外科医を主人公にしたドラマが何本も出来て、その中で昔のドラマではエキストラの一人だった麻酔科医をちゃんと一枚看板の役者さんが演じてくれたり、緊急手術のときに必ず「麻酔科の先生に連絡して!」という台詞が入ったりしてくれたおかげで、麻酔科という科も徐々に知られてはきました。が、未だ徹底が足りないらしく、術前の麻酔の説明時、麻酔科の女性医師が患者さんから「先生ってお医者さん?看護師さんではないの?」と聞かれたとか…。
最近は麻酔科の女医さんの比率も年々増加しています。当院の常勤麻酔科医5名のうち2名が女性ですので、同性患者さんの手術に対する不安軽減につながるものと思います。テレビドラマの中にでてくる、医局に属さない「フリーランス」の麻酔科医は全国の麻酔科医師数の3%といわれています。「フリーランス」の定義があいまいであり、法外な報酬を請求する働きかたも麻酔科学会で問題視されています。

診療内容

■手術室での麻酔管理
   全身麻酔全症例と一部の局所麻酔の麻酔管理、術後急性疼痛管理。
■ペインクリニック(痛みの外来)
   慢性痛、、癌性疼痛(緩和医療科と合同)などを対象とします。麻酔科外来では、手術室看護師とともに
   手術前診察も行います。
■救命救急病棟での重症患者の治療
   大手術後の呼吸、循環管理、疼痛管理などの全身管理。

取り組み

■手術進捗状況をモニタで監視         
   手術の進行状況、麻酔の把握が可能       

■超音波ガイド下神経ブロック
   安全、確実性をめざします
■手術前外来の充実
   患者さんが安心して手術を受けられるように、可能な限り、麻酔科医による術前診察と手術室看護師による
   説明を同時に実施しています。
■手術後の痛みを軽減する対策
   全身麻酔に持続硬膜外麻酔や末梢神経ブロックを併用することで手術部位の痛みを軽くすることに
   努めています。
■痛みの外来で対象となる疾患
   帯状疱疹、帯状疱疹後神経痛、顔面麻痺、突発性難聴、腰下肢痛、頚腕症候群、脊柱管狭窄症

詳細情報

手術麻酔管理について

外科系各科からの全身麻酔を中心とした麻酔依頼を引き受けています。小児から成人、100歳近いお年寄りまでの麻酔を担当します。最近は90代以上の高齢者でも麻酔管理、手術方法の進歩により比較的安全に手術を行うことが可能になりました。全身麻酔に持続硬膜外麻酔、静脈内鎮痛薬持続投与、末梢神経ブロックを併用することにより術後の痛みの軽減をめざしています。特に、侵襲が大きいと予想される手術は、あらかじめ手術中のお世話をする手術室看護師と救命病棟看護師が麻酔科外来や病室にお伺いして患者さんの情報を共有して不安の解消に努めています。

ペインクリニックとは?

「従来の医療では十分に対応しきれない痛みをはじめとして、体のさまざまな不調を専門的に扱う医療部門」です。実際には“神経ブロック療法”と呼ばれる局所注射をその根幹治療として、種々の薬物や刺激による鎮痛法などを駆使して治療にあたります。しかし、わが国ではいまだ「ペインクリニック」という標榜が認められていないため、「麻酔科外来」としているのが一般的です。当院でも「麻酔科外来」と表記しています。

神経ブロック療法とは

神経ブロックとは、痛みを伝える知覚神経、ならびにその痛みの慢性化に関与する交感神経節に針を刺して、主として局所麻酔薬を注入することで痛みの伝達を遮断する治療法です。局所麻酔薬が効いているのはせいぜい1~2時間程度ですが、その後も効果が持続するのは“痛みの悪循環”と呼ばれる痛みを慢性化させる機構を抑え込むことによるとされています。

痛みの悪循環とは

何等かの痛みを自覚していると、痛みに対する反応のひとつとして交感神経(血管の拡張、収縮を司っている)が興奮し、血管が収縮します。これによって血液の流れが悪くなると、筋肉が硬くなり、局所の組織が酸素欠乏に陥ります。その結果、痛みを悪化させる物質(ブラジキニンやセロトニンといった発痛物質)が作り出されて、さらに知覚神経への刺激が活発となります。こういう状態に対して神経ブロックは、血流を改善して発痛物質を洗い流し、自然治癒を促進します。

ストレスと病気

ストレス過多の現代人は、このストレスによる交感神経刺激により、さまざま病気を作り出しているので、これに対しても神経ブロックを行い、ホメオスタシス(恒常性維持能)を高める作用があります。 代表的な神経ブロックとして「硬膜外ブロック」と「星状神経節ブロック」があります。

硬膜外ブロック

脊髄の背側に存在する硬膜外腔と呼ばれる空間に針を刺して、薬液を注入します。この硬膜は脊髄を包んでいる一番外側の膜であり、脊髄の防禦と固定に関係しています。この治療法はペインクリニック独自のものではなく、手術室で広く行われている硬膜外麻酔の手技を応用したものです。脊髄そのものに針を刺すのではありません。
適応腰下肢痛、頸椎・腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、下肢血流障害、胸部・腹部の帯状疱疹痛、
術後痛、がんの痛みなど

星状神経節ブロック

星状神経節とは、首(第7番目の頸椎の高さ)に左右一対存在する長さ約3cmの交感神経の合流点(神経節)であり、頭部、顔面、上肢、上胸部などの血液の流れを調節しています。星状とはその形が星に似ていることからのネーミングであり、正確には下顎神経節と第一胸部交感神経節が癒合したものです。“星状神経節ブロック”は、その神経節に局所麻酔薬を注入して交感神経の機能を一時的に麻痺させ、血管を拡張して血液の流れを改善する治療法です。

適応
頭部~胸部の痛み、痺れ、麻痺などをきたす病気
種々の頭痛、帯状疱疹痛、帯状疱疹後神経痛、反射性交感神経ジストロフィー、幻肢痛
上肢の血流障害、突発性難聴、メニエール病など
以上のペインクリニックに関する文章は、森本昌宏著「痛いの痛いの飛んでけ-111の痛みの話-」産経新聞出版から引用、加筆しました。

集中治療室での重症患者さんの診療

大手術後患者の呼吸・循環・代謝管理を含め、脳・肺・心臓・肝臓・腎臓などの重要臓器の急性機能障害・不全、蘇生後や急性中毒などの患者の治療を看護師、放射線技師、臨床工学技士、薬剤師などの協力のもと、24時間体制で行っています。人工呼吸、補助循環、血液浄化法、脳低温治療などを行います。
当病院は、スタッフ設備が整備されているため、われわれ麻酔科医も安心して麻酔管理ができますし、患者さんの安全にもつながります。

診療統計

外来患者数の推移

患者数
2013年704
2014年650
2015年892
2016年1,096
2017年1,267

同一日に実施された主な治療内容

SGB硬膜外ブロック光線療法・点滴・局注他麻酔相談
2013年166359314
2014年3419375352
2015年3634577353
2016年2627539394
2017年1917531514

年別手術件数と麻酔科管理件数

全手術件数麻酔科管理件数
2013年4,2111,507
2014年3,9041,527
2015年4,1881,701
2016年4,1221,902
2017年4,1761,886

スタッフ紹介

名前職名出身校取得年専門領域資格
高橋 浩副病院長兼
第3医療部長兼
麻酔科部長
浜松医大昭和57年臨床麻酔
ペインクリニック
麻酔科学会指導医・専門医
麻酔科標榜医
ペインクリニック専門医
浜松医科大学臨床教授
医学博士
緩和ケア研修(PEACE)修了
山口 昌一麻酔科部長島根医大平成8年臨床麻酔
ペインクリニック
麻酔科学会指導医・専門医
麻酔科専門医
麻酔科標榜医
ペインクリニック専門医
医学博士
緩和ケア研修(PEACE)修了
後迫 江理奈医長浜松医大平成22年臨床麻酔
ペインクリニック
麻酔科学会専門医・認定医
麻酔科標榜医
緩和ケア研修(PEACE)修了
桂川 孝行医長浜松医大平成23年臨床麻酔麻酔科学会専門医・認定医
麻酔科標榜医
緩和ケア研修(PEACE)修了
大塚 岬医師浜松医大平成27年臨床麻酔-

当院麻酔科の施設認定

日本麻酔科学会:麻酔科認定病院
日本ペインクリニック学会:指定研修施設

麻酔科医はどのようにして患者さんを眠らせたり、痛みをとったりしているのでしょうか。こちらのページでは麻酔科医が行う医療行為についてご説明します。