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診療科

椎間板ヘルニアの新治療


足の痛みやしびれなどが現れる腰椎椎間板ヘルニア

足の痛みやしびれ、腰痛などの症状が現れる腰椎椎間板ヘルニア。椎間板は、長く連なる背骨の間でクッションの役割を果たしています。椎間板の中心には、髄核というゼリー状のものがあり、何らかのきっかけで髄核が飛び出すことがあります。飛び出した部分がヘルニアで、近くを通る神経を圧迫し、痛みやしびれが現れるのです。
腰椎椎間板ヘルニアは腰痛・下肢痛が現れる疾患の中でも一般的で、強い疼痛があることが知られています。今までの治療選択肢としては、①内服やブロックによる鎮痛、②手術と、大きく分けて2つの選択肢でした。2018年、椎間板の中に酵素を注入する治療法が認められ、体の負担が少ない治療法として選択肢が増えました。

患者さんの負担が少なく、ヘルニアを小さくする椎間板酵素注入療法

椎間板酵素注入療法は、水分を多く含んでいるヘルニアにヘルニコアという薬剤を適量注入し、水分による膨らみを小さくすることで、神経の圧迫を改善するものです。前任地の浜松医科大の松山幸弘教授が開発に携わっていたことから、私も多くの症例を手掛けさせていただきました。今まで手術が必要となっていた患者さんの7割が、この治療法で改善しました。
当院は今年4月、(一社)日本脊椎脊髄病学会の施設認定を受け、治療を開始しました。椎間板酵素注入療法の手順は、患者さんはレントゲン台の上で横になり、医師がヘルニアのある椎間板内に針を刺し、ヘルニコアを注射します。しばらく安静にした後、薬の副作用などの問題がなければ帰宅できます。この間約1時間30分で、入院は必要ありません。

腰椎椎間板ヘルニアに対するコンドリアーゼ治療の短期成績(浜松医科大学整形外科)より

治療法のご相談はお気軽に

過去に椎間板酵素注入療法を受けた方は、再度の治療は受けられません。また、アレルギー体質の方やヘルニア以外の脊椎疾患のある方などは、治療に注意が必要です。治療前に必ず医師に相談してください。
もちろん、今までの内服・ブロック療法や手術も非常に優れた治療法であり、当院でもこれらの治療は可能であります。皆さんに合った治療の選択をお勧めしていきたいと思っています。お気軽に医師、看護師にご相談ください。
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