2022年1月25日
平素から当院へのご厚情に感謝申し上げます。
報道されているように、当院の入院患者さんと医療従事者から新型コロナウィルス感染症のクラスターが発生しました。地域の皆様には多大なご心配とご不便をおかけしておりますことを申しわけなく思っております。現在、多くの職員が連日遅くまでその対応に追われています。

感染患者さんの多くは軽症ですが、年齢や基礎疾患の面から病状に応じて適切な治療を行い、経過観察を行っています。ただ、複数の病棟から感染者が確認されており、この状況では診療制限せざるを得ません。このため、1月24日から外来診療は電話での診療あるいは受診日の延期等で対応しています。制限の期間は2週間程度を考えています。新規入院についても緊急性の高い疾患以外は受け入れを制限しており、手術に関しても同様の対応です。救急診療に関しては、当院で受入れができない場合は近隣の病院に支援をお願いしました。

当院はこれまでも院内感染を防ぐために細心の注意と対策を講じてきました。入院前の新型コロナウィルス感染症検査で陰性であった患者さんから多数の感染者が確認された経緯は現時点ではわかっていません。県内の新型コロナウィルス感染症は感染力の強いオミクロン株に置き換わっています。この変異株への対応の難しさを改めて実感しています。このような状況にありますが、当院職員たちの知恵と体力・気力を結集させて一刻も早い院内感染の収束に向け取り組んで参ります。

磐田市では連日70人ほどの新型コロナウィルス感染症陽性者が出ています。皆様におかれましても、地域の感染状況を踏まえ、各自が徹底した感染拡大防止に努めていただくようお願いすると共に、当院の現状と対応に関してご寛容のほどお願い申し上げます。

磐田市病院事業管理者兼病院長　鈴木 昌八