経営状況
令和3年度決算に基づく経営状況を掲載しました
総括事項
令和3年度は、静岡県知事の推薦により厚生労働大臣から中東遠二次医療圏における「地域がん診療連携拠点病院(高度型)」の指定を受けました。これは各医療圏で1か所のみ指定されるもので、当該医療圏でのがん診療の実績が最も優れていることに加え、がん医療に対する体制の整備や取組が国から評価されたことによるものです。
また、新型コロナウイルス感染症対策のため病院正面玄関及び救命救急外来の改修工事を行い、新たな出入口を設置し、陰圧装置を備えた発熱患者の待合室や診察室を整備することができました。さらに、ロボット支援手術に対応できる手術室の増築工事が10月に始まりました。これは手術件数の増加やニーズに応じた新しい術式に対応するために行うもので、資材調達の遅れで計画変更が生じましたが、完成は令和4年7月の予定です。
その他には、医師の働き方改革に対応するため、ICカードを活用する就業管理システムを導入しました。出退勤時間を電子データで記録することで、全職員の労働時間が迅速に把握できるようになりました。
また、新型コロナウイルス感染症対策のため病院正面玄関及び救命救急外来の改修工事を行い、新たな出入口を設置し、陰圧装置を備えた発熱患者の待合室や診察室を整備することができました。さらに、ロボット支援手術に対応できる手術室の増築工事が10月に始まりました。これは手術件数の増加やニーズに応じた新しい術式に対応するために行うもので、資材調達の遅れで計画変更が生じましたが、完成は令和4年7月の予定です。
その他には、医師の働き方改革に対応するため、ICカードを活用する就業管理システムを導入しました。出退勤時間を電子データで記録することで、全職員の労働時間が迅速に把握できるようになりました。
患者数の状況
入院患者数と外来患者数の過去5年間の推移です。
平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | |
入院患者数 | 160,376 | 161,134 | 143,238 | 13,8475 |
外来患者数 | 288,148 | 293,204 | 265,249 | 279,631 |
職員数の状況
職員の過去5年間の推移です(4月1日時点)。この他に、臨時の看護師や非常勤の医師など多くの職員で患者さんの診療にあたっています。
平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | |
医師 正規 (卒後4年以上) |
116 | 125 | 126 | 137 |
医師 専修医・研修医 (卒後3年以内) |
32 | 32 | 37 | 33 |
医療技術員 | 188 | 185 | 190 | 192 |
看護師 | 483 | 496 | 491 | 494 |
事務員 | 46 | 44 | 45 | 47 |
その他 | 24 | 23 | 22 | 21 |
計 | 889 | 905 | 911 | 924 |
収益的収支の状況
1年間の医療活動などで生じた収益とそれに対応する全ての費用です。
収益的収入
(単位:千円)
平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | |
入院収益 | 9,833,701 | 10,179,363 | 9,849,366 | 9,762,687 |
外来収益 | 4,549,386 | 4,925,944 | 4,930,640 | 5,372,033 |
一般会計繰入金 | 675,791 | 615,513 | 612,466 | 595,383 |
その他 | 876,687 | 993,883 | 2,416,525 | 2,927,432 |
合計 | 15,935,565 | 16,714,703 | 17,808,997 | 18,657,535 |
収益的支出
(単位:千円)
平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | |
給与費 | 8,760,806 | 9,018,215 | 9,297,821 | 9,500,813 |
材料費 | 3,320,169 | 3,653,163 | 3,853,467 | 4,161,196 |
経費 | 2,530,698 | 2,637,928 | 2,618,790 | 2,722,270 |
減価償却費 | 860,701 | 919,364 | 882,475 | 964,921 |
その他 | 995,131 | 1,040,062 | 1,343,408 | 1,083,349 |
合計 | 16,467,505 | 17,268,732 | 17,995,961 | 18,432,549 |
収支差引額 | △531,940 | △554,029 | △186,964 | 224,986 |
資本的収支の状況
将来にわたって安定した医療を提供するため、施設や医療機器の整備に係る費用と、そのための財源です。
令和3年度実施内容
正面玄関及び救命救急外来の改修工事等を行い、手術室増築工事に着手しました。また、医療機器の購入では、老朽化した心血管撮影装置や関節鏡システム、内視鏡システム等を更新するなど、医療の充実に努めました。
令和3年度収支明細(単位:千円)
資本的収入 | 企業債 | 300,000 |
一般会計出資金 | 1,236,481 | |
固定資産売却代金 | 0 | |
県補助金 | 36,358 | |
計 | 1,572,839 | |
資本的支出 | 施設改良費 | 186,101 |
資産購入費 | 517,914 | |
企業債元金償還金 | 1,618,629 | |
計 | 2,322,644 |
財政の状況
病院の財政状態を明らかにするため、貸借対照表を作成しています。貸借対照表は3月末時点において病院が保有するすべての資産や負債、資本を表したものです。
貸借対照表では必ず 「資産」 = 「負債」 + 「資本」 になります。
貸借対照表では必ず 「資産」 = 「負債」 + 「資本」 になります。
貸借対照表
令和4年3月31日時点(単位:千円)
資産 | 18,833,052 |
固定資産 | 13,807,530 |
(建物) | 8,169,973 |
(器械備品) | 2,629,999 |
(その他) | 3,007,558 |
流動資産 | 5,025,522 |
(現金預金) | 1,873,980 |
(未収金) | 3,100,567 |
(その他) | 50,975 |
資産合計 | 18,833,052 |
負債 | 13,901,369 |
固定負債 | 9,229,913 |
流動負債 | 3,859,757 |
(未払金) | 1,533,141 |
(その他) | 2,326,616 |
繰延収益 | 811,699 |
資本 | 4,931,683 |
資本金 | 20,428,127 |
剰余金 | △ 15,496,444 |
※(未処理欠損金) | △ 15,496,444 |
負債資本合計 | 18,833,052 |
※未処理欠損金は、「収益的収支」で生じた「純損失」の累計になります。多額の減価償却費により赤字が続いていますが、これは現金の支出を伴わない費用となりますので、経営に必要な現金には影響しません。
企業債の状況
病院の設備を充実するための財源として借り入れている資金で、「政府資金」と「銀行資金」の二種類があります。
令和4年3月31日時点(単位:千円)
借入総額 | 既償還額 | 令和3年度償還額 | 未償還額 | |
政府資金 | 24,662,700 | 14,117,865 | 1,518,629 | 9,026,206 |
銀行資金 | 800,000 | 700,000 | 100,000 | 0 |
計 | 25,462,700 | 14,817,865 | 1,618,629 | 9,026,206 |