経営状況
令和6年度決算に基づく経営状況を掲載しました
総括事項
令和6年度は、8月に外国の方々が安心・安全に日本の医療サービスを受けられる体制を評価する外国人患者受入れ医療機関認証制度(通称JMIP)の認定を更新し、外部機関の審査を受けることで医療のサービス向上に取り組みました。令和7年2月からは県内初となる独自にエキスパートパネルの実施が可能ながんゲノム医療連携病院として指定を受け、個々の患者ごとのがん遺伝子の変異に合わせた質の高いがん医療の提供に取り組みました。
また、2年に一度の診療報酬改定があり、DPC機能評価係数Ⅱ(医療提供体制全体として効率改善等への取組を評価したもの)は全国1,526病院ある標準病院群の中で9位となりました。
加えて、高難度の手術に順次取組み、全身麻酔手術2,000件以上、うち緊急手術350件以上などの急性期充実体制加算の基準を維持するとともに、中東遠医療圏で当院が担う高度急性期・急性期医療を提供する役割を果たしました。
また、2年に一度の診療報酬改定があり、DPC機能評価係数Ⅱ(医療提供体制全体として効率改善等への取組を評価したもの)は全国1,526病院ある標準病院群の中で9位となりました。
加えて、高難度の手術に順次取組み、全身麻酔手術2,000件以上、うち緊急手術350件以上などの急性期充実体制加算の基準を維持するとともに、中東遠医療圏で当院が担う高度急性期・急性期医療を提供する役割を果たしました。
患者数の状況
入院患者数と外来患者数の過去5年間の推移です。

| 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 入院患者数 | 143,238 | 138,475 | 131,048 | 133,483 | 139,055 |
| 外来患者数 | 265,249 | 279,631 | 275,139 | 272,342 | 270,766 |
職員数の状況
職員の過去5年間の推移です(4月1日時点)。この他に、臨時の看護師や非常勤の医師など多くの職員で患者様の診療にあたっています。

| 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 医師・歯科医師 正規 (卒後4年以上) |
126 | 137 | 134 | 135 | 128 |
| 医師・歯科医師 専修医・研修医 (卒後3年以内) |
37 | 33 | 33 | 35 | 38 |
| 医療技術員 | 190 | 192 | 194 | 194 | 197 |
| 看護師 | 491 | 494 | 498 | 507 | 515 |
| 事務員 | 45 | 47 | 48 | 53 | 61 |
| その他 | 22 | 21 | 21 | 22 | 21 |
| 計 | 911 | 924 | 928 | 946 | 960 |
収益的収支の状況
1年間の医療活動などで生じた収益とそれに対応する全ての費用です。
収益的収入

(単位:千円)
| 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | |
| 入院収益 | 9,849,366 | 9,762,687 | 10,370,792 | 10,845,054 | 11,529,558 |
| 外来収益 | 4,930,640 | 5,372,033 | 5,423,239 | 5,833,948 | 6,010,741 |
| 一般会計繰入金 | 612,466 | 595,383 | 557,007 | 595,285 | 538,522 |
| その他 | 2,416,525 | 2,927,432 | 2,869,527 | 1,228,326 | 769,302 |
| 合計 | 17,808,997 | 18,657,535 | 19,220,565 | 18,502,613 | 18,848,123 |
収益的支出

(単位:千円)
| 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 給与費 | 9,297,821 | 9,500,813 | 9,622,698 | 10,118,302 | 10,548,513 |
| 材料費 | 3,853,467 | 4,161,196 | 4,314,528 | 4,779,564 | 5,046,655 |
| 経費 | 2,618,790 | 2,722,270 | 2,915,538 | 2,937,143 | 3,095,484 |
| 減価償却費 | 882,475 | 964,921 | 992,691 | 1,081,982 | 1,089,002 |
| その他 | 1,343,408 | 1,083,349 | 1,126,389 | 1,226,011 | 1,165,966 |
| 合計 | 17,995,961 | 18,432,549 | 18,971,844 | 20,143,002 | 20,945,620 |
| 収支差引額 | △186,964 | 224,986 | 248,721 | △1,640,389 | △2,097,497 |
資本的収支の状況
将来にわたって安定した医療を提供するため、施設や医療機器の整備に係る費用と、そのための財源です。
令和6年度実施内容
施設改良として、内視鏡センター増築工事基本・実施設計業務委託等を行いました。また、医療機器の購入では、老朽化した血管造影装置やX線CT装置を更新するなど、医療の充実に努めました。
令和6年度収支明細(単位:千円)
| 資本的収入 | 企業債 | 370,000 |
| 一般会計出資金 | 1,138,858 | |
| 固定資産売却代金 | 0 | |
| 国庫補助金 | 0 | |
| 県補助金 | 0 | |
| 計 | 1,508,858 | |
| 資本的支出 | 施設改良費 | 64,592 |
| 資産購入費 | 426,016 | |
| 企業債元金償還金 | 1,592,309 | |
| 計 | 2,082,917 |
財政の状況
病院の財政状態を明らかにするため、貸借対照表を作成しています。貸借対照表は3月末時点において病院が保有するすべての資産や負債、資本を表したものです。
貸借対照表では必ず 「資産」 = 「負債」 + 「資本」 になります。
貸借対照表では必ず 「資産」 = 「負債」 + 「資本」 になります。
貸借対照表
令和7年3月31日時点(単位:千円)
| 資産 | 15,997,268 |
| 固定資産 | 12,721,146 |
| (建物) | 7,423,556 |
| (器械備品) | 2,315,759 |
| (その他) | 2,981,831 |
| 流動資産 | 3,276,122 |
| (現金預金) | 145,159 |
| (未収金) | 3,025,227 |
| (その他) | 105,736 |
| 資産合計 | 15,997,268 |
| 負債 | 11,075,461 |
| 固定負債 | 6,647,825 |
| 流動負債 | 3,699,399 |
| (未払金) | 1,405,862 |
| (その他) | 2,293,537 |
| 繰延収益 | 728,237 |
| 資本 | 4,921,807 |
| 資本金 | 23,907,415 |
| 剰余金 | △ 18,985,608 |
| ※(未処理欠損金) | △ 18,985,608 |
| 負債資本合計 | 15,997,268 |
※未処理欠損金は、「収益的収支」で生じた「純損失」の累計です。令和6年度は人件費の増加、医療材料や光熱水費の高騰等が影響し、2,097,497千円の純損失となりました。引き続き、医業収益の向上やコスト削減に努めることで、経営の健全化に取り組みます。
企業債の状況
病院の設備を充実するための財源として借り入れている資金で、「政府資金」と「銀行資金」の二種類があります。
令和7年3月31日時点(単位:千円)
| 借入総額 | 既償還額 | 令和6年度償還額 | 未償還額 | |
| 政府資金 | 23,349,900 | 16,680,054 | 1,592,309 | 5,077,537 |
| 銀行資金 | 300,000 | 0 | 0 | 300,000 |
| 計 | 23,649,900 | 16,680,054 | 1,592,309 | 5,377,537 |