グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ


ホーム  > くすりの話  > 第32話 インフルエンザの治療薬

第32話 インフルエンザの治療薬

2012年12月 磐田市立総合病院 薬剤部
寒さが厳しくなり、インフルエンザの流行する時期となりましたので、今回はインフルエンザの治療薬についてお話しします。

現在、インフルエンザの治療薬はインフルエンザウイルスの表面にあるノイラミニダーゼという糖蛋白質の働きを阻害してウイルスの増殖を抑制する ノイラミニダーゼ阻害薬が広く使われています。ノイラミニダーゼ阻害薬は、10年ほど前から内服薬のタミフルと、吸入薬のリレンザが使われてきましたが、 2010年に1回の投与で効果がある注射薬のラピアクタと吸入薬のイナビルが発売され、治療薬の選択範囲がひろがりました。

ノイラミニダーゼ阻害薬一覧

商品名一般名特徴
タミフルオセルタミビルリン酸塩内服薬…1日2回5日間服用
リレンザザナミビル吸入薬…1日2回5日間吸入
イナビルラニナミビルオクタン酸エステル水和物吸入薬…1回投与
ラピアクタペラミビル水和物注射薬…1回投与(重症は反復投与)

社会的に話題となった薬の使用後の異常行動については、厚生労働省の調査において特に小児・未成年者において、 インフルエンザ発症後に薬の使用の有無にかかわらず異常行動などの精神・神経症状が発現することが明らかとなってきましたが、 薬と異常行動の関連性を否定する結論には至っていません。
この異常行動などの精神・神経症状については、多くがインフルエンザによる発熱後24時間以内の比較的早期、 また睡眠中に発現することがあると言われています。
厚生労働省は万が一の事故を予防するため、小児・未成年者がインフルエンザの治療が開始された後は、 治療薬の有無を問わず、少なくとも2日間、保護者の方は小児・未成年者が一人にならないように配慮するよう注意を呼びかけています。
当院では、医師がノイラミニダーゼ阻害薬を処方する際、患者さんへ治療薬の利益と不利益について十分に説明し、文書で同意を得てから処方しています。
なお、2012年4月に学校保健安全法が改正され、インフルエンザによる学校・幼稚園への出席停止期間について、 小中高校・大学は「発症後5日かつ解熱後2日」、幼稚園は「発症後5日かつ解熱後3日」となりましたのでご注意ください。
参考資料厚生労働省ホームページ 第6回安全対策調査会資料(別ウィンドウで開きます)
静岡県薬剤師会 高齢者くすりの相談室 第17集