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ホーム  > くすりの話  > 第20話 インフルエンザワクチンって?

第20話 インフルエンザワクチンって?

2008年10月 磐田市立総合病院 薬剤部
インフルエンザは通常、初冬から春先にかけて毎年流行します。現在、Aソ連型(H1N1)、A香港型(H3N2)、B型の3種類が同時あるいは混在して、毎年それぞれが少しずつ変異しながら流行しています。世界的には、WHOの専門家会議で次のシーズンに向けたインフルエンザワクチンに用いる候補株が毎年2回選定されます。日本ではWHOの推奨株と国内での流行状況などから予測を行い、ワクチンの製造に適した株を選択し、毎年5~6月頃に次のシーズン(その年の冬~)のワクチン株が決定されます。

昨シーズンの世界での流行状況は?

インフルエンザウイルス

2007年9月~2008年1月の間に、アフリカ、アメリカ、アジア、ヨーロッパ、およびオセアニアでインフルエンザの流行がみられましたが、ここ数年の流行と比べると、小規模な流行でした。南半球では、9月でも穏やかに流行し、12月~1月に流行が拡大しました。一方ヨーロッパでは12月から流行し始め、1月まで流行が拡大しました。昨シーズンのインフルエンザワクチンは、これらの流行したインフルエンザウイルスに対し、反応性が低かったとのことです。

今シーズンの予想されるインフルエンザウイルスは?

平成20年度のインフルエンザHAワクチンはシーズンのインフルエンザワクチン製造株は、昨シーズン流行したインフルエンザウイルスから

  • A/ブリスベン/59/2007/(H1N1)株   
  • A/ウルグアイ/716/2007(H3N2)株
  • B/フロリダ/4/2006株 に決定されました。

インフルエンザウイルスの名前って?

インフルエンザウイルスの名前は、A/ブリスベン/59/2007/(H1NN1)株を例にとるとブリスベンはそのウイルスが初めて分離された所であり、59/2007は2007年に分離された59番目のウイルスを意味し、最初のAと最後のH1N1でA型の亜型(ソ連型と呼ばれている)のであることを示しています。

インフルエンザワクチンの作り方は?

当院で接種される今シーズンのインフルエンザHAワクチンは、上記の3つの株をそれぞれ個々に発育鶏卵内で培養し、増殖したウイルスを含む液をとり、遠心機で濃縮した後、エーテルを加えウイルス粒子を分解し脂質を除き、防御抗原であるHA画分浮遊液を採取します。それにホルマリンを加え不活化させ、緩衝液を用いて規定の濃度に混合して出来上がったものです。

今シーズンのインフルエンザワクチンの製造予定量は?

インフルエンザHAワクチン

6月に厚生労働省が主催した検討会で、今冬のインフルエンザワクチン需要予想が行われました。その結果、同ワクチンの需要見込本数は、2,145~2,400万本と報告され、製薬会社での製造予定量は、計2,510万本とされ、需要に見合う供給がなされる状況になっています。しかし、実際の需要は、インフルエンザの流行状況や鳥インフルエンザの流行など様々な要因で変化する可能性もあります。

さて、今シーズンのインフルエンザワクチンは、よく反応するものでしょうか?
インフルエンザワクチン接種に関することは、
バックナンバー第8話『インフルエンザワクチンについて』をご覧ください。
参考アステラス製薬株式会社 ワクチンニュース
社団法人 細菌製剤協会 予防接種に関するQ&A集
写真はアステラス製薬株式会社 ホームページより