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当院について

病院長挨拶


病院長 山﨑薫

謹んで新春をお祝い申し上げあげます。旧年中は皆さまより格別なご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

さて皆さまには新たな気持ちで新年を迎えられたこととご推察申し上げますが、元旦には”能登半島地震”、翌2日には羽田空港での日航機炎上事故のニュースが立て続けに飛び込んできました。ともに亡くなられた方も多く哀悼の意を表したいと思います。一方で日航機事故では乗客、乗員の無事が伝えられ、その様子は海外のメディアも含め奇跡的と絶賛されています。衝突後の最初の数分間に「教科書通りの避難を開始することができた」ことがポイントだったとされていますが、それらは乗員の皆さんの日ごろの訓練で培われた自信がもたらしたのだろうと思います。このエピソードは医療現場にも相通ずるものがあります。最近はサイバーセキュリティの重要性も加わり、病院はさまざまな試練に備えることを要求されています。今回の航空機事故を通して多くのことを学びたいと考えています。

昨年、当院は病院機能評価を受審してその認定を受けました。外部評価を受ける貴重な機会でしたので、経営企画課のみなさんを中心に対策を立て、皆が一団となってその対応に取り組みました。この受審を通して、患者中心の医療とはなにか、良質な医療を求めるには何が必要なのか、病院の理念を達成するための組織運営はどうするのかなど職員一人ひとりが多くのことを学びました。この学びを日々の診療に取り入れ、患者さんに還元されるように努力したいと思います。

また当院でも看護師特定行為研修が始まりました。特定行為研修者の増加は将来的には質の高い在宅医療の実践を地域にもたらすとされていますが、タスクシェアにより医師の働き方改革の円滑な遂行には即効的な効果があります。医師の働き方改革では、働き過ぎの医師の健康を守るために様々な制限がかかりますが、その一方で地域医療のレベル維持も求められています。医師以外の職員のサポートが必要ですが、時には患者さんやご家族の皆さんのご協力が必要になることもあります。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

新型コロナ感染症も5類に移行し、街のあちこちで以前の日常が戻ってくるようになりました。それでも医療機関にはいわゆるゼロコロナを目指した対策が求められます。これは病院を訪れる高齢者や基礎疾患を持った方々を感染から守り、安心・安全な医療を提供するために必要です。引き続きご協力をお願いいたします。

今年は辰年ですが、正式には十干の甲と十二支の辰が組み合わさった甲辰(きのえたつ)だそうです。甲は十干の最初で物事の始まりを意味し、辰は龍が昇るごとく勢いにあふれた様を表すことから、甲辰は新しいことに挑戦して成功する、芽が成長して形を整えていくという意味があるようです。大変縁起の良い年とも言われており、当院もこれにあやかり、今まで積み重ねてきたものがそれぞれ形になって実を結ぶ年にしたいと願っています。

2024年1月吉日
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