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トピックス

地域救急医療を支える砦!「救命救急センター」


緊急性の高い患者さんを受け入れる3次救急医療機関

救急医の初期診療から各科の専門性へと治療をつなぐER型を採用

救急医療は、入院や手術を伴わない1次救急、入院治療や手術が必要な重症患者に対応する2次救急、重篤患者や多発外傷などを受け入れる3次救急に分かれます。当院は、3次救急医療機関として2009年に県の指定を受け、年間約17,000人の救急患者さんに対応しています。また、2019年にはこれまでの当院の救急医療に対する取り組みが評価され、救急医療功労者厚生労働大臣表彰を受賞しました。

当院の救命救急センターは、ER型救急医療システムを導入しています。初期診療として、救急医が症状を観察し適切な処置をし、専門診療科につなげる仕組みです。この診療体制により、受診患者さんはスムーズに安全安心な治療を受けていただけます。多発性外傷や熱中症など、複数科にまたがりそうな疾患の場合は、内科系、外科系の当番医が診療を担当します。

救急隊や院外医療職など質向上を図る取り組みも充実

限られた人材で、地域全体の救急の質を向上させるには、一人ひとりのスキルアップも欠かせません。当院は、各学会が定める救急対応、蘇生法の研修コースを複数準備し、救急隊や看護師、研修医などの要望に応じ、指導しています。また、救急隊の能力向上を目指し、メディカルコントロールの体制をとっています。メディカルコントロールとは、気道確保や気管挿管など、救急隊が行う医療行為への指示や救急隊の判断が正しかったかどうかを検証し、結果を次に生かす取り組みです。

救急医療の適切な利用に理解と協力を

新型コロナウイルス感染症の対応について、発熱の患者さんすべてにPCR検査をするという方法もありますが、検査の量を考えると現実的ではありません。当院では、救急隊からの情報をもとに、PCR検査をすべきかどうかを判断するほか、念入りなトリアージで見落とさないよう努力しています。
新型コロナウイルス感染症のため、救急の受入れは減りましたが、入院率は50%近くに上っています。これは、適切な利用が進んでいる表れだと思います。限られた医療資源を、必要な人に提供することが必要です。救急の医療資源は制限があります。有効に活用するため、ご理解とご協力をお願いします。

救急科部長兼救命救急センター長 間遠 文貴

目の前にある命を救いたい ~救急医の思い~

救急科医師 一谷 真一

目の前に倒れている人がいたときに、何かできる医師になりたい。そんな漠然とした思いから救急医になりました。
さっきまで普通の生活をしていた人が、突然、意識不明の重体で運ばれてくることもあります。そんな時に病気や事故にあう前と同じ生活が送れるように、また少しでも家族との時間が作れるように、患者さんとその家族にとって最もよい治療はなにか、できることはなにかを考えて診療しています。
もちろん自分一人ではできることは限られていますが、当院には救急にかかわる医師のほかに、優秀な仲間(看護師、放射線技師、薬剤師、検査技師、医療事務など)がいるため、少ない救急医でも充実した診療を可能としています。
自分で診た患者さんが元気になってくれたときの達成感や充実感は大きいです。そういう瞬間に湧き上がる嬉しさが、私の一番のやりがいです。救急医療自体がまだ確立していない医療だという点もあって、毎日がチャレンジと勉強の日々ですが、研鑽を重ね一人でも多くの人に「救急に先生がいてくれてよかった」と思ってもらえるような救急医になりたいです。

的確で迅速な看護の提供を ~認定看護師の思い~

救急看護認定看護師

当院は年間約4800台の救急車、約17,000人の救急患者を受け入れている3次救命救急センターです。3次救命救急センターとは重症・重篤な救急患者さんを受け入れる病院です。中東遠地域には3次救命救急センターは当院を含めて2病院しかなく、まさに地域の救急医療の中核を担っていると言えます。
救急外来では様々な疾患や外傷などの患者さんが受診します。そのため幅広い知識と技術が必要になります。また、1分1秒を争う緊急性の高い患者さんや重症度の高い患者さんも搬送されてきます。救急看護認定看護師として、的確で迅速な治療や看護を提供することを常に心がけています。急なご病気や入院で動揺されている患者さんやご家族も多くいらっしゃいます。少しでも不安や心配が軽減され、安心して治療が受けられるような関わりを持ちたいと考えています。
今後も地域の皆様がよりよい急性期医療を受けることができるように活動していきます。
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