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トピックス

臨床検査技術科 細菌検査室


安全キャビネット内に検体を培地に塗布している技師

感染症は、病気を引き起こす微生物(=病原体)が体内に侵入することで症状が出る病気です。細菌検査室では、患者さんから採取した検査材料(喀痰や尿、便、血液など)から病原体を見つけ出し、どのような抗菌薬が有効かについて調べています。空気感染を起こす結核菌、食中毒菌やインフルエンザウイルスなど病原体そのものを取り扱いますので、「自分自身が感染しない」、「病原体を検査室外に持ち出さない」ために、部屋全体を陰圧に保ち、さらに安全キャビネット内で作業し、病原体を暴露しないように配慮しています。また、検査中は常にガウン・手袋・マスクを着用し、注意して業務を行っています。

密閉された新型コロナウイルスの検体をPCR装置に装填している技師

早く治療方法を決めるために病原体そのものを発育させる培養検査に加え、迅速感染症検査を利用し、病原体検出時間の短縮に取り組んでいます。迅速感染症検査のPCR検査や抗原検査は、新型コロナウイルス関連の報道で、大きくクローズアップされました。PCR検査は、病原体が持つ特定の遺伝子を解析する検査方法で、抗原検査よりも検出感度が高く、当検査室では、新型コロナウイルス以外にも結核菌やインフルエンザウイルス等の呼吸器感染症にも利用しています。
内視鏡の清浄度調査や冷却塔水のレジオネラ検査等を定期的に行い、院内の医療環境情報を関係部門に提供したり、抗菌薬が効かない薬剤耐性菌等を見つけ出し、感染制御チーム(ICT)や抗菌薬適正使用チーム(AST)と連携し、院内感染対策も担っています。

院内の病原菌検出状況を最も早く知ることができるのが細菌検査室です。今後も患者さんの治療に有用な検査情報を迅速かつ的確に提供できるよう努めていきたいと思います。
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