医療を支える“画像のプロ” 放射線診断医 ~放射線診断科~
私たちは縁の下の力持ち
精度の高い画像診断なくして良い医療は成立せず
数年前に病院内で活躍する放射線診断医と診療放射線技師を主人公に「ラジエーションハウス」という医療系ドラマがフジテレビ系で放映され、ご覧になった方もお見えのことと思います。私たち放射線診断医は診療放射線技師や看護師などと協力してCT検査、MRI検査、核医学検査(RI検査)※、血管造影検査などの画像検査を安全に施行し、正確に診断することが仕事です(表1・表2参照)。心臓の画像診断は循環器領域専門の放射線科医が行っています。画像を専用の高精細液晶モニターで観察して病気の有無や程度を診断し、画像診断報告書を作成しています。検査を依頼した院内の医師および開業医は画像診断報告書を確認して診療に使用することが可能となっています。緊急の異常が発見された場合は電話などで検査依頼医にすぐに連絡し、迅速な処置、治療に役立てています。症状や検査目的からは予想されない重大な異常が存在している場合にも、見落としがないようにするダブルチェックの役目を果たしています。
血管造影検査では、肝臓がんなどに対して栄養を運ぶ血管に抗がん剤が含まれた塞栓物質を注入したり、喀血や消化管出血、交通事故などの外傷による肝臓や脾臓からの出血に対して、原因となっている動脈に塞栓物質をつめて止血する血管内カテーテル治療を行っています。CT装置を使用して、病変から組織を採取するCTガイド下生検や、膿瘍(うみ)に針を刺してチューブを留置するCTガイド下ドレナージも施行しています。
2024年10月にCT 装置1台、12月に血管造影装置1台が更新され、より低被ばくで高画質の画像が得られるようになりました。
今後とも診療科の医師、診療放射線技師や看護師などと協力して、安全で正確な画像診断、血管内カテーテル治療を施行してまいります。
※核医学検査(RI検査)
放射性同位元素(Radioisotope)を利用して、体内の臓器や組織の 機能・代謝状態を調べる検査
血管造影検査では、肝臓がんなどに対して栄養を運ぶ血管に抗がん剤が含まれた塞栓物質を注入したり、喀血や消化管出血、交通事故などの外傷による肝臓や脾臓からの出血に対して、原因となっている動脈に塞栓物質をつめて止血する血管内カテーテル治療を行っています。CT装置を使用して、病変から組織を採取するCTガイド下生検や、膿瘍(うみ)に針を刺してチューブを留置するCTガイド下ドレナージも施行しています。
2024年10月にCT 装置1台、12月に血管造影装置1台が更新され、より低被ばくで高画質の画像が得られるようになりました。
今後とも診療科の医師、診療放射線技師や看護師などと協力して、安全で正確な画像診断、血管内カテーテル治療を施行してまいります。
※核医学検査(RI検査)
放射性同位元素(Radioisotope)を利用して、体内の臓器や組織の 機能・代謝状態を調べる検査
表1 画像診断検査の特徴
表2 放射線診断科の専門医による画像診断報告書作成件数と他院からの依頼件数(2024年1月~12月)
大川 賀久
放射線診断科部長
画像診断センター長
画像診断センター長