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トピックス

血液透析シャントトラブルについて



シャント狭窄拡張術を行っている様子

血液透析に欠かせないシャント

腎臓は血液を濾過して体内の余分な水分や塩分、毒素を排泄する役割があります。血液透析とは腎臓が正常に働かなくなった患者さんに対して行われる治療法で、血液中の毒素や水分を除去し、きれいになった血液を体内に戻す治療です。一般的に1回4~6時間の治療を週に3回行います。

一度血液透析を開始するとなかなか離脱することができないため、ほぼ生涯にわたり血液透析が必要となることがほとんどです。そのために必要となるのが、”シャント”と呼ばれるもので、手術によりご自身の動脈と静脈を吻合して(場合により人工血管を使用することもある)静脈に血液を流すことで、体表から針を穿刺して血液透析を可能にするものです。

狭窄や閉塞に専門性をもって対応

この最初の”シャント”をずっと血液透析で使用することはなかなか困難で、長い期間で血管内の狭窄や閉塞を来すことがあります。こうなると効率のよい血液透析を行うことはできなくなるため、追加での治療が必要となります。狭窄であればカテーテルによる治療で血管内用の風船で狭い部分を拡張して流れを戻す方法がありますが、閉塞の場合、詰まった部分の血栓を除去したり、場合により”シャント”の作り直しをすることもあります。

血管外科では、血管が細く、難しい手術となる”シャント”やすでに血液透析されている中での”シャントトラブル(狭窄や閉塞、出血、感染など)”に専門的知識と技量をもって対応しています。患者さんにとってより良い治療法を選択して対処していますので、透析病院でのトラブルや不安・心配事などあれば担当病院を通して血管外科までお問い合わせください。

血管外科 科長 斉藤 貴明

所属学会
日本外科学会指導医・専門医
日本血管外科学会認定血管内治療医
三学会構成心臓血管外科専門医機構専門医・修練指導医
日本脈管学会指導医・専門医
腹部ステントグラフト指導医
浅大腿動脈ステントグラフト実施医
下肢静脈瘤血管内焼灼術指導医
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