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トピックス

<尊厳と活力ある生活をサポート>~リハビリテーション科~


心臓リハビリテーションを行っている様子

患者さんの生き方、価値観に適したリハビリテーションを提供

当院は2022年10月からリハビリテーション科を標榜し、リハビリテーション科専門医が常勤しています。急性期病院のリハビリテーション治療として、退院後の患者さんの暮らしが可能な限り守られるよう、医学的観点に患者さんの生き方、価値観とを照らし合わせたリハビリテーションを計画して行っています。

そもそも、「リハビリテーション」とは、機能回復を目的とした訓練をイメージされることが多いと思います。しかし、機能回復はその人がその人らしく生きていくための手段であり、目的ではありません。「その人がその人らしく尊厳と活力を持って」退院後も暮らしていけるようにサポートする全ての関わりが「リハビリテーション」です。

対応領域は、集中治療室も含めた早期リハビリテーション、周術期リハビリテーション、心臓リハビリテーション、呼吸リハビリテーション、腎臓リハビリテーション、脳卒中リハビリテーション、がんリハビリテーション、緩和リハビリテーション、嚥下リハビリテーション、運動療法、栄養療法、装具療法、痙縮治療、慢性疼痛やリンパ浮腫に対する治療など多岐に渡り、各診療科の依頼に合わせて診療していきます。

病気自体が単一の問題であることは少ないため、単一領域のリハビリテーションで問題が解決することは、ほぼありません。病態や障害など、患者さんがもつ複合的な問題を診る必要があり、内部臓器や骨、筋肉を含めた全身の動き、人の生活、暮らしそのものをトータルで診ることで各診療科、療法士、病棟管理のサポートをすることが、当科の役割です。

現状は嚥下機能検査(嚥下内視鏡検査、嚥下造影検査)、小児科、形成外科、整形外科などで作製される装具相談、修正、処方、脳卒中後遺症のフォロー(高次脳機能障害、自動車運転の再開など)、緩和、退院調整のサポート、複合疾患の際の診療サポートなどを行っています。

退院後のサポートがスムーズに移行できるように、近隣の病院、訪問看護などの地域サービスと連携をとっています。どのような障害があろうと、本人らしく尊厳と活力を持った生活ができる環境をこの磐田の地で作っていきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

有本 直人

リハビリテーション科医長
日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医

リハビリテーション技術科の取り組み

生活動作訓練で基本的な動作を再び可能に

言語訓練でコミュニケーションを円滑に

リハビリテーション技術科は、理学療法士21人、作業療法士9人、言語聴覚士7人が在籍し、あらゆる診療科からの依頼に対応しています。その割合は入院患者さんの約40%であり、全国平均の24.9%を大きく上回っています。

当院では入院後、すぐに積極的なリハを開始する急性期リハビリテーションを行っています。各疾患の治療と並行しながら日常生活活動の早期獲得のために、入院中の体力の低下をできるだけ防ぎ(廃用予防)、「本人らしく尊厳と活力を持った生活が送れる」ようお手伝いします。

医師、看護師や薬剤師、管理栄養士、歯科衛生士、臨床工学技士、医療ソーシャルワーカーなどと連携し、多職種チームで患者さんの治療・訓練にあたっています。
  • 転倒転落予防対策委員会
多職種による転倒転落しにくい環境づくりと、転倒転落が起きた場合の影響を最小限にすることが委員会の目的です。危険を点数化し、事故が起きる可能性のある患者さんを拾い出す取り組みをしています。AI(人工知能)を使った予測システムが実用化され、当院でも導入いたしました。危険が高いと判断された患者さんに対し、離床センサーの設置
や衝撃を緩和する緩衝マットなどを使い、どのような動作で転びやすいのかなどを検討しています。

当院では、患者さんがベッドから起き、活動することを推進していますが、転倒転落の発生率は全国平均と比べて低く
抑えられています。
  • 摂食嚥下チーム
食物などが誤って気管に入る誤嚥を防ぐことがチームの目的です。入院早期から多職種で、嚥下機能の評価を行います。一人ひとりの状態に適した場所や姿勢、器具、食事の形態を検討し、患者さんの暮らしに合わせた摂食条件について、対話を重ねて決定してます。

検査には①嚥下造影検査、②嚥下内視鏡検査などがあります。
① 嚥下造影検査 :X線を用いて食物の飲み込みの様子を観察する検査
② 嚥下内視鏡検査 :鼻咽頭ファイバーという内視鏡を用いて食物の飲み込みの様子を観察する検査
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