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透析予防診療チーム

チームの紹介 業務内容

2016年厚生労働省「糖尿病性腎症重症化予防プログラム」が策定されました。
生活習慣と社会環境の変化、高齢化社会の進行にともなって糖尿病の患者さんの数が増加していることはよく知られていますが、不十分な糖尿病コントロール状態によってひきおこされるさまざまな合併症の中で、『糖尿病性腎症』に注目したのが、このプログラムです。
腎機能不全で人工透析が必要となる患者さんは、年間約 16,000 人を超えていますが、その4割以上の方が糖尿病を原因としています。新しく透析になる患者さんを減らすためには、糖尿病性腎症を早く見つけて悪くならないようにすることがとても重要で、このプログラムにそって各自治体が精力的にこの課題に取り組んでいます。
磐田市では市役所健康増進課、磐田市医師会のクリニックの先生方、磐田市立総合病院で協力して、クリニックに糖尿病で通院する患者さんを対象に、腎症が黄色信号の方を早く、正確に診断して、食事や生活の指導をおこなったり、必要なお薬を処方したりできるようなシステムづくりを行っています。
磐田市立総合病院 透析予防診療チームは、糖尿病・内分泌内科、腎臓内科、歯科口腔外科、看護部、栄養科、薬剤部、リハビリテーション技術科、臨床検査技術科、の院内糖尿病診療メンバーを中心に、腎症重症化予備軍の患者さまの診療、生活指導、栄養指導などを行うチームです。

糖尿病性腎症の進行度

糖尿病腎症は尿検査や血液検査の結果によって、第1期から第5期に分類されます。(図1 図2)。第1期は尿検査や血液検査では異常がない時期です。第2期は腎症早期であり、通常尿検査の尿タンパクは陰性ですが、細かいタンパクである微量アルブミンを検査すると陽性になる時期です。この時期に適切な治療を行えば腎症の改善が期待できることがわかっており、この時期の患者さんを逃さずに診断し、治療、指導を開始することがとても大事です。
第3期は、通常の尿検査でも尿タンパクが陽性になる時期で顕性腎症期とよばれます。
第3期の後期になると、尿タンパクが認められるだけでなく尿を作って老廃物を排泄するという腎臓機能の低下が始まった状態です。第4期は腎不全期であり、腎機能はさらに低下し改善が難しくなります。第5期は透析療法期になります。
糖尿病腎症を含む糖尿病の合併症は、あるレベルまで悪化してしまうとあとは「進むか足踏みするか」で改善しない、と言われていますが、腎症については第2期~第3期前半くらいまでにしっかり腎臓を保護する治療を開始すると、腎機能の温存、機能改善が期待できるといわれています。早い時期で腎症の有無を診断し、病期に合った治療を行うことが重要です。

図1

図2

チームの特徴PR 腎症予防診療のながれ

クリニックに通院されている糖尿病患者さんについて、かかりつけ医の各先生が微量アルブミン尿、尿タンパクを確認する尿検査を行います。
尿微量アルブミン陽性の患者さん(腎症2期相当)は市健康増進課を中心に行っている保健指導をうけることができます。
尿蛋白陽性の患者さん(腎症3期以降)は専門外来に紹介され、専門医とかかりつけ医と連携しながら治療の方針を決定していくことになります。このとき、腎臓病、人工透析ご専門のクリニックと、当院の腎症重症化予防外来(私たち透析予防チームが担当)が専門外来として機能します。(今後、勤務先で検診を受けている方などにも対象患者さんを広げ、また対象地域も広げていく方針です。)
当院腎症重症化予防外来では、処方や検査は基本的にかかりつけ医の先生にお願いしています。私たちの外来は、患者さんの病状を評価し、個々のライフスタイルや考え方をよく伺ったうえで、専門的な知識と新しい知見に基づき一緒に生活療法や食事療法を考えていく外来です。『糖尿病性腎症を正しく理解して、積極的に治療に取り組むことができる』という目的が達成できたところで、かかりつけ医の先生に逆紹介を行い各クリニックで治療を継続していただきます。

糖尿病から腎臓を守ろう!

糖尿病が発症してから合併症が進行するのには何年もの時間がかかるといわれていて、つい甘くみてしまいがちです。うっかりしていると、知らない間に合併症が進行して間に合わなくなっていることがあります。
そうならないように、まずは日頃、血糖値だけでなく血圧や脂質異常症をよい状態に管理することが重要です。また合併症の小さい芽を早めに発見して、進行をおさえる治療をとりいれていくことも大事です。
透析予防診療チームは患者さんの腎臓を糖尿病から守るためのサポートをおこなっています!