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ホーム  > 病院からのお知らせ  > 【現場の医師からのメッセージ】 磐田市における新型コロナウイルス感染症の現状について

【現場の医師からのメッセージ】
磐田市における新型コロナウイルス感染症の現状について

 新型コロナウイルス感染症は、SARS-CoV-2の感染により、主に呼吸器系に炎症を起こす疾患です。感染者の約8割は軽症で、人工呼吸管理を必要とするような重篤な方は全体の6%程度ですが、重篤になると、助かる可能性は半分程度です。また、改善しても、倦怠感等の症状が長く続くなど、若い人でも後遺症で悩む方がいることが問題となっています。
 注意が必要なのは、軽症、中等症の方の一部に、急速に症状が悪化して重篤になり、死に至る方がいることです。また、ウイルスの変異により臨床像も変化しています。現在流行しているデルタ型では、感染が広がりやすく、また、若い方や、これまで言われてきた重症化の危険因子が無い方でも急速に悪化する場合がこれまでより多くみられます。
 8月中旬頃より、磐田市でも新型コロナウイルス感染症の患者さんが急増しており、すぐには入院できない場合が増えています。そのため、一般の病気を行うための病室を減らし、新型コロナウイルス感染症の患者さんが少しでも多く入院できるように対応しています。また、治療にあたっては、感染対策を厳密に行う必要があるため、一人の患者さんの対応に、通常の診療の何倍もの時間と、多くの医療スタッフが必要となります。その結果、緊急性のない手術や検査等は予定が入っていても延期せざるをえない場合がでています。新型コロナウイルス感染症以外の病気の治療にも影響がでているのです。
 今、私たちが行うべき最も重要なことは、とにかく新型コロナウイルスに感染しない様に心がけることです。ワクチンは死亡や重症化、感染のリスクを減らす効果がありますが、それだけでは十分ではありません。見えない敵、新型コロナウイルスの感染から身を守るために、ワクチン接種に加えて、マスクの着用、手洗い・手指消毒の徹底、三密(密閉・密集・密接)を避けること等、日常生活の中で基本的な感染予防対策を徹底することが大切です。現在の危機的な状況を改善させるため、ぜひとも皆さんのご協力をお願い致します。
2021年9月3日
磐田市立総合病院 第1医療部長兼呼吸器内科部長 妹川史朗