令和2年度決算に基づく経営状況を掲載しました
令和2年度は、新型コロナウイルス感染症への対応に追われた1年となりました。専用病床を確保し感染患者を受け入れるとともに、院内感染防止のために入院患者との面会中止、正面玄関での入館チェック、発熱トリアージの設置など、全職員が協力して感染防止の体制を整えました。
コロナ禍ではありましたが、4月には病院利用者へのサービス向上と職員の福利厚生に寄与することを目的に院内レストラン内にコンビニエンスストアを設置しました。また、8月には研修室や職員の休憩スペースを備えた研修棟をオープンし、職員アメニティの充実を図りました。
さらに、これまで進めてきた第2次中期計画の取組実績や当院を取り巻く現状と課題を踏まえ、令和3年度から7年度までの5年間の第3次中期計画を作成しました。これは、今後当院が目指す方向性やビジョンを改めて明確化し、重点的に取り組むべき施策を定めたものです。
コロナ禍ではありましたが、4月には病院利用者へのサービス向上と職員の福利厚生に寄与することを目的に院内レストラン内にコンビニエンスストアを設置しました。また、8月には研修室や職員の休憩スペースを備えた研修棟をオープンし、職員アメニティの充実を図りました。
さらに、これまで進めてきた第2次中期計画の取組実績や当院を取り巻く現状と課題を踏まえ、令和3年度から7年度までの5年間の第3次中期計画を作成しました。これは、今後当院が目指す方向性やビジョンを改めて明確化し、重点的に取り組むべき施策を定めたものです。
入院患者数と外来患者数の過去5年間の推移です。
平成29年度 | 平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | |
---|---|---|---|---|---|
入院患者数 | 163,070 | 160,376 | 161,134 | 143,238 | 13,8475 |
外来患者数 | 284,452 | 288,148 | 293,204 | 265,249 | 279,631 |
職員の過去6年間の推移です(4月1日時点)。この他に、臨時の看護師や非常勤の医師など多くの職員で患者さんの診療にあたっています。
医師 | 医療技術員 | 看護師 | 事務員 | その他 | 計 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
正規 (卒後4年以上) | 専修医・研修医 (卒後3年以内) | ||||||
平成29年度 | 110 | 31 | 189 | 493 | 36 | 32 | 891 |
平成30年度 | 116 | 32 | 188 | 483 | 39 | 31 | 889 |
令和元年度 | 125 | 32 | 185 | 496 | 37 | 30 | 905 |
令和2年度 | 126 | 37 | 190 | 491 | 36 | 31 | 911 |
令和3年度 | 137 | 33 | 191 | 491 | 37 | 30 | 919 |
令和4年度 | 134 | 33 | 194 | 496 | 36 | 30 | 923 |
1年間の医療活動などで生じた収益とそれに対応する全ての費用です。
収益的収入
(単位:千円)
平成28年度 | 平成29年度 | 平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | |
---|---|---|---|---|---|
入院収益 | 9,554,653 | 9,557,119 | 9,833,701 | 10,179,363 | 9,849,366 |
外来収益 | 4,247,685 | 4,324,910 | 4,549,386 | 4,925,944 | 4,930,640 |
一般会計繰入金 | 563,811 | 761,644 | 675,791 | 615,513 | 612,466 |
その他 | 905,464 | 1,031,007 | 876,687 | 993,883 | 2,416,525 |
合計 | 15,271,613 | 15,674,680 | 15,935,565 | 16,714,703 | 17,808,997 |
収益的支出
(単位:千円)
平成28年度 | 平成29年度 | 平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
給与費 | 8,329,371 | 8,384,260 | 8,760,806 | 9,018,215 | 9,297,821 | |
材料費 | 2,995,998 | 3,029,640 | 3,320,169 | 3,653,163 | 3,853,467 | |
経費 | 2,768,403 | 2,552,056 | 2,530,698 | 2,637,928 | 2,618,790 | |
減価償却費 | 1,083,632 | 1,075,070 | 860,701 | 919,364 | 882,475 | |
その他 | 995,032 | 943,042 | 995,131 | 1,040,062 | 1,343,408 | |
合計 | 16,172,436 | 15,984,068 | 16,467,505 | 17,268,732 | 17,995,961 | |
収支差引額 | △900,823 | △309,388 | △531,940 | △554,029 | △186,964 |
将来にわたって安定した医療を提供するため、施設や医療機器の整備に係る費用と、そのための財源です。
令和2年度実施内容
研修棟の建設工事やエレベーターの耐震工事、手術室増築工事の設計等を行いました。また、医療機器の購入では、老朽化した放射線治療システムや一般X線発生装置、超音波画像診断装置等を更新するなど、医療の充実に努めました。
令和2年度収支明細 | (単位:千円) |
資本的収入 | 企業債 | 1,169,000 |
---|---|---|
一般会計出資金 | 1,083,634 | |
固定資産売却代金 | 0 | |
県補助金 | 104,227 | |
計 | 2,356,861 | |
資本的支出 | 施設改良費 | 621,270 |
資産購入費 | 956,936 | |
企業債元金償還金 | 1,541,466 | |
計 | 3,119,672 |
病院の財政状態を明らかにするため、貸借対照表を作成しています。貸借対照表は3月末時点において病院が保有するすべての資産や負債、資本を表したものです。
貸借対照表では必ず 「資産」 = 「負債」 + 「資本」 になります。
貸借対照表では必ず 「資産」 = 「負債」 + 「資本」 になります。
貸借対照表
令和3年3月31日時点 | (単位:千円) |
資 産 | 18,194,369 | 負 債 | 14,724,153 |
---|---|---|---|
固定資産 | 14,153,580 | 固定負債 | 10,411,207 |
(建 物) | 8,420,837 | 流動負債 | 3,481,969 |
(器械備品) | 2,715,410 | (未 払 金) | 1,321,246 |
(そ の 他) | 3,017,333 | (そ の 他) | 2,160,723 |
流動資産 | 4,040,789 | 繰延収益 | 830,977 |
(現金預金) | 839,717 | 資 本 | 3,470,216 |
(未 収 金) | 3,134,479 | 資本金 | 19,191,646 |
(そ の 他) | 66,593 | 剰余金 | △15,721,430 |
※(未処理欠損金) | △15,721,430 | ||
資 産 合 計 | 18,194,369 | 負債資本合計 | 18,194,369 |
※未処理欠損金は、「収益的収支」で生じた「純損失」の累計になります。多額の減価償却費により赤字が続いていますが、これは現金の支出を伴わない費用となりますので、経営に必要な現金には影響しません。
病院の設備を充実するための財源として借り入れている資金で、「政府資金」と「銀行資金」の二種類があります。
令和3年3月31日時点 | (単位:千円) |
借入総額 | 既償還額 | 令和元年度償還額 | 未償還額 | |
---|---|---|---|---|
政府資金 | 24,762,700 | 13,176,399 | 1,341,465 | 10,244,836 |
銀行資金 | 800,000 | 500,000 | 200,000 | 100,000 |
計 | 25,562,700 | 13,676,399 | 1,541,465 | 10,344,836 |