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磐田市立総合病院

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病院だより
病院だより・道しるべ
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Vol 45 (平成22年1月)

新型インフルエンザ

手洗い・うがい等をしっかりして、
体調管理に気をつけましょう。
皆様のご協力をお願いします。

血管内科部長  「貧血の話」
 血液内科 部長 飛田 規(とびた ただす)
 血液の中には赤血球とよばれる細胞が多数浮かんでいます。この赤血球の中には血色素(ヘモグロビン)が入っています。血液が赤いのはこの血色素のためで、100mlの血液中におよそ12グラムから16グラム含まれています。血色素は全身に酸素を運ぶ役割を担っていますが、この血色素が減少した状態を貧血と呼んでいます。
 ゆっくり進行してきた場合は無症状のことも多く、検診ではじめて指摘されることもしばしばあります。一般的には動悸、息切れ、めまいなどの自覚症状や、周囲から顔色が悪いと言われて気づかれることが多いようです。ひとくちに貧血といってもさまざまな原因があり、それによって治療法も変わってきます。
 今回は原因別に分類してみます。

A.赤血球の材料が不足しているもの
1. 鉄欠乏性貧血
 圧倒的に多いのがこのタイプです。血色素をつくるには鉄が必要なので、鉄不足が続くと貧血がおこります。成長期には鉄分の供給が需要に追いつかずに起こることが多いのですが、成人になってからは消化管などからの出血によることも多いので、原因を確認する必要があります。原因を取り除いたうえで、しっかりお薬をのんでいただければ回復します。
2.巨赤芽球性貧血
 血液細胞を作るのに必要なビタミン類の不足が原因で、代表的なものはビタミンB12欠乏です。食物中のビタミンB12はそのままでは吸収できないので、胃で「吸収できるかたち」に加工されています。この加工がうまくいかないと、貧血が起こります(ビタミンB12欠乏性貧血)。胃を手術で全部とった後にもこのタイプの貧血が起こります。ビタミンB12の補充が有効ですが、飲み薬ではなく筋肉注射で定期的に行う必要があります。

B.造られた赤血球が破壊されてしまうもの
 正常では赤血球の寿命は約120日ですが、せっかく造られた赤血球が次々に壊されてしまうことがあり、溶血性貧血と呼ばれています。治療法は原因により異なりますが、可能であれば原因を取り除きます。このタイプで遭遇することが多いのは自己免疫性溶血性貧血と呼ばれるもので、自分の赤血球を壊してしまう成分(自己抗体)が免疫異常によってできてしまうことが原因です。副腎皮質ホルモンや免疫抑制剤などで治療します。

C.骨髄の障害によるもの
 赤血球などの血液細胞は骨の内部の「骨髄」と呼ばれる部分で造られますが、何らかの原因でここに障害がおこった状態です。再生不良性貧血や白血病による貧血のほか、さまざまな原因がこのグループではみられます。頻度は少ないものの無視できない重要な病気が含まれているため、診断には専門的な診察や検査が必要です。

 このように貧血にも様々な原因があり、治療には検査室や看護部をはじめ病院全体で取り組んでいます。近年の医学の進歩により、たとえば成人の白血病も半数程度の患者さんが完治するようになっています。

救急科副部長  「家庭での心肺蘇生法−胸骨圧迫法−」
 救急科 副部長 間遠 文貴(まとう ふみたか)

 5月より救命救急センターに着任致しました間遠と申します。循環器系を始めとした内科系救急疾患を担当致します。
 さて、ここで想像してみて下さい。目の前で、あなたの家族が倒れたらどうされますか?「救急車を呼ぶ」、「人工呼吸をする」、「慌ててしまい、なにも出来ない」、…。どうでしょうか?ご存知の方も多いと思いますが、ここに一つのデータがあります。呼吸、心臓が止まった場合、6分経過すると蘇生率は30%に低下し、10分経過すると蘇生率は1割を切ってしまうというものです。現在、救急車は通報から現場到着まで約6分かかります。蘇生開始までは更に時間がかかりますので、この間に大事な時間が経過してしまうことになります。また、心臓が止まった状態で病院に到着した場合、病院で昇圧剤、気管挿管などの高度な蘇生行為を行なっても心臓が動きださない、あるいは心臓が動きだしても意識が戻らないということが非常に多いのです。倒れた人を助けられるか否かは、病院到着前、更には救急車到着前に決まってしまうと言っても言い過ぎではないかもしれません。
 では、どのようにしたら、倒れた家族を助けることができるのでしょうか?覚えて頂きたいことは三つ、1.通報(119番)、2.胸骨圧迫(心臓マッサージ)、3.近くにあればAED(除細動器)、です。人工呼吸は?と思われる方がいるかもしれませんが、倒れたばかりであれば、呼吸が止まっていてもしばらくは身体の中に酸素が残っています。それよりも、頭(脳)に血液を絶やさず送ることが重要ですので、とにかく、胸の真ん中の平らな骨(胸骨)を強く、速く押して下さい。この胸骨圧迫だけの蘇生法は、蘇生医療に関わる各種学会でも推奨されています。また、119番に電話すると、この胸骨圧迫法を指導されます。実は、蘇生法の中で一番難しいことが人工呼吸なのです。また、救助にあたる人が一番抵抗を覚える手技かもしれません。人工呼吸開始をしり込みしてしまい、蘇生法にとって最も重要な胸骨圧迫すら開始されない、その現状を改善することが、胸骨圧迫のみでの蘇生法の重要な目的の一つです。
 心肺蘇生法は決して難しい手技ではありません。通報、胸骨圧迫、可能であればAED、この三つだけです。最も必要なのは、蘇生法を開始するという勇気です。まずは、家族を助けるということを考えてみて下さい。正直なところ、病院での蘇生は限界に来ています。「病院にさえ連れて行けば助かる」とは言えないのです。更に蘇生率を上げるためには、あなたの勇気と行動が必要です。強く、速く、胸の真ん中を押して下さい。それだけで蘇生の可能性が変わります。今後、一般の方向けに心肺蘇生法とAEDの使い方を指導します「ハートセイバーAEDコース」という講習会も開催できればと思っております。大切な人を助けるという勇気と行動をお願い致します。


研修医  「感謝」
 研修医 田島 巌(たじま いわお)
 こんにちは、研修医2年目の田島といいます。二年間の研修も、そろそろ終わりが見えてくる時期になりました。ここまでの研修を振り返ってみると、患者さんをはじめ本当にたくさんの方々に助けられてきたことや、「医療って一人じゃ何もできないんだなあ」ということを実感した日々だったと思います。そういった自分を支えてくれた人たちへ感謝の気持ちを忘れずに、これからも医師としてがんばっていきますので、よろしくお願いします。

研修医  「がんばります」
 研修医 片橋 一人(かたはし かずと)

片橋一人です。「一人」はヒトリではなく、「カズト」と読みます。
体力とやる気に満ちあふれ、外科医を目指す26歳、
走り続ける研修医2年目です。
失敗して落ち込むこともありますが、まわりのスタッフの支えに感謝している毎日です。
患者様から親しまれ信頼される医師になるために、
ずっと患者様第1の精神で働けたらいいと思っています。
共に、健康な磐田市をつくりましょう。

 研修生活も残り僅かとなり、3年目から外科医となるため1つ1つの手技をしっかりと学び、医療チームの一員となれるよう頑張りたいと思っています。これからも宜しくお願いいたします。



研修医  「3年目に向けて」
 研修医 西本 幸司(にしもと こうじ)
 今年の4月から2年目の研修医として磐田市立総合病院で研修をさせていただいております。各科の先生に指導を受けたり、患者さんと接することで様々なことを学び、日々刺激を受けながら研修をしています。気が付けば2年目も後半に入り、来年からは専門とする科を決めて働くことになります。大きな期待とともに責任の重さを感じることもありますが、一日でも早く一人前の医師となれるように残りの研修生活をがんばっていきたいと思います。



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