![]() |
![]() |

| ■第23話 『慢性骨髄性白血病について』 | 2009年7月 磐田市立総合病院 薬剤部 |
【慢性骨髄性白血病とは?】
|
![]() |
|
(CMLビジュアルガイドより引用) |
ほとんどの患者さんは慢性期の段階で病気がわかります。慢性期に治療を開始すると良い結果が出やすいことがわかっていますので、慢性期のうちに適切な治療を開始し、移行期、急性転化期に進行するのを防ぐことが大切です。 慢性骨髄性白血病の原因遺伝子は、すでに見つかっています。慢性骨髄性白血病患者さんの95%以上でフィラデルフィア染色体と呼ばれる特殊な遺伝体が見つかっており、慢性骨髄性白血病の原因となる遺伝子はこの遺伝体の上にあります。 |
| 染色体というのは遺伝子の束です。遺伝子は我々のからだの働きに重要な蛋白を作っています。人には46本の染色体がありますが、フィラデルフィア染色体はこのうち9番目の染色体と22番目の染色体が途中から切れて入れ替わってつながったものです。2つの染色体がつながる時、それぞれの染色体の切り口にあった、bcrという遺伝子とablという遺伝子が1つになってbcr-abl遺伝子という新しい遺伝子ができます。これが慢性骨髄性白血病の原因となる特殊な遺伝子です。この遺伝子によって作られる蛋白は、「白血病細胞を作れ」という指令を絶え間なく出し続けます。そのため、体内では白血病細胞がどんどん作られてしまうのです。 | ![]() (CMLビジュアルガイドより引用) |
【慢性骨髄性白血病の治療】
(CMLビジュアルガイドより引用) |
慢性骨髄性白血病の治療法は、図のように大きく分けて4つあります。これらの方法を病気の状態により使い分けたり、組み合わせたりして治療を行いますが、今回は【分子標的治療薬】に新薬が発売されたため紹介します。 |
| タシグナはbcr-ablと結合するポケットにしっかりとはまるため、bcr-ablに突然変異が起きて形が一部変わっても他の部分で結合を保つことができます。したがってグリベックで治療効果が十分に得られない慢性期、移行期の慢性骨髄性白血病にも治療効果が期待できます。 | ![]() |
| また、タシグナはグリベックに比べbcr-ablと結合する確率が高く、慢性骨髄性白血病に関係しない他の蛋白に結合しにくいため、グリベックでの治療が継続できない方でも、タシグナは継続できる可能性があります。 | ![]() (CMLビジュアルガイドより引用) |
| あらわれやすい副作用として、発熱、悪心、嘔吐、頭痛、発疹、貧血、血小板減少症、高血糖等が挙げられます。タシグナの服用により副作用があらわれた場合、その症状に対する治療をしながら内服を継続するか、休薬・減量するかを主治医が判断します。ご自身の判断でお薬の服用をやめたり、量を変えたりせず、主治医にご相談ください。
(参考資料:ノバルティス CMLビジュアルガイド) |