ホーム   サイトマップ お問合せ
磐田市立総合病院

診療についてのご案内です。
放射線技術科

放射線治療
このページの該当個所へジャンプします。

放射線治療とは どうして治るの 良いところ 悪いところ
定位放射線治療 シード線源による前立腺永久挿入密封小線源治療

写真
当院では最新式の放射線治療装置にて安全で最適な治療を行います。

また、定位放射線治療(頭の治療)も可能なため、他の病院からも多くの患者さんの治療を依頼され注目されています。



放射線治療とは

 病気を治す方法は、医療技術が進歩した現在様々なものがあります。
 簡単な病気は自然治癒しますが、薬や手術が必要となる場合があります。
 また、放射線を利用するのもひとつの方法です。
 それぞれの治療法には長所、短所があり、どの方法を選択するかは病気の性質、進み具合、場所、患者さんの全身状態等によって決定します。
  当院に導入された放射線治療設備は最新式のリニアックというもので、高いエネルギーのX線、電子線を体の外から病気のところだけをねらって照射し、毎日少量ずつ約1ヶ月間かけて治療します。

どうして放射線で病気が治るの?

 放射線は体の中の細胞を殺す働きがあり、特に悪い細胞には強く作用します。正常な部分にはできるだけあてずに、病気の部分に集中してあてるよう工夫したり、放射線の量や回数を調整しながら病気を治します。

放射線治療の良いところは?

 放射線をあてても痛くも熱くもありません。放射線は悪いイメージがあるかもしれませんが、正しく扱うことで良い治療効果が期待できます。

放射線治療の悪いところは?

 多少の副作用がでることがあります。しかし、どんな治療法にも副作用はあり、副作用が病気を治すことより強くでる場合は適応されません。放射線治療の副作用は治療する部位により違い、また個人差もあります。

定位放射線治療 (ラジオサージェリー) とは?

写真 当院ではエックスナイフと呼んでいます。特殊な装置を使い細い放射線のビームをさまざまな方向から病変部に集中的にあて、まるでメスできれいに切り取るように操作します。その精度は非常に高く1mm以内です。定位放射線治療は最新の治療法で、主に頭の中の比較的小さな病変に有効です。手術で行うと約1ヶ月の入院が必要で全身のダメージも大きいのですが、定位放射線治療は原則的に3日間の入院で、たった1日の治療をするだけで元の生活に戻れます。また、症例によっては数回に分けて治療することもありますが、その場合通院でも可能となります。現在、このシステムが導入されている施設は国内でも非常に少ないため、遠方からも多くの患者さんが訪れ、医療界では注目されています。


シード線源による前立腺永久挿入密封小線源治療について

 はじめに
 前立腺癌の放射線による治療法の一つにシード線源による前立腺永久挿入密封小線源治療があります。この治療法は主に腫瘍が前立腺内に限局した早期がんに適応されます。手術と比較して体への負担が少なく、また治療効果もほぼ同等の成績が得られています。しかし放射線治療であるため、放射線による副作用が全くないわけではありません。

 

 シード線源による前立腺永久挿入治療

 密封小線源永久挿入治療とは、早期の前立腺癌において生体に無害なチタニウムカプセル(長さ約4.5mm、直径約0.8mm)に封入された放射線源(ヨウ素125)を、永久的に前立腺内に挿入して放射線を照射する治療法です。シードの数は患者様の前立腺の大きさや形状に合わせて50~100個ほど挿入します。
 挿入されたシードから約1年の間ゆっくりと放射線が放出され、前立腺のがん細胞を死滅させます。放出する放射線は徐々に弱くなり1年後にはほとんどゼロになります。放出される放射線のエネルギーが低いので前立腺周囲にある臓器に届く放射線の量は少なく、合併症の発生率が少なくなります。また、家族など周囲の人に与える放射線の影響はほとんどありません。

シード線源

 治療の特徴

(利点)

体外から放射線を照射する方法との比較
 小線源治療では前立腺自体に放射線源を挿入するため、呼吸や腸などの動きによって 体内で前立腺が移動することの影響を受けず、前立腺内に集中して放射線を照射する治療法であるため、大きな治療効果が期待できます。また、周りの臓器への放射線障害が少なくなります。
手術との比較
 性機能が高率に維持され、尿失禁など排尿への影響が少なくなります。また、麻酔や針の刺入による侵襲がありますので、体に全く負担がないわけではありませんが、手術と比較するとかなり体にやさしい治療となります。
 さらに、手術では約18~28日の入院が必要になりますが、小線源治療では3泊4日程度の入院になります。
(欠点)
体外から放射線を照射する方法との比較
 先に述べたように、体外から放射線を照射する方法に比べると放射線障害の発生率は低いのですが、前立腺の周りにある臓器(直腸、膀胱、尿道)への影響は全くないわけではありません。また、適応も狭まり、腫瘍が前立腺内に限局している場合に限ります。
  線源を体内に挿入するため、治療時に麻酔やアプリケータ針の刺入による侵襲は避けられません。
手術との比較
 放射線を照射するため、放射線障害を生じる可能性があります。
 また、手術と同等の治療成績ですがそれ以上の治療効果は望めません。


 治療の適応
 この治療法は腫瘍が前立腺内に限局した早期の前立腺癌が基本的な適応となります。適応については、病院での様々な検査により診断をして最終決定していきます。

当院での治療対象は、
診断時のPSA値が20ng/ml未満
臨床病期がT1c、T2a、T2b-2c
前立腺体積が20~40ml(40ml以上の場合はホルモン療法で体積を縮小させてから行います)
などの条件を満たした早期の前立腺癌です。
 それぞれの方の病状に合わせて、実際の放射線治療法は異なりますので、当院の専門医とよくご相談下さい。

 治療の手技
 麻酔をかけた上で、両脚を挙げて、肛門から超音波のプローブを挿入します。挿入された超音波の画像を見ながら、会陰部(陰嚢と肛門の間)から前立腺内へ筒状の針を挿入し、その針を通してシードを挿入します。針を挿入する位置、線源を留置する場所はコンピュータで計算して線源が挿入されていきます。全部で50~100個ほどの線源が留置されることになります。
治療の手技

 経過観察
 放射線照射後のがん細胞は1~2年程かけて徐々に死滅していきます。再発出現の有無は、定期的に血液検査を行いPSA値を見ていきます。再発がない場合にはPSA値は1年から数年かけて徐々に減少し、ある程度下がった所で安定します。局所再発もしくは転移が生じた時には、そのほとんどの場合にPSA値が上昇してきます。
 治療後の炎症が軽快する1ヶ月後に当院の泌尿器科と放射線治療科を受診し、最終的な線源の配置を確認するためにCT、MRI検査を受けていただきます。当院での挿入後のチェックが終了した後は、かかりつけの医療機関で約3ヶ月毎に血液検査でPSA値の確認をして、経過をみていきます。

経過

 治療費について

 この治療法は線源代を含め保険適用となります。ただし、入院中は放射線源に対する個室管理が必要ですので、別途個室料をいただきます。

(注)患者様自身の御都合による治療の延期・中止に際しては線源代のみ実費にて、お支払いいだだきますので、御承知おきください。 (例:挿入線源数80個の場合、約480,000円)


<3泊4日入院の治療費>
手術時間3時間、挿入線源数80個の場合

70歳未満の患者様
高齢受給者証(70歳~)
(3割)

治療費
約345,000円
食事代(6食)
1,560円
個室代
29,400円
病衣代
280円
合計
約376,240円

後期高齢受給者証(75歳~)を
お持ちの患者様
(1割)

治療費
約44,000円
食事代(6食)
1,560円
個室代
29,400円
病衣代
280円
合計
約75,240円

後期高齢受給者証(75歳~)を
お持ちの患者様
(3割)

治療費
約89,000円
食事代(6食)
1,560円
個室代
29,400円
病衣代
280円
合計

約120,240円

保険証をお持ちでない
患者様
(10割)

治療費
約1,150,000円
食事代(6食)
1,560円
個室代
29,400円
病衣代
280円
合計

約1,181,240円


 退院後の注意
 体内に挿入された放射線源から出る放射線はエネルギーが弱くほとんどは前立腺に吸収されます。周囲の方へ与える放射線量は人が自然に受けている放射線量よりも低く安全であることがわかっています。しかし、一定の期間は周囲の方への配慮が必要です。法律で定められたルールは守る必要があり、注意が必要です。

 

 治療後1年以内死亡時の対応

 治療から1年以内に患者様が死亡されたときは、病理解剖にて(前立腺ごと)シード線源を摘出することが法律で義務付けられています。このことについて、あらかじめ患者様やご家族の方の同意を得た上で本治療を受けていただきます。

その他詳細については当院にお気軽にご相談ください。
磐田市立総合病院 地域医療連携室
Tel 0538-38-5545


  元のページに戻る ホーム このページのトップへ