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磐田市立総合病院

診療についてのご案内です。 外来診療科のご案内 麻酔科
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科の特徴 診療内容 診療統計 施設認定
スタッフ紹介 麻酔って何?    

科の特徴

麻酔科って何するところ?

「麻酔科って何するところでしょう?」こう問い掛けて返ってくる答えは大抵「えっ?手術のとき麻酔かけてくれるんでしょ?」 ・・・。
まぁ、間違いでは無いのですが・・・。
時代が平成にかわる頃までは「明日の麻酔を担当します、"麻酔科"の何某です。よろしくお願いします。」と自己紹介すると「・・・外科の先生がかけてくれるんじゃないんですか?」とか「麻酔科って科があるんですか?」とか言われたものでした。
その後、外科医を主人公にしたドラマが何本も出来て、その中で昔のドラマではエキストラの一人だった麻酔科医をちゃんと一枚看板の役者さんが演じてくれたり、緊急手術のときに必ず「麻酔科の先生に連絡して!」という台詞が入ったりしてくれたおかげで、麻酔科という科も徐々に知られてはきました。が、未だ徹底が足りないらしく、今年も女医が患者さんから「先生ってお医者さん?」と聞かれたとか・・・。

診療内容

麻酔科の仕事の分野は大きく以下の3つに分類されます。
  • 手術での麻酔サービスと手術後痛の管理
  • ペインクリニック・・・痛みの外来(麻酔科外来)
  • 集中治療室での重症患者さんの治療

手術麻酔管理について
 外科系各科からの全身麻酔を中心とした麻酔依頼を引き受けています。小児から成人、100歳近いお年寄りまでの麻酔を担当します。最近は80代以上の高齢者でも麻酔管理、手術方法の進歩により比較的安全に手術を行うことが可能になりました。また、硬膜外麻酔を術後も継続して使用するため、手術を受ける人の一番の関心が深い術後の痛みも以前とくらべてずっと少なくなりましたのでご安心下さい。特に、大きな手術は、あらかじめ手術中のお世話をする手術室看護師が病室にお伺いして不安の解消に努めています。

ペインクリニックとは?
 「従来の医療では十分に対応しきれない痛みをはじめとして、体のさまざまな不調を専門的に扱う医療部門」です。実際には“神経ブロック療法”と呼ばれる局所注射をその根幹治療として、種々の薬物や刺激による鎮痛法などを駆使して治療にあたります。しかし、わが国ではいまだ「ペインクリニック」という標榜が認められていないため、「麻酔科外来」としているのが一般的です。当院でも「麻酔科外来」と表記しています。

神経ブロック療法とは
 神経ブロックとは、痛みを伝える知覚神経、ならびにその痛みの慢性化に関与する交感神経節に針を刺して、主として局所麻酔薬を注入することで痛みの伝達を遮断する治療法です。局所麻酔薬が効いているのはせいぜい1~2時間程度ですが、その後も効果が持続するのは“痛みの悪循環”と呼ばれる痛みを慢性化させる機構を抑え込むことによるとされています。

痛みの悪循環とは
 何等かの痛みを自覚していると、痛みに対する反応のひとつとして交感神経(血管の拡張、収縮を司っている)が興奮し、血管が収縮します。これによって血液の流れが悪くなると、筋肉が硬くなり、局所の組織が酸素欠乏に陥ります。その結果、痛みを悪化させる物質(ブラジキニンやセロトニンといった発痛物質)が作り出されて、さらに知覚神経への刺激が活発となります。こういう状態に対して神経ブロックは、血流を改善して発痛物質を洗い流し、自然治癒を促進します。

ストレスと病気
 ストレス過多の現代人は、このストレスによる交感神経刺激により、さまざま病気を作り出しているので、これに対しても神経ブロックを行い、ホメオスタシス(恒常性維持能)を高める作用があります。 代表的な神経ブロックとして「星状神経節ブロック」と「硬膜外ブロック」があります。

星状神経節ブロック
 頸に左右一対存在する長さ約3cmの交感神経の合流点(神経節)は、頭部、顔面、上肢、上胸部などの血液の流れを調節しています。星状神経節ブロックはこの神経節に局所麻酔薬を注入して交感神経の機能を一次的に麻痺させ、血管を拡張して血液の流れを改善する治療法です。これは、ペインクリニックで最も多く用いられているブロックです。

適応:帯状疱疹、帯状疱疹後神経痛、種々の頭痛、反射性交感神経ジストロフィー、幻肢痛、上肢の血流障害、顔面麻痺、突発性難聴など多くの疾患があります。


硬膜外ブロック
 脊髄の背側に存在する硬膜外腔と呼ばれる空間に針を刺して、薬液を注入します。この硬膜は脊髄を包んでいる一番外側の膜であり、脊髄の防禦と固定に関係しています。この治療法はペインクリニック独自のものではなく、手術室で広く行われている硬膜外麻酔の手技を応用したものです。脊髄そのものに針を刺すのではありません。

適応:腰下肢痛、頸椎・腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、下肢血流障害、胸部・腹部の帯状疱疹痛、術後痛、がんの痛みなど


以上のペインクリニックに関する文章は、
森本昌宏著「痛いの痛いの飛んでけ-111の痛みの話-」産経新聞出版から引用、加筆しました。

集中治療室での重症患者さんの診療
 大手術後患者の呼吸・循環・代謝管理を含め、脳・肺・心臓・肝臓・腎臓などの重要臓器の急性機能障害・不全、蘇生後や急性中毒などの患者の治療を看護師、放射線技師、臨床工学士、薬剤師さんなどの協力のもと、24時間体制で行っています。人工呼吸、補助循環、血液浄化法、脳低温治療などを行っています。
当病院は中東遠地区で唯一特定集中治療室管理加算を請求できるだけのスタッフ、設備が整備されているため、われわれ麻酔科医も安心して麻酔管理ができますし、患者さんの安全にもつながります。
診療統計

 外来患者数の推移
  患者数
2004年 891
2005年 972
2006年 1,334
2007年 1,114
2008年 1,171

 同一日に実施された主な治療内容

治療内容内訳 SGB 硬膜外ブロック 光線療法・点滴・局注他 手術相談
2004年 405 85 337 70
2005年 254 66 270 82
2006年 598 71 620 45
2007年 198 53 820 43
2008年 128 43 924 76

 年別手術件数と麻酔科管理件数

  全手術件数 麻酔科管理件数
2001年 2,570 718
2002年 2,761 732
2003年 2,706 733
2004年 2,755 678
2005年 2,922 791
2006年 3,135 741
2007年 3,569 751
2008年 3,620 793

当院麻酔科の施設認定

日本麻酔科学会 麻酔科認定病院
日本ペインクリニック学会 指定研修施設

スタッフ

名前 職名 出身校 取得年 専門分野 資格
高橋 浩 第2医療部
副部長

麻酔科部長
浜松医大 S57 臨床麻酔
ペインクリニック
麻酔科学会指導医
麻酔科標榜医
ペインクリニック専門医
芥川 総枝 医師 独協医大 H15 臨床麻酔

麻酔科学会認定医

麻酔科標榜医

小島 康裕 医師 浜松医大 H15   麻酔科学会専門医
麻酔科標榜医
石田 千鶴 医師 大分大学 H17 臨床麻酔 麻酔科標榜医

麻酔って何?麻酔科医の仕事内容

 麻酔と言えばすぐに頭に浮かぶのは、皆さんが手術を受ける時、痛みもなく、何も知らないうちに悪い所を治して貰える医療技術であると思っているでしょう。しかし、ここでちょっと考えて下さい。麻酔科医はどのようにして患者さんを眠らせたり、痛みをとったりしているのでしょうか。

  外科医がお腹の手術を行っていると想像して下さい。まず、メスでお腹の皮膚を切開します。それから、筋肉をかき分けて、切り開いて病変のある部分に達していきます。その時に、筋肉が硬いとなかなか手術の操作が進みません。従って筋肉を柔らかくする薬物(筋弛緩薬といいます)が必要になります。そうすると、患者さん自身では呼吸ができなくなってしまいますので、人工呼吸が必要になります。これを呼吸管理といっています。人工呼吸をする際には普通、特殊な器具を用いて気管挿管という手技を行います。この気管挿管は麻酔科医が気道(空気の通り道)を確保するために用いますが、訓練を受けた救急救命士さんが救急現場でも使用することがあります。

  ところで、手術操作の経過において患者さんに与えられる痛み刺激の大きさは決して同じではありません。強い痛み刺激操作の時もあれば、弱い痛みの時もあります。その結果、患者さんは眠っていても、患者さんの脳や脊髄はそれらの痛み刺激に反応して身体に影響を与えます。例えば、痛み刺激が強ければ、血圧が上がったり、心拍数が増えたりします。また、出血が続くと逆に血圧が下がるのに、心拍数は代償的に増加します。これらを防ぐために、輸液、輸血を行いますがこれが、いわゆる循環管理です。このような手術中に生じる様々な問題に対して、麻酔科医は患者さんの生理状態を正常範囲に保つために医療を行っています。強い痛み刺激操作の時には、麻酔薬や鎮痛薬を多く投与して痛みから患者さんの身体を守り、弱い痛み刺激操作の時には、投与量を抑えて余分な麻酔薬を投与しないように気を配っており、これを疼痛管理と呼んでいます。

  このように、常に患者さんの麻酔状態における生理機能をモニターし、手術操作も観察しながら、手術中は一時も手術室から離れないで患者さんの側らについて医療技術を駆使しているわけです。日常の麻酔業務において麻酔科医は、個々の患者さんのために安全かつ一番適した麻酔方法を考えて仕事をしています。そのために手術の何日も前から患者さんを診察したり、麻酔管理のために必要な検査を追加したりすることもあります。また、手術の後も患者さんの呼吸、循環系の安定や意識レベルの回復を確認するのも麻酔科医の仕事なのです。

  麻酔とは何か、ご理解いただけたでしょうか。術前・術中・術後を通じて周術期と呼んでおりますが、麻酔とは患者さんが安全かつ快適に手術が受けられるよう周術期にわたり患者さんの管理を行う医療行為です。

・・・麻酔科医の仕事(意外と知らない麻酔科医の仕事)より一部改変して引用しました。

参考/日本麻酔科学会ホームページ:http://www.anesth.or.jp/

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