「緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、 疾患の早期より痛み、身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題に関して適切な評価を行ない、 それが障害とならないように予防したり、対処することで、生活の質を改善する取り組みである」と定義しています。
ここで注目すべきことは、次の5点です。
- 生命を脅かす疾患
- 患者とその家族
- 疾患の早期から
- 身体、心理社会、スピリチュアルな問題
- 生活の質を改善
少し解説を加えますと
- 生命を危機に陥れる疾患は総て対象になるということですが、多くの医療機関ではがんをはじめとする悪性腫瘍を対象にしており、当院もそれに倣っています。
- 患者さんが対象になるのは当たり前ですが、ご家族も「第二の患者」といわれ、緩和ケアやサポートの対象となります。例えば不安、悲嘆、社会・経済的つらさなどです。
- 「緩和医療」というと「ホスピス」を思い出す方も多いとは思いますが、実際は診断されたときから対象となります。決して末期の医療ではありません。疾患に対する積極治療を行っているときにつらい症状があると意欲が萎えてしまいます。つらい症状は我慢しても良いことはありません。
- 症状はなにも疼痛や身体症状ばかりではありません。不眠、将来への不安や生きる意味など悩みながら治療を受けていらっしゃると思います。悩みを一人で抱えていてもなかなか良い答えが見つかりません。相談することでこれらの悩みが軽くなることも多いです。
- 症状を取ることは大切ですが、最終的な目標は「暮らしやすさ」です。そのためには患者さんの全体をみなければなりません。全体の調和をとること、それが緩和医療に科せられた課題かも知れません。
現代社会は情報が溢れています。有益でない情報もあり、それを見極めなければなりません。がんになって気が弱くなっているところにつけ込む人も残念ながら存在します。
まず冷静になって考えてみてください。
一人で抱え込まずに誰かに相談してみてください。
私たちもそのお手伝いが出来ると思います。
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