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道しるべ Vol.61

地域の医療・介護・福祉の質の向上のため、事業者間交流プロジェクト研修を行いました

 医療・介護・福祉サービスの水準向上を目的に、それぞれの分野の従事者が勤務先以外の事業所で一日研修を受けて相互理解を深める交流研修を行っています。今回は市内事業所担当者が感染症予防などを学ぶため当院で研修を行いました。同研修について、参加者からは「感染管理方法に大変学ぶことが多かった」と話されるなど、当院の様々な医療に関する取組みが、地域の医療・介護・福祉サービスに役立てられればと考えています。


肺炎・肺炎球菌ワクチンについて



呼吸器内科 妹川史朗(いもかわ しろう)
 肺炎は、病原微生物が肺に侵入し、急性の炎症を起こした状態です。発熱や咳、痰、息切れ等の症状を認め、胸部レントゲンや胸部CTで異常な影が認められます。重症化した場合は命にかかわることもあります。普通に自宅で生活されている方が発症した肺炎を市中肺炎と呼びます。入院を要する市中肺炎の患者数は年齢が高齢になるにつれて増加し、特に65歳以上で顕著となります。我が国では高齢化社会が進み、肺炎の死亡率は年々増加し、悪性腫瘍、心疾患に次ぐ死因の第3位となりました。
 肺炎の治療は原因病原微生物に対する適切な抗菌薬の投与が重要ですが、同時に予防に注意を払うことも大切です。具体的には、普段から手洗い、うがい、マスクの着用、人ごみには出かけない、口腔内を清潔に保つ、食事形態を調整して誤嚥の予防に努める等を心がけることが必要です。規則正しい生活をおくり、持病があればその治療をしっかり行うことも忘れてはなりません。
 入院を要する市中肺炎の約30%は肺炎球菌肺炎で、その予防に肺炎球菌ワクチンが有効です。肺炎球菌は莢膜とよばれる多糖体で構成された膜で覆われ、94種の血清型に分けられます。肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌を培養、増殖させた後に殺菌し、各々の莢膜多糖体を混合して精製したもので、その接種により肺炎球菌に対する免疫系が活性化されます。その結果、特に高齢者において、肺炎球菌肺炎の発症を予防し、死亡率を低下させます。そのため、65歳以上の高齢者、肺気腫や慢性心不全等の基礎疾患をもつ者、免疫力の低下した状態や、脾臓摘出等で脾機能の低下をきたしている場合等に接種が推奨されています
 肺炎球菌ワクチンには、23種類の血清型を含む多糖体ワクチン(PPSV23)と、13種類の血清型に免疫応答の効果を上げるキャリア蛋白を結合させた結合型ワクチン(PCV13)の2種類があります。平成26年10月1日より、予防接種法に基づくPPSV23の定期接種が開始され、65歳以上の者、および60歳〜65歳未満で日常生活が極度に制限される基礎疾患のある者にPPSVを1回接種することになりました。平成31年3月31日までは時限措置として接種対象者が定められています。既にPPSV23の接種を受けられた方、PCV13の任意の接種やPPSV23とPCV13の併用を考えている方は、かかりつけ医や医療機関と相談していただくことをおすすめします。

当院の災害医療に対する取り組みを紹介します

災害医療について



救命救急センター 間遠文貴(まとう ふみたか)
 「災害」と言う言葉に、どのような事態を想像されるでしょうか?地震、台風、火山噴火のような自然災害。列車や飛行機と言った交通機関の大規模事故。最近ではテロ行為も含まれるかもしれません。そして、この時に行う医療が災害医療です。
 災害医療と通常の医療とは、なにが違うのでしょうか?それは、医療資源と医療需要のバランスです。通常は、医療資源(医療スタッフ、医療資機材)が、医療需要(傷病者)よりも多く十分な医療を提供できます。しかし、災害時には傷病者数が圧倒的に増加します。つまり、医療需要が医療資源を超えてしまい、十分な医療を提供できなくなります。このような状態に陥った時、「限られた資源で最大多数に最善を尽くす」ことが災害医療の原則となります。
 では、具体的にはどのようになるのでしょうか?ここで治療の優先順位付け、つまりトリアージが必要となります。トリアージとは、「限られた資源で最大多数に最善を尽くす」ための手段です。最近、トリアージという言葉が一人歩きしてしまい、災害医療=トリアージと考えられている節があります。しかし、トリアージとは治療の優先度を決める過程であり、最終目的ではありません。医療がより必要な人に資源を優先的に使うための手段です。従って、軽症の方は医療が後回しになります。また、残念ながら救命が困難と考えられる方の治療も優先されません。通常であれば、心肺停止の方の治療は最優先されるのですが、災害時のトリアージでは優先されません。手足の骨折なども通常であれば、重症と考えられる外傷ですが、出血等がなければ治療は後回しとなります。このままでは命を落とすかもしれないが、ここで医療資源を投入すれば、救命できる可能性が高い方の治療が最優先されます。つまり、「最大多数の医療は、個別の患者の医療に優先する」ということになります。最も重症な方1人を助ける代わりに、次に重症な方2人を助けることが、トリアージの目的と言えます。
 1995年に発生した阪神・淡路大震災の時には系統だった災害医療の考え方が希薄でした。そのため、助けられたかもしれない生命を失ってしまいました。この時の反省から、緊急消防援助隊や災害派遣医療チーム(DMAT)などが結成され、トリアージを始めとした災害医療の考え方や医療体制の整備が行われてきました。「限られた資源で最大多数に最善を尽くす」ためには、医療従事者の努力だけではなく、市民の方々の協力が必須となります。ご理解・ご協力の程、よろしくお願い致します。

DMATとは?

 DMATとはDisaster Medical Assistance Teamの頭文字をとってディーマットと呼ばれています。
 1995年1月17日に戦中・戦後を通じて最大の自然災害である「阪神・淡路大震災」が起こりました。このとき死者・行方不明者が6,425名の被害が報告され、初期医療体制の遅れが考えられ、平時の救急医療レベルの医療が提供されていれば、救命できたと考えられる「避けられた災害死」が500名はあったのでは?と後に報告されました。
 このことより「1人でも多くの命を助けよう」と厚生労働省より、平成17年4月に発足しています。
 医師・看護師・業務調整員で構成されたチームであり、大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に出向き活動していきます。
 このDMATとは災害拠点病院に設置することが義務付けされており、当院は災害拠点病院であるため、現在1隊のDMAT隊が設置されています。
 2011年には東日本大震災が起こり、この東海地区では南海トラフ巨大地震が騒がれています。また富士山の噴火も想定した訓練なども行っています。
 今後は、院内はもちろん、地域の災害研修なども参加していけたらと思っています。

当院では『心のケア』を大切にしています

臨床心理士の仕事

心理相談室

 病気やけが、環境の変化によって人は不安になりやすく、気持ちの落ち込み、イライラ、眠れない…といった症状で悩む方もいます。また、学校や会社、家庭など社会生活の中でストレスを抱えている方も少なくありません。当院では、様々な痛みやつらさを「からだ」と「こころ」の両輪でサポートすることを目指し、専門家(臨床心理士)による『心のケア』を提供しています。気持ちのつらさでお困りの時には、カウンセリングや心理療法を受けることができます。自分の気持ちに気づいたり、考えを整理しながら、毎日をご自分らしく過ごすお手伝いをします。
 診療科や、病状、ライフステージに合わせた対応を行なっています。また、チーム医療の一員として、ご家族や医療スタッフの支援、環境調整等も行なっています。

こんな仕事をしています

  • 周産期センター
     妊産婦さんが、安心して妊娠・出産の時期を過ごせるように、周産期センターのスタッフ(医師、助産師、看護師他)とチームになって、「からだ」と「こころ」をサポート・ケアしています。そして、親子の出会いのはじまりを支えています。

  • 小児科
     お子さんの発達や行動が気になり悩まれているご家族、闘病生活をされているお子さん、元気がなくなり登園・登校できなくなっているお子さん等に対して、お話をうかがったり、心理検査や遊びを通して心理的なサポートをしています。

  • 緩和ケアチーム
     がん等の重い疾患に伴う様々な「からだ」のつらい症状の緩和、「こころ」「くらし」の問題解決を多職種でサポートします。臨床心理士も診断を受けた早い時期から、気持ちのつらさを和らげるお手伝いをしています。

  • その他
     ゆっくりと時間をとってお話をうかがっています。その中で問題解決の援助をしたり、必要な場合は精神科と連携して、検査や心理療法を行います。

当院主催の講演会などのイベント情報

平成27年4月から平成27年8月までに開催される講演会などのイベントをお知らせします。
※テーマ、日程等は変更になる場合があります。

1.第7回市民公開講座

日程内容
4月25日(土曜日) テーマ:「乳がん」
時間:13時30分~16時15分
場所:アミューズ豊田 / 電話:地域医療連携室 0538(38)5545

2.やさしい健康教室

日程内容
4月24日(金曜日) テーマ:認知症の症状とその対応方法について
時間:14時00分~15時00分
5月13日(水曜日) テーマ:腹腔鏡手術について
時間:14時00分~15時00分
6月18日(木曜日) テーマ:熱傷(やけど)の初期対応と治療
時間:15時00分~16時00分
7月15日(水曜日) テーマ:神経痛とその治療について
時間:14時00分~15時00分
8月19日(水曜日) テーマ:女性のヘルスケア
時間:15時00分~16時00分
お問い合わせ場所:各回とも当院2階講堂 / 電話:健診センター 0538(38)5031

転倒予防体操にチャレンジ!

躓(つまず)き・むせ・物忘れ・関節痛など『身体の衰え』に対する不安はありませんか?
これらの不安を解消するためにお手伝いさせて頂きます。

座ってできる運動

立ってできる運動

高齢者の約半数が転倒の経験をしています。

運動効果に年齢は関係ありません。
毎日の運動による転倒防止効果が立証されています。

次回は「むせ」についてのお話です。