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道しるべ Vol 54

空から見た磐田市立総合病院


小児内分泌医の役割



小児科部長 遠藤彰(えんどう あきら)
平成24年9月より当院小児科に赴任いたしました。これまで20年以上、小児内分泌分野の基礎研究、臨床に携わって来ました。
小児内分泌は、新生児〜20歳まで幅広い年齢層のホルモンの病気を守備範囲にしています。具体的には、低身長症、糖尿病、思春期早発・思春期遅発症、甲状腺疾患です。 これらはホルモンの病気と言っても、成長・思春期の発達に関係していることにお気づきになられると思います。単に背がこのごろ伸びていない、 体重が減少しているなど身体的な変化や、元気がない、落ち着きがないなど情緒・精神に関係したホルモンの病気が原因となっていることがあるのです。 このうち最も頻度が高いものが低身長症です。単に背が低いだけで病気とは思えない、そのうち伸びるよと周りから言われて、親御さんは悩まれています。 その同じ年令の平均身長よりマイナス2標準偏差以下の場合を低身長と定義しています。つまり同じ誕生日の子ども100人の中で、 身長が前から2−3番目の子どもがこの定義に相当するわけです。ですから、ご両親が他の子どもと比べて極端に小さいなと感じられる場合や、 どんどん差が開いてきているなと感じられる場合は相談して下さい。低身長症のなかでも最近注目されているのが、SGA性低身長症です。この病気は、 在胎期間に比べて身長・体重が小さく生まれた子供が大きく育たないというものです。身長が小さいだけでなく、将来いわゆるメタボリックシンドロームの方向へ 進んでしまいます。成長ホルモン治療は、背を伸ばすばかりかこのメタボリックシンドロームへ進行する因子を改善させて行くことができます。 この病気は4年前から成長ホルモンにより治療可能となりました。この様に低身長であれば単に身長を伸ばせばよいわけではなく、子供たちの発育を促すことで 正常な発達をもたらすことが、我々小児科医にとってとても重要な役割です。病気は治った(苦しまなくなった)けれど、大人になったら身長が思うように伸びなかった、 肥満で困っているのではこの目標が達成されたとは言えないのです。
病気を持った子供が(より)正常な発育発達が得られるように援助するためには、 様々な分野の医師や療育に関わる方々にお世話になりながら協力体制を作り上げることが大事になります。幸い、こども医療費助成事業が平成24年10月1日より 小中学生(15歳になっても最初の3月31日まで)に対しても診療時間内であれば、通院医療費を助成するように拡大されました。
より良い小児医療体制を作って行きたいと思います。

より専門的で質の高い看護ケアを目指す看護のスペシャリスト

「認定看護管理者」「認定看護師」ってご存知ですか?

1.認定看護管理者とは

管理者として優れた資質を持ち、創造的に組織を発展させることができる能力を有する者をいいます。
認定看護管理者になるまで
日曜日認定管理者教育課程受講
ファーストレベル:150時間
セカンドレベル:180時間
サードレベル:180時間
月曜日認定審査
火曜日認定・登録

2.認定看護師とは

日本看護協会による認定看護師認定審査に合格し、特定の分野において、熟練した看護技術と知識をもとに室の高い専門的看護実践を目指す看護師をいいます。

【認定看護師分野(21分野)】
がん化学療法看護、がん性疼痛看護、感染管理、緩和ケア、救急看護、集中ケア、手術看護、小児救急看護、新生児集中ケア、摂食・嚥下障害看護、透析看護、 糖尿病看護、乳がん看護、認知症看護、皮膚・排泄ケア、不妊症看護、訪問看護、脳卒中リハビリテーション看護、がん放射線療法看護、慢性呼吸器疾患看護、 慢性心不全看護
認定看護管理者になるまで
日曜日実務経験5年以上(うち3年以上は認定分野の経験)
月曜日認定看護師教育課程修了(6カ月、600時間以上)
火曜日認定審査(筆記試験)
水曜日認定・登録

3.活動のご紹介

認定看護師は看護の現場において「実践」「指導」「相談」の3つの役割を担っています。患者様やご家族に対して、 専門分野の看護を行うことで問題解決ができるよう、所属部署をこえて横断的な活動をしています。
当院には「感染管理」「創傷・オストミー・失禁看護」「透析看護」「緩和ケア」「がん性疼痛看護」「がん化学療法看護」「脳卒中・リハビリ看護」 の7分野8名の認定看護師と認定看護管理者1名が活動しています。
当院で活動する9名のそれぞれの活動について紹介します。

認定看護管理者
山岡 かおる

私は、看護管理のエキスパートとして「看護の質向上」「人材育成」「地域との連携」等に取り組むこと、そして看護職員が思いやりの心と創造的な看護が 実践できる職場環境の提供と実現を目指して頑張っています。

透析看護認定看護師
佐藤 明美

院内では月2回の腎不全看護外来で、患者様・ご家族へ腎臓病や生活習慣等の指導を行っています。院外では毎年磐田市と協働して 「慢性腎臓病予防講演会」を行っています。

皮膚・排泄ケア認定看護師
數田 志帆

創傷全般・ストーマ管理・失禁に関する領域において、入院中の患者様だけでなく地域全体の方を対象とし、医師などの他職種と連携を取りながら、 できるだけ快適な生活を送るための専門的援助を行っています。

がん性疼痛看護認定看護師
太田 果苗

がん性疼痛看護認定看護師は、がん患者様の病気や治療による痛み、痛み以外の症状、気持ちのつらさなど様々な苦痛が和らぐよう サポートをさせていただいております。また、ご家族の相談にも応じています。

感染管理認定看護師
平野 あけみ

医療施設・介護施設・在宅ケアなどにおけるすべての人々を感染から守るために、現場スタッフ・リンクナース・ICTと共に医療関連感染の提言と、 医療・看護ケアの質の向上と安全をめざし感染対策を実践・指導しています。

感染管理認定看護師
田中 恵

耐性菌や病原微生物の院内発生状況や監視、他患者様・職員へ伝播させないための対策や環境作りを行っています。 お困りのことがございましたら、気軽に声をおかけください。

がん化学療法看護認定看護師
飯田 みつえ

がん化学療法看護認定看護師は、化学療法薬(抗がん剤)の知識をもとに、薬物の投与、管理、副作用対策を行います。患者様の苦痛を最小限に、 治療が安全に行われるようにお手伝いさせていただいています。

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師
塚野 未来

脳卒中は突然発症し症状の重篤化を来たしやすい疾患です。しかし、早期から体を起こしていくことで回復しやすい疾患でもあります。現在集中治療室、 救命救急センターに勤務しておりますが、患者様の生活の再構築を目指した看護を日々行っております。

緩和ケア認定看護師
坂下 知佳

現在、病棟で働きながら患者様の声に耳を傾け「その人らしく」生活ができるようケアを行っています。また、医師の面談時には一緒に付き添い、 患者様・ご家族のフォローや必要に応じて継続したケアを行っています。

研修を振り返って



研修医 廣瀬裕子(ひろせ ゆうこ)
初めまして。研修医2年目の廣瀬裕子と申します。 平成23年4月から磐田市立総合病院にて研修医として勤務させていただいております。
出身は沼津市で、幼い頃から音楽に興味を持っていた私は、中学・高校と吹奏楽部に所属しトロンボーンを演奏しておりました。 浜松医科大学に入学してからもオーケストラ部に所属しトロンボーンを続け、3年生からの2年間は指揮者にも挑戦しました。元々内気な性格で、 人前に出て行くことがあまり得意ではありませんでしたが、この指揮の経験により、一歩前へ出ることができるようになったと感じています。 研修を間近に控えた時期もその点が不安でしたが、「医療の原点は思いやり」を基本理念に掲げる当院の家族的な雰囲気、思いやり溢れる風土は病院見学に訪れた際、 強く感じ取ることができ、研修先を選定するにあたり決め手となりました。
医師として働き始めて、早いものでもう1年8カ月が経ちました。2年間の初期研修が終わりに近づいています。初期研修終了後、私は放射線科医として働く予定です。 将来は放射線診断医を目指しています。放射線診断科はレントゲンやCT、MRIなどの検査で撮影された画像を読影することが仕事で、 患者様と接する機会は非常に少ない科です。そのため、私が患者様に対して直接診療を行うことができるのは、初期研修の2年間のみです。 その点も踏まえ、この2年間でより多くの臨床経験を積みたいと考えております。
まだまだ医学的知識も不十分、人間的にも未熟で、周囲の方々にご迷惑をおかけすることばかりですが、研修医として勉強させていただける この期間を将来の糧とできるよう、さらに努力を重ねてまいります。最後に、指導医の先生方、コメディカルの方々の熱心なご指導、 またこれまで充実した研修を支えてくださっている患者様お一人お一人のご理解とご協力に改めて感謝申し上げます。

感謝と宣伝



歯科研修医 河野雅臣(こうの まさおみ)
こんにちは。昨年4月から当院歯科口腔外科で研修させて頂いております、歯科研修医の河野雅臣と申します。 大学は広島へ行っていましたが、卒業を機に、ふるさと静岡へ帰ってきました。
当院を研修先に選んだのは、少しでもふるさとに貢献したいとの思いからでした。 折りしも私が研修を始める直前に、東日本大震災が発生し、多くの人がふるさとへの思いを募らせていた時期だと思います。しかし、医療界はそう甘い世界ではなく、 当初は右も左も分からず不安で一杯でした。その後指導医の先生方やコメディカルスタッフの皆さんに支えられ(尻を叩かれ?)、 患者様からの叱咤激励、時に頂ける「ありがとう」の言葉に励まされ、徐々に成長することができました。この場を借りて感謝申し上げます。 今では通常の外来業務や休日・夜間の救急対応もできるようになり、当初の目標が少しは達成できたかな、とうれしく思っています。
さて、冒頭にも書きましたが、私は「歯科」研修医です。聞きなれない方が多いと思いますのでちょっと解説したいと思います。
歯科医師には1年間の卒後臨床研修が義務づけられています。ほとんどの同級生は大学病院で研修をしていましたが、1年間でできる臨床経験は限られ、 またすぐに次の進路を決めなければなりません。ところが当院では2年間の研修プログラムが組まれており、じっくりと研鑚を積むことができます。 最大の特徴は豊富な手術症例を経験できるところにあります。親知らずの抜歯経験は数知れず、その他の手術も経験に応じて助手以上の責務で経験させて頂いています。 そんな魅力的な当院の研修ですが、ここ数年応募者数が少なくなっています。(私の時は一人でした…)。 お知り合いに歯科大生がいらっしゃる方はぜひお勧めしてください。

磐田に来て半年



研修医 小笠原千恵(おがさわら ちえ)
こんにちは。平成24年4月から初期研修医として働いております、小笠原千恵と申します。 私は横浜市にある戸塚という東海道線沿いの宿場町で育ち、中学・高校・大学と東京の学校に通っておりました。
現在磐田市立総合病院で研修医として各診療科で学んでおりますが、先生方に「何故磐田に来たの?」と毎月必ず尋ねられます。 それに対し、私は「何となくです…。」と答えておりました。この場をお借りして、少々丁寧に説明させていただきます。
病院のあり方は地域毎に大きく異なります。都会では病気毎に、受診する病院を選択することが多いですが、私は地域の医療を一手に担う病院で働きたいと 思っておりました。地域を担う病院は日本中に数多くありますが、病院の雰囲気が明るく、心地よかったためこちらでの研修を希望しました。 したがって、「何となく」というのも嘘ではないのです。
当初は地元の方々の方言が理解できず困惑しました。「おおぼったい」「せつない」「えらい」。初めのうちは「おおぼったいとは、 どういうことか詳しく教えていただけますか。」と患者様に尋ね、「おおぼったいはおおぼったいだよ。」と言われることが多々ありました。 身体の状態を把握して欲しいのに伝わらず、患者様にはもどかしい思いをさせてしまったことと思います。 「せつない」「えらい」という言葉もこちらに来る以前は違う意味、つまり「切ない=気持ちが切ない」、「えらい=偉い」として使っていた言葉ですが、 今では日常生活で「息がせつない、えらい」というように得意気に使っております。
とりとめのない話になりましたが、私の自己紹介とさせていただきます。落ち込むことはございますが、私はこの土地が好きです。患者様から色々なことを教わり、日々感謝しております。これからも精進していきます。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。