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道しるべ Vol.50

食事バランスガイドとは、「1日に何をどれだけ食べたらよいか」、その望ましい食事の組み合わせと量をわかりやすく示したものです。皆さんも上図のコマを回し続けられるように、日々の食生活を見直しましょう。


糖尿病について



糖尿病・内分泌内科 鈴木伸吾(すずき しんご)
会社の健康診断で[糖尿病の疑い]という結果を受け取ったらみなさんどうしますか?「治らない病気?おいしいものも食べられない?」いろいろな疑問が次々と湧いてくると思います。さて、糖尿病とはどんな病気なのでしょうか。
私たちは、活動に必要なエネルギーを食物に含まれる糖質から得ています。糖質は、体内ではブドウ糖として吸収され、血液によって各器官の細胞に取り込まれて、エネルギーとして利用されます。このブドウ糖が細胞に取り込まれるとき、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの助けを借りています。インスリンの分泌が悪かったり働きが低下すると、血液中のブドウ糖(血糖)がうまく細胞に取り込まれず、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が異常に高くなってしまいます。これが糖尿病です。糖尿病には、何らかの原因でインスリンを作る膵臓のβ細胞が破壊されるために発生する「1型糖尿病」と、肥満や過食、運動不足などが原因でインスリンの作用が低下することやインスリン分泌能が低下することにより発症する「2型糖尿病」があります。日本では糖尿病患者さんの95%が2型糖尿病であり、一般に生活習慣病の糖尿病と言われるものが2型糖尿病です。 2型糖尿病の多くは中年を過ぎて発症し、インスリンの分泌が少ないなど糖尿病になりやすい体質に、食べ過ぎや運動不足による肥満、ストレスなどが重なった結果、糖尿病が引き起こされるのです。
もともと日本人は糖尿病になりやすい体質の人が多いのですが、かつての日本人の食生活は和食が中心で、日常でもよく歩くなど、身体をよく動かしていたため糖尿病になる人はあまりいませんでした。ところが食生活が欧米化し、高脂肪・高エネルギーの食品を多く摂取するようになり、一方で運動不足の人が増えたため、日本でも糖尿病の人が増えました。
通常、健康な人では、血液中のブドウ糖(血糖)は腎臓で再吸収されるため尿に糖が出ることはありません。しかし、血糖値が高くなると(180mg/dL以上)ブドウ糖が腎臓での処理の限界(しきい)を超えて尿の中に出てきます。これが尿糖です。生まれつき腎臓のしきいが低い人では、血糖が正常の範囲にあっても尿糖が出ることがありますし(腎性糖尿)、逆に高齢者などでは血糖値がたかめなのにもかかわらず、尿糖が出にくくなることがあります。尿糖だけでは糖尿病であるかどうかは判断できませんが、尿糖の検査で陽性となった場合は、糖尿病か否かの検査を受ける必要があります。
糖尿病の初期には自覚症状がほとんど出ないため、2型糖尿病の多くは、自覚症状が見られる前に尿や血液の検査によって発見されます。ですから、自分であやしいと感じたときには、糖尿病にかかって相当長い年月が経っていることが多いのです。
糖尿病を治療せずに放っておくのは大変危険です。全身の血管や神経に障害が起きてさまざまな合併症を起こします。どの合併症も進行すると日常生活に大きな影響を与えますが、早期から治療を行えば合併症を防いだり進行を食い止めることが可能です。
みなさんも健康診断で「糖尿病の疑い」という結果が出たら近くのお医者さんを受診し、詳しい検査を受けるようにして下さい。

食事バランスガイドについて

栄養科 宮田美保子(みやた みほこ)
皆さん、食事バランスガイドをご存知ですか?平成17年に厚生労働省・農林水産省で作成され、様々な食品のパッケージに表示されているコマのマークです(表紙の図をご参照ください)。見かけたことがあるという人は大勢いらっしゃるのではないでしょうか。作成された当初は、「あなたのコマは回っていますか?」のキャッチフレーズでテレビでも放映されたようです。今回はその活用についてお話させていただきます。
今まで日本には、何をどれだけ食べたらよいという目安がありませんでした。もちろん皆様の年令・性別・活動量により必要量には差がありますが1日分の食事のバランスが悪いとコマが倒れてしまうことを表現しています。
主食であるご飯・パン・うどんなどを一段目に表示してあり、二段目に野菜・きのこ・海藻・豆・芋類となります。三段目に主菜になる魚・肉・卵・豆腐料理となり四段目には、果物・乳製品と続きます。注目するポイントは食材単位ではなく料理のイラストが表示されていることです。このことで実際に調理に携わらない方にもわかり易く利用できるのではないでしょうか?単位についても1皿は1SV(サービング)というように普段の食卓をイメージできるようになっています。重要なことは、主菜よりも野菜料理の摂取量を多く摂るように示されている点です。また、嗜好食品であるアルコールやお菓子・ジュースなどはコマ以外のヒモに表されています。コマの中心には水分が示されています。エネルギーのないお水やお茶を適量摂り入れましょう。そしてコマがしっかり回せるよう継続的な運動を心がけたいものです。バランスのよい食事に一汁三菜が取り上げられますが、このコマを活用することでそのような食生活に繋がるのではないでしょうか?基本のコマはエネルギー量が2,000〜2,200kcalに設定されています。疾患をお持ちの方が活用する場合についてお話します。糖尿病で食事療法されている方は、全てを当てはめるわけにはいかないのですが、主食である米飯の仲間に芋類を加え、副菜には野菜・きのこ・海藻料理のみ使用した料理にすることで、おおよそのイメージがつくと思います。果物については、2SVでは1日の必要量を越えてしまうものもありますので、1SVにしておくとよいでしょう。ここで皆さんも気づかれたかと思うのですが、油脂類の表示がないことです。糖尿病の方や若いころに比べ体重が増加していると感じている方は、1日のうちに食事から取り入れる油料理(揚げ物・マヨネーズを使ったサラダ)は1日1SV程度にとどめておくのがよいと思います。また減塩を心がけている方は、主食は麺類より白いご飯とし、具沢山の汁物であっても1日1SVとすることで塩分の摂り過ぎが抑えられると思います。あまり難しく考えてしまうと長続きしませんので、時々家族で楽しみながら今日1日過不足している料理はなかったのか、振り返ってみるのも大切なことかもしれません。厚生労働省のホームページから簡単にバランスチェックが出来ます。

厚生労働省のホームページ:http://www.maff.go.jp/j/balance_guide/b_koma/(別ウィンドウで開きます)

研修生活を振り返って



研修医 神谷結季(かみや ゆうき)
磐田市立総合病院での研修生活が始まってから約1年半が経とうとしています。磐田市立総合病院で働くことになり、一番強く感じたことは、周りの人に恵まれているなということです。同期に歯科研修医はいないため、1人で心細く不安もありましたが、同期の医科研修医のみんなが温かく迎えてくれ、すんなり馴染む事ができました。また、技術・知識共に未熟な私ですが、部長を始め、先輩医師、歯科衛生士、看護師、臨床検査技師等のコメディカルの方々にも支えられ、なんとかやってこられたのだと思います。そして、医学的な事はもちろんですが、人との接し方、前向きに生きる姿勢、思いやり等、患者様から学ぶことが多く、人間としても多少は成長できたのではないかと思います。今年の4月から頼もしい後輩もでき、お互い切磋琢磨し、益々充実した日々を過ごしています。
研修医生活も残すところ約半年となりましたが、これらすべての方々に少しでも恩返しができるよう多くの技術・知識を身につけ患者様の力になり、諸先輩方の役に立てるよう、そしてまた同期の仲間、後輩を手助けできるように日々精進していきたいと思います。

感謝の日々



研修医 安間章裕(あんま あきひろ)
はじめまして、安間 章裕と申します。昨年4月より磐田市立総合病院で研修医として勤務させて頂いております。
改めて振り返ると、本当にあっという間の1年半でした。「立派な医師になる」という志で医学部を卒業し、医師免許を取得し「さあやるぞ」という希望にあふれ臨んだ医師1年目。しかし現実は全く甘くありませんでした。担当医として患者様を診療し、病棟での実際の業務をこなし、夜間当直も担当するなど全てが初めての経験であり、医療現場の厳しさを教えられました。うまくいかないことも多く、自分の力の無さに失望する日々が続きました。
そんな右も左も分からない私がこれまで続けられたのは、先輩医師・コメディカルの方々、そして何より患者様方の温かいご指導のおかげであると確信しております。
入りたての頃の自分を思い返すと、しどろもどろで右往左往してばかりだったと思います。失敗もたくさんし、多くの方々にご迷惑をお掛けしました。しかし、患者様方は、そんな自分の話も真剣に聞いて下さいました。「ありがとう」という言葉を頂ける度にとても励まされました。
また、先輩医師やコメディカルの方々には、診断や治療、病棟業務のことのみならず、医療に携わる者としての使命、責任についても教わっております。
このように自分を支えて下さる皆様には、本当に感謝しております。皆様のおかげで、日々「医療とは何か」ということを学びつつあると実感しております。研修期間も残り約1/4となりました。未だに皆様にご迷惑をお掛けすることも多々あります。しかし、これからも感謝の気持ちを抱きつつ、少しでも報いることができるよう、日々研鑚して参りたい所存です。どうぞよろしくお願い致します。

磐田市立総合病院で1年間を過ごして



研修医 大石愛(おおいし あい)
はじめまして。研修医2年目の大石愛です。私は生まれも育ちも磐田市で、今も実家から通勤しています。中学・高校と磐田市内の学校でしたので、病院職員の中にも気軽に相談や質問ができる先輩方が多くいます。住み慣れた環境で研修生活に打ちこむことができ、充実した毎日を送っています。
もともと、生まれ育った街でなにか恩返しがしたいと思い、磐田市立総合病院での研修を希望しましたが、むしろ患者さんたちから教えられることが多く、勉強の日々を送っています。
磐田市立総合病院には30人程の研修医が勤務しています。愚痴を言い合ったり、一緒にお酒を飲んでストレス発散したりと、仕事上でもプライベートでも支え合い互いに高めあう大事な仲間です。
研修医生活も1年が過ぎ、研修終了後の進路を考える時期になりました。研修医としての2年間は約1ヵ月ごとに各診療科をローテーションし、医師として基本的な知識を身につける期間とされています。3年目以降はそれぞれ進路を選択し目指す診療科での研修を始めます。勤務する病院はそれぞれ異なりますが、磐田市立総合病院での研修医生活で得た知識・技術を大事にしてこれからの医師生活を歩んでいきたいと思います。将来、磐田市立総合病院に再び帰って来て、今度は専門家として磐田の医療に貢献できるよう、さらなる勉強をつんでいきたいと思います。
来年3月までの残り7ヶ月間さらなる研鑽をつみ、私に可能なことで磐田市の医療に貢献していこうと思います。救急外来や病棟などで皆様と接する機会もあると思いますが、その際は宜しくお願いします。