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道しるべ Vol.49

病院東側に建設予定の腫瘍センター(名称 : 外来東館)
平成23年4月から工事開始、平成24年6月頃完成予定


カルシウム摂取と水



副病院長整形外科 山﨑薫(やまざき かおる)
日本など東アジアの国民は世界的にはものすごく骨量が低い民族ですが、カルシウム摂取に関しても世界の中でかなり摂取量の少ない民族に属し、日本人が一日に摂取するカルシウム量は体の大きい北欧人の約3分の1にすぎません。牛乳をお茶代わりに飲み、チーズやバターをふんだんに使った料理を主食とする欧米人にカルシウム摂取量で敵うわけがありませんが、私は日ごろ飲んでいる上水道のカルシウム含有量が少ないのも原因のひとつではないかと考えています。
水は、カルシウムやマグネシウムなどの含有量によって硬度が規定され、ミネラルの多い硬水とミネラルの少ない軟水に分けられます。「ミネラルの多い水はおいしくて健康的!」と考えている方もいるかもしれませんが、一般的には硬度が低い軟水のほうがおいしいと感じる日本人が多いようで、コンビニなどで売られているミネラルウォーターは国産の物はほとんどが軟水、ヨーロッパからの輸入物は硬水です。したがって、ミネラルウォーターと言ってもそれに含まれるカルシウムに差があり、たとえばサントリー「南アルプス天然水」100ml当たりのカルシウム量は0.97mgであるのに対して、フランス製の「evian」には7.8mg、「Contrex」には48.6mgものカルシウムが含まれています。
カルシウムやマグネシウムは岩石や地層をつくる主要成分であり、特に石灰岩としてこれらのミネラルが含まれている場合には水に溶けやすい性質があるそうです。したがって、地下からの湧水や川を流れる水がこの石灰岩に長く接すれば接するほどミネラルを溶解することにより水の硬度は高くなるわけで、ヨーロッパやアメリカ大陸のように蛇行してゆったり流れる川の水にはたくさんのカルシウムが含まれることになります。このような石灰岩の地層は、海中で堆積した古い地層が多いヨーロッパに多く、日本のような火山国では火山灰の堆積もあって石灰岩地層が少なく、日本の上水道にカルシウムの少ない軟水が多いのはこのためと考えられています。
カルシウムの多い硬水で料理をすればそれだけでたくさんのカルシウムが摂れ、骨粗鬆症の予防になるのではないかと誰もが考えるのですが、そう簡単ではありません。ためしにフランスのミネラルウォーターContrexでご飯を炊いてみてください。食べられないことはありませんが、少しパサパサなご飯が炊きあがります。ヨーロッパに駐在したことのある方には常識だそうで、このことは家庭にある料理の書にも書かれています。「うどんは軟水で、蕎麦は硬水で」という言葉があるそうで、コーヒーや洋風ダシのスープは硬水のほうがおいしく、特に硬水で茹でたパスタはコシが強いとのこと。一方、軟水は成分を液体に抽出したいような料理にむいており、緑茶や和風だしの料理は軟水でないと味や香りが十分に引き出せないそうです。
このように、日本人は軟水を利用した料理を好み、軟水をおいしいと感じる味覚をもち、牛乳より緑茶が健康的という習慣になっていますから、お年寄りが飲料水からたくさんのカルシウムを摂ることは難しいようです。また、石灰岩の多い土壌と火山灰の多い土壌ではそこで収穫される野菜に含まれるカルシウムの含有量にも差があるそうで、日本人はとことんカルシウムの多い食べ物とは無縁だなと感じます。ちなみに、フランスのシャブリは石灰質の土壌で有名で、あのワインは骨太かもしれません。

当院におけるリハビリについて



リハビリテーション技術科主任 塩谷幹雄(しおたに みきお)
急性期疾患主体の病院におけるリハビリとはどのような事を行い、目指しているのかをご理解頂き、皆様により良い社会復帰のお手伝いができればと考え、各部門ごとの紹介をさせて頂きます。

理学療法

脳卒中部門脳卒中になった患者様の状態(危険な状態かどうか、手足の動きはどうかなど)を確認しながら可能な限り早く、ベッドから起きて、座る、立つ、歩くといった練習を行っております。
呼吸器疾患部門乳幼児から高齢者まで、急性期から慢性期までの呼吸器疾患の治療に関わっています。専属理学療法士が、痰を出し呼吸が楽になる様に治療し、息を吸う〜吐く力の練習や立つ、歩くといった練習などを行っております。学会発表や講演会活動も積極的に行っております。
整形外科・外科疾患部門スポーツ損傷や股関節・膝関節の人工関節・大腿骨頚部骨折やその他の骨折、外科疾患等の手術前後の早期リハビリを行い急性期病院〜回復期病院へのスムーズな移行の推進、早期社会復帰を目指します。
内科部門内科は、一般・循環器・腎臓・血液・消化器などに分類されています。それぞれの病気に対応できるよう主治医や病棟との連携に力を入れ、介護保険との関わりも密にしながら在宅退院に努めています。

作業療法

脳卒中等の病気やケガのために身体に障害を負った方に対して、作業活動を用いて治療を行っています。麻痺の回復を促したり、筋力をつける練習・手先の細かな動きの練習、食事・トイレ動作・着替えなどの日常動作(身辺動作)や家事動作の練習を入院後早期から行っています。他にも特に乳がん患者様へ手術後の浮腫(むくみ)を予防する為の日常生活における注意点等の説明やリンパマッサージの仕方の指導等、がんサポートチームの一員として活動しています。また体の動かし方がぎこちない等の発達のゆっくりなお子様に対する支援も行っております。

言語聴覚療法

脳卒中などで入院した患者様の言葉の練習をしたり、食事がうまく飲み込めなくなった方が安全に栄養を取れるように飲み込みの練習をしていきます。また外来では、発達のゆっくりなお子様や発音のうまくできないお子様達の言葉の練習をしています。
このようにリハビリテーション技術科では、各々の動作を忘れないうちに訓練することで、安静による筋力や動作の低下を防ぐと共に体力の維持・向上、安全な食事摂取を目指し、早期リハビリテーションの提供に努めています。
基本的に患者様ご自身に運動して頂く事が治療の前提になっており、痛みのある状態や体力・気力の低下した状態では、ご本人の努力やご家族のご協力が、強く必要な分野でもあります。
スタッフ一同、皆様方と協力しあいより良い社会復帰を目指し今後も努力していきます。
よろしくお願いします。

平成23年4月現在:スタッフ数
理学療法士16名:作業療法士5名
言語聴覚士6名

メールアドレス:reha@hospital.iwata.shizuoka/jp

研修医の日々



研修医 嘉山貴文(かやま たかふみ)
研修医2年目の嘉山貴文と申します。皆様、どうぞよろしくお願いします。研修をはじめて1年がたちました。最近よく自分にこの質問を投げかけています。「自分は成長できているのか。」まだいろいろとできないことはありますが、上級医の先生方やコメディカルの皆さんのご指導やアドバイスのおかげで、「Yes!」と答えられる日々を過ごすことができています。これからも切磋琢磨し自分を高めていきたいと思います。
少し研修医の生活を紹介してみます。磐田市立総合病院には研修医が25名と多く、それぞれいろいろな科を1ヶ月〜数ヶ月ごとにローテーションしながら経験を積んでいます。研修医室は毎日とてもにぎやかです。研修医同士でいろんな経験談を語り合ったり、共に勉強したりと、わきあいあいあとした雰囲気でとても居心地がいいです。ときどき休日は、研修医だけではなく上級医やコメディカルの皆さんと一緒にマラソン大会に出場したり、ゴルフをしたりと課外活動も行なっています。磐田市立総合病院の研修医は忙しい日常だけでなく、たまに息抜きもできる部分もあり、とても充実した研修環境が整っています。それもこれも理解ある患者様や優秀なコメディカルの皆さん、諸先生方そして共に研修している仲間のおかげであると大変感謝しております。これからもよい医療を提供できるよう努力します。どうぞ、皆様のご指導やアドバイスをよろしくお願いいたします。

磐田に来て



研修医 牧野内龍一郎(まきのうち りゅういちろう)
昨年度より磐田市立総合病院で初期臨床研修をさせていただいております牧野内と申します。磐田は縁もゆかりもありませんでしたが、磐田の病院を見学させていただいた際に感じた穏やかな風土と人の良さに誘われ、この地での初期研修を決めさせていただきました。そうして訪れた磐田の当院での研修もはや1年がたとうとしています。未だに慣れないこと分からないことで多くの方々にご迷惑をかけ通しですが、そんな自分を熱心に指導してくださる先生方や、いつも暖かいサポートをしてくださる経験豊かなスタッフの方に支えられ、ここまでやってくることができました。そして何よりもこの研修で多くの患者様に出会うことで、医師として大変勉強させていただいている事を実感していますが、それは、患者様が持たれている疾患そのものや、検査、治療といった医学的知識だけでは決してありません。多くの方々が病院にやってこられ、長時間の手術に耐え気丈にお礼を言われる方や、自分の病に悩みながらも凛として過ごされているご婦人、新しい家族を胸に抱き退院される方々などなど…来院された多くの方にとって、ここでの時間は人生の中のほんの短い時間であっても、大きな意味を持ちとても大切な時間をこの病院で過ごされていると思います。自分がそうした患者様の人生に大なり小なり関る事に大きな喜びと戸惑いを覚えながらも、患者様から本当に多くのことを教わっているように思います。
研修医で駆け出しの自分を暖かく見守っていただき、こうして成長させていただける機会をいただけるのも、あの最初に訪れて感じた磐田の印象と、たがわない環境だからこそなのかもしれません。そんな磐田の方々に1つでも多くの癒しと喜びを与えられるよう、日々精進してまいりますので今後とも宜しくお願いいたします。

研修医2年目、ただいま塵集め中。



研修医 鈴木雄飛(すずき ゆうひ)
はじめまして!昨年10月より磐田市立総合病院でお世話になっております鈴木雄飛です。磐田市に来てから早6ヶ月、ようやくこちらでの生活に慣れてきました。
  1. 毎朝患者様の様子やカルテを見て、何かあったのなら指導医の先生に報告、相談
  2. それ以降も患者様の回診
  3. その日特別な検査、治療などが予定されていたら手伝い
  4. 夜当直が入っていたらそのまま当直へ
という研修生活を繰り返す中、病院スタッフの方々と患者様を通して自分も医師としての人生を歩み始めていることを自覚し、また同時に未熟さも痛感させられています。
治療を求めてきた患者様のある症状に対し、「●●という病気だろうから××という薬を使えば」と考えその症状が治まった時、そのことを患者様と喜び合う。しかしその一方で、別の症状で苦しんでいる患者様に対し有効な治療が思い浮かばない時、指導医の先生に助けを求め、自分は何もできず…ということもしばしばです。「次に同じ患者様が来たときこそは」と思い、少しでも何かを身に付けるよう意識していますが、それが実を結ぶのはまだまだ先になりそうです。「塵も積もれば山となる」という諺(ことわざ)がありますが、いつか大きな山を造るため今は塵を集めている段階です。
指導医の先生、看護師さん、技師さんの方々、日々厳しくも暖かいご指導をしていただき厚くお礼申しあげます。研修中に得た貴重な経験・知識を今後の患者様への診察、治療に役立てていきたいと考えております。そして、自分の様な未熟な研修医に対しても、敬意を持って接していただける患者様方が満足できるような診療を目指し、この磐田市立総合病院で切磋琢磨していきたいと思います。