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道しるべ Vol.46

テーマ「命の誕生、命の循環」

周産期母子医療センター正面の壁画です。女子美術大学ヒーリング・アートプロジェクトの協力により、製作していただきました。


新年度の初めにあたって



病院事業管理者 兼 病院長 北村宏(きたむら ひろし)
新年度をむかえるにあたり、一言ご挨拶させていただきます。当院がここ大久保の地に移って早や12年が経過しようとしております。医師数も7年前は60名程だったのですが、今年度は研修医(27名)も含め125名程となります。医師以外の医療技術職(看護師、薬剤師、診療放射線技師、臨床検査技師、リハビリテーション技士、臨床工学技士、栄養士、臨床心理士等)の方々も増員されてきており、総勢848名程となります。これは当然のことながら当院に来られる患者様の数が年々増えてきておりますので、それに対応するため職員の増員を計った結果であります。
また、様々な病院機能を向上させるべく、救命救急センター、周産期母子医療センターを増設したりしてきましたが、今年度は、当院が地域がん診療連携拠点病院の認定を受けたことにあわせて、新たに高性能の放射線治療機等を導入する準備として、腫瘍センターの基本設計を開始します。
今後とも地域住民の皆様方に思いやりのあふれた良質な医療を提供し続けることができるよう、病院職員一同鋭意努力していきますので、温かいご支援とご理解の程、よろしく御願い申し上げます。  

周産期母子医療センターがオープン



副病院長 本郷輝明(ほんごう てるあき)
待ちに待った周産期母子医療センターが本年3月にオープンしました。この4年間、センターの設置場所をはじめ内部の構想について多くの人たちと協議を重ね建設にこぎつけました。2008年9月の工事着手から14ヶ月後のオープンです。協力いただいた皆さんに心からお礼を申し上げます。以前の産科病棟は年間最大700名前後のお産を想定して平成10年に建てられました。当時のお産は年間320名で平成13年まで年間490名前後でした。現在のような1000名を超えるお産は想定外でした。したがって分娩台をはじめ多くの点で手詰まりになっていました。たとえば沐浴時には新生児を部屋に収容できず廊下にまでコットが並んでしまっていました。未来を背負う新しい命の第一歩にしてはあまりにも狭く騒がしい環境でした。新しい生命の誕生の第1日はもっと祝福の気持ちのあふれた環境で過ごさせてあげたいというのが我々医療者とお産を頑張った親たちの願いでした。それがやっと実現しました。
当院では年間1100前後のお産があります。平成19年度は1193名の、平成20年度は1145名のお産があり、平成21年度は1250名のお産が予定されています。これは中東遠地域のお産の主力を当院が担っているからです。地域の期待に答えた周産期のハードとソフトの体制が必要だと考えました。センターの1階には母親(父親)教室のための講堂をつくりました。講堂では、はじめて母親・父親になる若い人への講義のほかに、妊婦体操の指導、分娩時の呼吸法や人形を使った沐浴指導をします。母乳指導の部屋もつくりました。今まで以上に母乳推進を計りたいと思います。2階は産科病棟で、陣痛室(分娩待機室)と分娩室、新生児室と授乳指導室があります。分娩台は年間1100のお産に対応できるように3台にしました。個室20床を用意し、子どもと一緒の部屋で数日間ゆっくり過ごしてもらえるよう、母子同室にしました。また個室で分娩から産褥まで可能なLDR(陣痛分娩産褥回復部屋)を1床用意しました。但し当面は妊産婦がインフルエンザや麻疹・水痘などに罹患した際の緊急隔離用で使用します。
3階はNICU(新生児集中治療室)の病棟です。未熟児や新生児一過性多呼吸などを呈する新生児は今まで年間140名ほど入院しました。2階で出生した未熟児や成熟児で蘇生処置後さらに治療や経過観察が必要なときはすぐに3階のNICUまで搬送できるように、新生児専用搬送用エレベーターを病棟内に設置しました。3階のNICUは9床を確保しましたが当初は6床で稼動します。NICUには人工呼吸器をはじめとする最新の治療機器やモニターを揃えました。GCU(Growing care unit、発育観察ユニット)7床の部屋もNICUの隣にあります。また重症の新生児のために親が一緒に寝泊りできるマザーリング室も確保しました。
もちろん大切なのは建物ではありません。もっとも大切なのはそこに働く人がどれだけ愛情を持って妊婦さんや新生児に接するかです。その気持ちを忘れずに、質の高い周産期医療を実行していこうと考えています。例えば母乳指導を徹底し生後1ヶ月時の完全母乳率を上げることや、母親教室を充実させお産への準備を怠らないこと、カンガルーケアを安全に配慮しながら実施し母親と子どもの絆をしっかりしたものにすることなどです。さらに産後のうつ病や育児不安に対しては臨床心理士を配置し、退院後も継続して母親の不安に対処していこうと考えています。
女子美術大学ヒーリング・アートプロジェクトの協力で、センター正面の壁画を制作していただきました。テーマは命の誕生、命の循環です。壁画から若い学生達の息吹が感じられるでしょうか。病棟の壁をヒーリングアートの場所に徐々に変えていきたいと思っています。このように中東遠地域の周産期母子医療のかなめとして機能するようハードの面もソフトの面も充実させました。色々なアイデアを盛り込んだ周産期母子医療センターが磐田市民に愛され、静岡県民に自慢できる母子センターに育ってもらいたいと思っています。

座右の銘



研修医 大石直輝(おおいし なおき)
こんにちは。平成21年4月から研修をさせて頂いている大石直輝と申します。出身は磐田市(旧豊田町)ですが、山梨の大学に進学したので実に6年ぶりのふるさとです。
この磐田市立総合病院での研修もはやいもので、もう1年が経とうとしています。上級医の先生方の熱い御指導、コメディカルの方々の親切なサポートのおかげで毎日充実した研修生活を送ることができています。
ところで、最近「まんが医学の歴史」という本を読んだのですが、その中で特に心に残った言葉がありました。近代外科学の始祖と言われるフランスの医師アンブロアズ・パレ(1510-1590)の「我、包帯し 神、これを癒したもう」という言葉です。ヨーロッパ最高といわれたパレのような名医にはなれなくとも、常に多くの方に支えられているという謙虚な気持ちを忘れずに、これからの研修生活も頑張りたいと思います。

無理をしない



研修医 神谷陽輔(かみや ようすけ)
1年目研修医の神谷陽輔です。私は静岡県で生まれ育ち、大学で県外に行きましたが、卒業後久しぶりに帰郷し、縁あって磐田市立総合病院で研修を行っています。研修生活が始まった当初は生活環境に適応することで必死でしたが、看護師さん、技師さん他さまざまな職種の医療スタッフに支えられながら頑張ってこられました。研修が始まりもうじき1年となりますが徐々に生活には慣れつつあります。
私がかねてから大事にしていることは、「無理をしない」ということです。自分の能力の限界を超えて行った行動が良い結果をもたらすことは稀だと思います。このため、敢えて「無理」をして行動することは、自分にとっても相手にとっても喜ばしいことではありません。自分には「無理」だと感じたときは、何事も一人でやろうとせずに、周りに協力を求めることが重要だと思います。
当院は地域の基幹病院であり、さまざまな患者さんが来院されます。我々は生きている以上、怪我や病気になることは当然のことだと思います。このため、そのような方々の予防ないし治療に少しでも貢献できたら幸いだと思っています。
まだまだ未熟者ですが、日々努力を重ねていきますので、どうぞよろしくお願いします。

感謝



研修医 水野聖子(みずの せいこ)
当院で研修医としての日々が始まって、約1年が経ちました。さまざまな経験と出会いから、日々充実した研修をさせていただいております。1年を通して医学と医療の違いを実感し、今後、患者様の社会生活等も考慮し多様な医療を提供できるような医師になりたいと思うようになりました。研修生活も残り半分となってしまいましたが、自分の目標とする医師像に近づけるよう日々精進していきたいと思います。これからも宜しくお願い致します。