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道しるべ Vol.43

病院機能評価の認定(更新)を受けました。


肺炎について



呼吸器内科部長 妹川史朗
“肺炎”という病名はよく耳にすることと思います。特に冬、インフルエンザの流行時期になると肺炎の患者さんが増加します。肺炎はひとことで言うと“におこる症”ですが、その病態はさまざまです。
肺炎といえば、一般的には肺の急性、感染性の炎症を指し、急性呼吸器感染症の中では最も重症度の高い状態です。発症場所により、普通の社会生活を送っている中で発症する市中肺炎と、入院後48時間以上経過して発症する院内肺炎に分類されますが、原因となる病原体や頻度が異なります。
肺炎の原因となる病原体は年齢や基礎疾患(心疾患、肺疾患、脳血管障害等)の有無、現在受けている治療(ステロイド剤や免疫抑制剤の治療歴の有無)等に影響を受けるため患者さんの背景を把握することが大切です。典型的な症状としては発熱、咳、たん、呼吸困難、胸痛等がありますが、場合によってはこれらの症状や所見がない場合もあり注意が必要です。呼吸数の増加、頻脈、食欲低下、活動性の低下等がみられた場合は呼吸器症状が無くても肺炎を念頭におく必要があります。
原因病原体の検索は、主として下気道から採取した検体を用いて塗抹、培養検査を行います。具体的には、たん、気管吸引液、気管支肺胞洗浄、ブラシ等により検体を採取します。あわせて必要があれば血液培養、尿中抗原、血中抗原の検査も行います。起炎菌の検索をしっかり行った上で抗菌薬の投与を開始し、各種検査結果から総合的に治療効果を判断して治療継続の可否、および抗菌薬の変更を検討します。
その他には、胸部レントゲン上ですりガラス状、あるいは線状や、網状の影が出現する間質性肺炎もあります。その原因はさまざまで、薬剤や喫煙、粉塵の影響、ウイルス等の感染症、アレルギーや膠原病に合併する例等原因の明らかなものと、検索しても原因の明らかにならない特発性があります。特発性間質性肺炎は経過から急速に進行してしまう急性型、慢性経過で徐々に進行する慢性型、その中間の亜急性(数か月で進行)に分類され、組織所見により治療に対する反応性、予後の面から7つの疾患に分類されています。現在有効な治療薬がないものもあり、今後の治療法の開発が期待されています。
近年各種疾患の診断、治療がガイドラインに基づいて行われるようになりました。肺炎に関しても“成人市中肺炎、院内肺炎診療ガイドライン”、“特発性間質性肺炎診断と治療の手引き”が日本呼吸器学会よりだされています。医学の進歩とともに、肺炎の原因病原体を検索する検査方法、治療薬も開発され、これまで入院が必要であった肺炎の中には外来治療が可能になったものもあります。一方で原因となる病原体の頻度、重要性等は地域や時代の移り変わりとともに異なってきます。当院ではこれらのガイドラインに基づき、地域の実情、患者さんやご家族の要望も配慮した治療をこころがけています。

腹腔鏡下手術とは?



外科科長 松本圭五

腹腔(ふくくう)とは胃や腸が納まっている[おなかの空洞]であり、鏡(きょう)は[カメラ]のことです。[おなか]の中に腹腔鏡という[カメラ]を入れて行う手術のことを腹腔鏡下手術といいます。実際には、おなかの中に炭酸ガスを入れて視野を確保し、1~2cmの小切開創から長い鉗子などの手術器械を挿入し、おなかの中を映し出したモニターを見ながら手術を行います。日本では1990年に第1例目の腹腔鏡下胆のう摘出術が行われて以来、現在では胆のう摘出術における腹腔鏡下手術は当院を含め、日常的に行われる当たり前の手術となっています。胆のう結石症以外に対する腹腔鏡下手術は難易度が高いアドバンス手術と呼ばれていますが、技術の向上や手術機器の進歩に伴い、胃や大腸の疾患に対しても行われています。10年後、20年後にはおなかの手術の7~8割が腹腔鏡になるだろうともいわれています。
腹腔鏡の胃切除について少しお話させていただきます。日本内視鏡外科学会の2008年度のアンケート調査では全国集計で年間3706例もの幽門側胃切除が腹腔鏡補助下で施行されています(同時期の開腹幽門側胃切除は8201例)。2005年の集計では2000例あまりであり、2年で2倍近くに増えています。当院でも胃がんに対して平成20年8月から腹腔鏡補助下幽門側胃切除を行っております。腹腔鏡下手術の開腹手術に対する利点はいくつかあります。まず肉眼に比べて拡大視効果があり、微細な血管や神経などを画像で捉えやすいことです。超音波凝固切開装置といって、超音波振動を利用した手術機械で1秒間に5万回もの振動をすることでたんぱく質を変性させ組織の凝固止血と切開をする装置などを用いて処理することで、不用意な出血が減り手術を安全に施行できるようになりました。また出血の少ない視野と拡大視効果で臓器の膜構造を判別し、確実な剥離、切除ができるようになってきました。ただ、あらゆる疾患や臓器に対して行えるわけではなく、じかにおなかの中に手を入れないと安全にできないことや一部の進行した病気など、そして過去の手術による癒着などによって腹腔鏡ではできない手術もあります。また、腹腔鏡手術は定型化された手技の一定のトレーニングを経てはじめて安全に行える手術で、誰でも簡単にできるわけではない特殊性も欠点のひとつです。
腹腔鏡下手術は、その技術を支える新しい機器の開発、スコープ、そしてモニターの進歩などがより新しい技術を生み出し、めまぐるしく進歩しています。今後も急速に発展していくこの革新的な技術を、いかに自分のものとし実際の診療に生かしていくか、スピリットを持ち続けていきたいと思います。

生活習慣病お忘れでないですか?



循環器内科 山田文乃
昨年、生活習慣病はマスコミでもかなり注目されてましたので、何度も耳にしたことと思います。私の所属する循環器内科では生活習慣病のうちの、高血圧・高コレステロール血症を扱っています。昨年の世間的流れを受け、健康診断などで要受診となられました方々は、いつになく大変熱心であったように思われました。生活習慣病の積み重なりから発症する、急性心筋梗塞や狭心症を治療していますので、早期の意識改革は重篤な虚血性心疾患を予防する上で好ましい事と思います。
受診される患者さん方の熱意に影響された事と、食事療法や運動療法を外来で薦めている身である事もあり、私も昨年から運動を始めました。私たち循環器内科医は、不意の心筋梗塞患者さんに対し、最高の治療をできるよう日々鍛錬しています。最高の治療をするためには、自分の健康状態も最高な状態で維持することが大切です。運動は身体面だけでなく、精神面の健康維持にも最適である為、しばらくは熱心に続けていました。が、時間が過ぎると、そういった意識も薄らぎ元の生活に戻るのに早いこと…。生活習慣病に取り組まれている皆様はどうですか?新年度を向かえ、気持ちも新たに、私はまた健康維持に取り組もうと思っています。一緒に始めてみませんか?
当院では心臓の検査に関して、新たに心臓CTという全国でもすばらしいCTが導入されました。心臓カテーテル検査をするための冠動脈造影機器も年末新たに導入され、心臓を治療するための機械は最高なものが揃いました。しかし、ここで強調しておきたいのは、私たちはそういった治療だけに取り組んでいるのではなく、当院では予防にもかなり力を入れているという事です。先ほど述べました心臓CTも、動脈硬化の度合いを検査し、動脈硬化の進行を防ぐよう注意を促すための検査でもあるのです。
私たち循環器内科は、治療へも予防へも、(自らの健康維持にも)全力で取り組んでいます。皆さんと一緒に取り組んで行けたら幸いと思っています。一緒にがんばっていきましょう。

地元っ子です



研修医 内山弘基
こんにちは。当院で研修をさせていただいて1年がたちました。
私は浜松で生まれ育ちましたが、関西の大学で勉強し、就職を機に再びこちらに帰ってきた「出戻り」なので、外来や入院中の患者さんの遠州弁を聞くと、どこか懐しくホッとします。ずっと地元で暮らしていると分からないかもしれませんが、田舎っぽい方言も離れてみると自分のアイデンティティー(個性)の一つなのだなと痛感します!!
まだまだ未熟ですが、同じ県西部人として医療という形で地元に貢献できることを光栄に思います。
地域の皆さまに満足して頂ける医療を提供できるようこれからも頑張っていきますので、よろしくお願い致します。

初めまして



研修医 淺野恵理子
初めまして、私は研修医1年目として平成20年4月から磐田市立総合病院で研修をさせていただいています。今まで内科と産婦人科の研修をさせていただきました。
出身は岐阜県ですが、縁あって浜松医科大学に進学し、静岡の気候と温かい人柄にひかれ静岡県に残ることにしました。当院へは学生時代から実習に来させていただいており、その当時から、病院の明るい雰囲気と職員の方のさわやかな挨拶に魅力を感じていました。
磐田市立総合病院には明るいだけでなく、厳しいところもあります。救急外来では磐田市内外の重症患者さんが訪れ、背筋の寒くなるような思いをすることもありました。しかし、そんな時、頼りに思うのは指導医の先生はもちろんですが、看護師や技師の方々です。患者さんの状態を観察し伝えて下さったり、CT室で異常があるとすぐに報告して下さったり、日々助けていただいています。
研修医というと若くて頼りないイメージがあるかもしれませんが、目線が最も患者さんに近いのは研修医だと思います。まだまだ未熟者ですが、指導医の先生のような的確な診断、治療ができるよう努めていきたいと考えています。どうかよろしくお願いします。