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道しるべ Vol.41

平成22年1月完成予定の地域周産期母子医療センター
建設予定地


磐田市立総合病院に着任して



副病院長 鈴木昌八
はじめに自己紹介をさせていただきます。私は本年3月まで浜松医科大学第二外科准教授(肝胆膵外科科長)として肝臓、胆道、膵臓を中心とした外科診療と研究、そして医学教育に関わって参りました。磐田市立総合病院には中東遠地域の医療レベルのさらなる向上を熱望されていた北村病院長の思いに感銘し、この4月に副院長として着任致しました。大学入学までは蔵造りの町並みで知られている埼玉県川越市という街で過ごしていました。浜松医科大学を昭和56年に卒業し、医師となり、「自分の目で病変を確かめて、自らの手で病気を治せるかっこいい外科医」に憧れ、浜松医科大学第二外科に入局しました。静岡県西部の病院での外科研鑽や米国留学を経験した後、大学に戻り肝臓に関する基礎研究に取り組みながら、肝臓、胆道、膵臓疾患の外科治療を行ってきました。
私たちの国が「美しい国」から「羅針盤なき国家」に姿を変えつつある昨今、厳しい医療費削減政策の中で自治体病院といえども医業収益の拡大と費用削減への取り組みが強く問われる時代になっています。このため、限られた医療資源をいかに効率よく活用していくかが求められています。しかし、医療の現場ではめまぐるしく変化する医療政策に翻弄されながらも、少ないマンパワーでいかに地域住民の皆様へ提供できる医療の質を高めていくか日々努力しているのが現実です。全国の地域医療の現場では質と量の両面にわたって、地域格差の拡大が問題となっています。また、最近の医療者側と患者さん・そのご家族との希薄な関係から医療過誤に敏感となり、萎縮した医療が行われることが懸念されています。地域基幹病院としての役割を果たすべく、多職種協働で取り組んでいる本院においても、日々の臨床に対する姿勢を変えることなく、地域住民の皆様に科学的根拠に基づいた良質な医療を提供していく所存です
私の専門とする肝臓と胆嚢に関連して「肝胆相照らす」という慣用句があります。心の底まで深く理解し合っているような親密な関係のたとえとして用いられています。これは肝臓と胆嚢が近くにあること、そして中国では肝臓と胆嚢が人々の思考の源(真実の心)と考えられていたことに由来しています。このような関係が成立し難い時代ですが、私なりに「肝胆」を傾けて病院職員や住民の皆様と向き合い、この地域の医療レベルのさらなる向上に精進していきたいと思っております。ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

私が取り扱う肝がんの代表的な治療法

私のストレス解消法



外科部長 落合秀人
外科部長をさせていただいている落合です。当科は浜松医科大学から派遣された医師で構成されており、上部消化管(食道、胃)、下部消化管(大腸、肛門)、肝・胆・膵、乳腺それぞれの各分野のエキスパートをそろえて、レベルの高い医療を実践しております。9月からは血管外科の専門医も常勤となり、さらに地域に貢献できると考えております。
さて、私自身も当院に赴任して3年となりました。磐田市に在住しているのにスタジアムにサッカーを観に行く暇もなく、病院と自宅の往復の繰り返しで少々ストレスもたまっているため、最近はもっぱら読書で気分転換を図っています。乱読家の典型である私の家にはジャンルお構いなしで本が積んであり、片付けてもすぐに散らかると良く妻に怒られています。古本量販店のCMでもありましたが、本を捨てるのは私には耐えられず(雑誌は違いますが)、けれどもいまどきのインターネットや携帯小説は性に合わず、本はどんどん増えていきます。かといって売る気にもなれないのは、一度読んだ本でももう一度読み返すと又違った味わいがあるからで、つくづく読書の奥深さを感じます。
かくして、私の細やかなプライベートルームは足の踏み場がすでにありません。病院の待合に私の本を持ってきて置いておこうかと画策していますが、色々制約もありそうです。はてさてどうしたものでしょう。どなたか妙案があればぜひお願いします。

ご褒美シール



小児科 木苗優子
「小児科、大変だねぇ。」私がこの1年よく耳にした言葉です。皆さんの中でも小児科は忙しく、子どもに泣かれて大変だというイメージがあるのではないでしょうか。つい数年前までは私も同じように考えていたと思います。
そんな私が小児科医になろうかな、と思ったのは臨床研修医2年目に小児科研修をした時です。難治性疾患の子供たちとそのご両親に出会ったことがきっかけでした。
病気になるということは誰にとってもつらいことと思います。入院生活もストレスが多くつらいと思いますが、小児科病棟は笑顔でいっぱいでした。もちろん子供にとっても親にとっても楽しいことばかりではありません。採血などの検査、手術などの治療…痛いことや怖いことがたくさん。大人でも嫌になるでしょう。子供たちは初め、自分がどんな病気なのか、病気であることすら理解できていません。白衣を見ると逃げ、泣いてしまいます。そんな状態では、私たちもこの子の今日の体調がどうか、よくわかりません。それでも毎日顔を出し、観察をし、ご両親と話すうちに、近づいても泣かなくなり、診察させてくれるようになり、一緒に遊べるようになって…日を追うごとに子供たちは変わります。そのうち「これ(絵)あげる」「もう、ちっくん(採血)泣かない!」と言う子も出てきます。当たり前の様に、いつの間にか私たちを受け入れてくれて、検査や治療を受け入れてしまう子どもにいつも驚かされました。
同様に初めは病気に落胆して、不安で苦しそうな顔をしていたご両親も子どもが変わるにつれ、笑顔が増えていきます。不安が消えることはないでしょうが、病気である我が子を受け入れるようになるのでしょうか。病気が子供を成長させ、共に親も成長するのだということを、私は何度も痛感しました。
私にとってこの経験は衝撃的でした。こんなに成長していく子どもたちをもっともっと見ていたい、正面から向き合って、時には隣で寄り添っていたいと思い、小児科医になることを決意しました。

小児科には、“ご褒美シール”というものがあります。採血の後、シールを1枚渡すだけですが、大事なイベントです。採血の痛みとシール1枚が釣り合うのかは疑問ですが、採血が終わってシールを渡すと、大半の子供は泣きながら「ありがとう」と言います。中には泣き止んで真剣にシールを選ぶ子もいて、私たちを和ませてくれます。頑張った後の“ご褒美”は、頑張りを認められ、次への意欲につながります。忙しくて、泣かれてばかりで、気の抜けない小児科ですが、子供たちが振りまく笑顔や言葉が私にとっての“ご褒美シール”なのかな、と最近思います。刺激的で真剣勝負な毎日が、今はとても楽しく思っています。私たちの元に来る子供たちに「ありがとう」の気持ちでいっぱいです。

初期臨床研修制度が始まり、院内でたくさんの研修医と出会うことと思います。不快に感じる方もいらっしゃるでしょうが、私はこの制度のおかげで進む道を決めることが出来ました。是非温かい目で見守っていただきたいと思います。

やりがいのある職業



2年目研修医 尾崎裕介
私は浜松医科大学の臨床研修プログラムの一環として、去年の10月より当院で研修させていただいております。高校卒業まで東京で暮らし縁あって浜松医科大学に進学しましたが、六年間の大学生活ですっかりこの土地が気に入ってしまい、そして何より他県にも増して医師不足の静岡県で働くことにやりがいを感じ、卒業後も県内に残り研修することにしました。
当院ではこれまでに内科・小児科と救急外来の研修をさせてもらいましたが、指導医の先生方を始め本当にたくさんのスタッフの方が親切に熱心に教えて下さり、そして患者さんからは忘れられない経験をさせてもらっています。忙しい時や大変な時もありますが、それだけ自分が必要とされ役に立てることはすごく嬉しいことでもあります。改めてやりがいのある職業だと思うと同時に、責任の重さを感じています。
今は多くの方に支えられてばかりですが、もっと患者さんの力になれるよう、スタッフのみなさんの力になれるよう、ここで学んだ気持ちを忘れずに励んでいきたいと思います。これからも宜しくお願い致します。

日々切磋琢磨



2年目研修医 井口恵介
はじめまして、私は現在2年目の研修医として磐田市立総合病院で研修をさせていただいています。1年目とは違った環境ですが4月に来たときの病院の印象としては、病院内の雰囲気がとても明るく清潔感があるな、というものでした。また、同じ病院で働いている方々もとても優しく、働きやすい環境を整えていてくれていると思います。
ただ、そのような良い環境に甘えて自分の仕事が疎かになってしまうのではないかという危機感は常に持つ必要があると感じています。上級医・他の方が助けてくれるのを待っていたらいつまでたっても一人では目の前の患者様の治療はできません。同じ状況にある研修医の仲間とともに、日々切磋琢磨して地域の皆様に満足して頂ける医療を提供できるよう頑張っていきたいと思います。