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道しるべ Vol.39

インフルエンザの流行が危惧されます。マスクの着用と手洗いを励行しましょう。


院内感染対策チームの活動について



呼吸器科科長 内山啓
皆さんには「病院はきれいな場所」、「白衣は清潔」というイメージが少なからずあると思います。しかし、病院は元々いろいろなばい菌やウイルスが集りやすいところなので、一般の家庭や公共の場よりも感染を生じやすいところです。元の病気は良くなったのに、病院内で感染症にかかってしまっては元も子もありません。このようなことにならないよう、患者様をはじめ来院される方や職員にも「感染」を生じさせない対策を講じることが必要です。 そのために活動しているのが「院内感染対策チーム(ICT:infection control team)」です。最近の医療がより高度・複雑になるにつれ感染症も多彩になるためICTの活動も幅広さが求められます。当院のICTは内科系医師、外科系医師、看護師、臨床検査技師、薬剤師、事務職員など計12名で構成されています。実際の活動も、感染症が発生した際の治療や院内感染防止対策などのアドバイス、最新のエビデンス(根拠)に基づく感染症別の対策マニュアルの策定と更新、各職場・職種で感染対策が実際に講じられているかを確認する見回り、管理すべき感染症の発生動向や実行された感染対策の効果の確認、そして職員の感染対策への意識・知識向上を図るための講演・勉強会の開催など多岐にわたります。

この様に書くと、「それは職員がすることで、私たちには関係ないんじゃない?」と思われるかもしれません。でも、当院を訪れられる方みずからが行うことのできる簡単な感染防止策もあります。皆さんが咳や痰のために受診されるとき、患者さま自身がマスクを着用したり、咳やくしゃみが出る際にティッシュで口や鼻を覆ってしぶきが周囲に飛び散らないようにし、そのティッシュを速やかにゴミ箱に捨て、触った手を洗っていただくことです。これらを行っていただくことでインフルエンザなどのウイルス感染の拡大防止に大変効果があります。また、お見舞いの際、各病室の入り口にポンプ式のプラスチックの容器に気付かれると思います。これは、速乾性擦式手指消毒剤で、流水による手洗いの代わりに手指へ塗り広げて擦り込むことで手指の細菌を消毒するものです。病気で体力が弱ってみえる入院患者様へばい菌を持ちこむことのないよう病室への入室前に、そして、「病院へお見舞いに行って、おみやげにばい菌を持って帰った。」ということを避けるため病室からの退室の際に、是非手のひらに液をとって消毒してください。

職員も当然、院内感染対策を行っています。手指消毒をはじめ、マスクを装着したり、採血や点滴の際に、手袋を装着したり、必要に応じてゴーグルやガウンも装着しています。いくつかの例を挙げましたが、これらはICTがお勧めする感染対策の一例です。患者様が安全に安心して医療を受けていただける病院であるためにこれからも活動を続けていきます。皆様のご理解とご協力、そして暖かいご支援をよろしくお願い申し上げます。

病は動脈から

循環器科科長 鈴木厚子
日本人の死亡原因は、第1位ががん、第2位が脳卒中、第3位が心臓病です。脳卒中も心臓病も動脈が硬く細くなること(動脈硬化)が、その主な原因といえます。動脈硬化と聞いてもがんほどに怖くは感じないのではないかと思います。しかし動脈硬化こそ怖い病気で、私たちの体の中でこっそり進行しあるとき突然襲い掛かってくるのです。
循環器科の病気は、動脈硬化の結末であることが多いです。たとえば急性心筋梗塞。心臓に栄養を送る動脈におこる動脈硬化が原因でおこります。治療がうけられなかった場合10人のうち3人が死ぬとされています。ご本人・ご家族にとって晴天のへきれきです。緊急に治療を受けられたとしても、死亡率は約7%です。回復後、もとどおりの生活に戻れない場合もあるでしょう。突然亡くなられてご家族が涙にくれる姿を目の当たりにすることもあります。
突然の脳卒中や心臓病を引き起こす『動脈硬化』は、実は20才を過ぎたら誰にでも始まっています。そして20年30年かけて初めて症状がでてきます。つまり症状がでる前なら予防が可能です。お腹まわりが気になりだした。最近血圧が高めである。検診で、血糖値・LDL コレステロール・中性脂肪が高い。HDL コレステロールが低い。タバコを吸う。これらに当てはまる数が多ければ多いほど、動脈硬化は加速度的に進行します。
便利になった現代社会が動脈硬化の原因ともいえます。車社会になり体を動かさなくなり、労せずすぐにおいしいものが食べられる生活が元凶です。動脈硬化を防ぎ、進行をゆっくりにするポイントを最後に並べました。まずはできるだけ体を動かすこと、腹八分目を心がけましょう。
  1. 禁煙
  2. 塩分は控えめに
  3. 食べ過ぎない
  4. 肉、乳製品、甘いものは控えめに
  5. 野菜をたくさんとる
  6. 週3日以上30分程度の早足歩きを
  7. 太りすぎていたら少しでも減量
  8. アルコールはほどほどに
  9. ストレスはためない

臨床研修終盤となって



研修医 青木孝太
昨年の4月、不安と期待を胸に当院での臨床研修がスタートしました。学生時代「国家試験に受かればなにかが変わる!」という甘い考えを持っていた頃を、昨日のように覚えています。2006年5月、初めて担当した患者さんから「先生は、いつ頃先生になれるの?」と聞かれました。そのとき、ショックをうけるというよりは、今自分のたっている現実を強く実感すると同時に、いつか先生と呼ばれることに違和感のない存在になることが自分の目標となりました。
さて、当院の臨床研修の目標は「幅広い基本的臨床能力を身につける」ことです。研修も2年目の終盤にさしかかろうとしている現在、外科、内科、麻酔科など多くの科で研修を行ってきました。当院のプログラムは、多くの科で研修できる反面、各科での研修期間が内科では1〜2ヶ月程度しかないという短所もあります。長い医者人生の中で短期間でも多科に渡り、多くの疾患にふれることは決して損ではないと個人的には考えています。
当院では1年目の研修を終えた時点で、ほぼすべての病棟を回ることになります。この間に各科の利点と欠点を短期間ながらも目の当たりにでき、その情報はすべて研修医室に集まります。研修医室では、各個人が担当している問題症例に対する情報を共有し、同様の問題に自分が向き合ったときの解決の糸口を常に模索しています。この情報の共有こそが自分の研修生活をもっとも有意義にしてくれたものであり、短い研修期間の穴埋めになったと思っています。
違和感なく先生と呼ばれることを目標にしてから1年半、残念ながら未だに自分が先生と呼ばれることに違和感のある日々を送っています。しかし最近思うことは、あやふやな立場だからこそ患者さんから繊細な相談を受けることがあり、他の医療職の方々から学び取れることも多いと考えるようになりました。そして専門がなく多くの科を回っていることを最大の武器に、各科の架け渡し的存在となり、当院を底辺から支えられるような存在になることが現在の目標です。
最後に、まだまだ至らぬところの多い研修医ですが、皆様の励ましのおかげで何とか研修終盤までこぎつけることができました。今後ともよろしくお願いいたします。

臨床研修制度



研修医 飯室詠理子
当院は臨床研修病院として指定されています。私も当院で研修医として御世話になり半年が過ぎました。
テレビや新聞で新臨床研修制度という言葉を耳にされたことのある方は多いかと思いますが、実は研修医の存在はあまりよく知られていません。2004年度からの新臨床研修制度では、医学部6学年までで全ての科を学んだ後、初期研修医として2年間、内科・外科・小児科・産婦人科・麻酔科などで研修することになりました。多くの場合卒後3年目より自分の専門科に進むことになります。
私はこの半年間、内科系各科で担当医として多くの患者さんと巡り会うことができました。2年間でいくつもの科をローテートするため忙しい日々ですが、担当患者さんからの温かい励ましのお言葉、熱心な指導医の先生方、協力的なスタッフの皆さんに支えられ充実した研修生活を送らせていただいています。このようなすばらしい環境で医師としてのスタートを切れたことを大変ありがたく思っています。これからも一生懸命研修に励んでいきますので宜しくお願いいたします。