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道しるべ Vol 31

救急室が広く大きくなりました。
より充実した救急医療を提供できるように、これからも頑張りたいと思います。


コンタクトレンズ、眼障害について



眼科医長 久保田滋之
わが国で最初にコンタクトレンズが使用されるようになり約50年が過ぎました。この間に各メーカーの研究・開発・技術の向上により、レンズのデザイン、材質等の改良が進み、現在では様々な種類のコンタクトレンズが発売されています。しかし、どんなに優れたコンタクトレンズも目にとっては異物であり正しい使い方をしていても目には負担がかかります。適切な処方、正しい使い方、定期検査を行わなければトラブルを生じる場合もあります。

このように目の調子が悪いときにはコンタクトレンズを装用しないで、適切なメガネをかける必要があります。

今回の改正薬事法により、平成14年7月31日からコンタクトレンズは高度管理医療機器クラスIII(機器に不具合が生じた場合、人体へのリスクが比較的高いと考えられるもの:例えば、透析器、人工呼吸器、バルーンカテーテル等と同じ)に分類されることになり平成17年4月1日から施行される予定です。インターネットや新聞の広告では値段の安さばかり強調する記事が目立ち、実情を知らない一般の人々の関心は当然そこに集中し、コンタクトレンズの扱いを軽視していることもコンタクトレンズ眼障害が後を絶たない大きな原因のひとつに思われます。日本眼科医会が調査した平成13年3月までの1年間に全国のコンタクトレンズ眼障害者は68,045人で、これはコンタクトレンズ装用者の8~10%に及びます。コンタクトレンズは目にとってあくまでも異物であることを認識し、眼科専門医による正しい指導のもと、少しでもコンタクトレンズの目に対する影響を減少させる努力を怠ってはならないと考えます。具体的にはコンタクトレンズを処方してもらった眼科医を定期受診し、目の健康度をチェックすることが大事だと思われます。

さて、最近は使い捨てレンズが出回っていますが、その扱いの手軽さから安全に違いないという考え方があります。これは全く間違いであり、不適切な使用法が原因で起こるコンタクトレンズによる角膜の感染症のリスクは減少していません。また、もともとの体質としてドライアイがある場合には角膜障害の発生頻度はより高くなりますし、長期のコンタクトレンズ装用は慢性の酸素不足により角膜内皮細胞の減少につながります。コンタクトレンズ眼障害のなかには、治療(手術を含めて)を行っても元の視機能(視力など)を取り戻すことができない場合もあり、その場合には患者様のその後の日常生活に一生悪影響を及ぼし続けることは非常に残念です。こうしたことが少しでもなくなるよう眼科医としてコンタクトレンズ装用者に適切なアドバイスができるようこれからも努力していきたいと思っております。また、コンタクトレンズ装用者各人が以上のことを認識し、自分の目あるいはお子様の目を大事にしてもらうよう希望してなりません。

性感染症における最近の動向



産婦人科科長 中島彰
性感染症は、かつて性病といわれ梅毒や淋病が中心でした。しかし現在の性感染症は、新たにHIVやクラミジアなど多数の疾患が加わり、またそれぞれの疾患もその病態を多様に変化させております。そこで今回は、その中で現在最も多いクラミジア感染症と過去のいわゆる淋病とはかなり病態を変化させた淋菌感染症についてお話しします。

まずクラミジア感染症(クラミジア・トラコマティスという細菌による感染症)についてお話しします。まずこの感染症がワースト1位になった理由ですが、それは罹患してもその75%の方が無症状であるということがあげられます。無症状の一人の感染者を核としてSEXにより多くの人へ感染していき、うつした人もうつされた人も感染に気づかず、それによりさらに多くの人へ感染していきます。では、症状が無いならそれでよいのでしょうか。実は、そうはいきません。まず男性は、難治性の尿道炎・副睾丸炎となり、不妊症の原因となります。また、女性についてはもっと重篤で、子宮頚管炎(子宮膣側の出口の炎症)から卵管炎となり、卵管が知らぬ間に閉塞していまい、不妊症や子宮外妊娠となったりします。現在、子宮外妊娠の第1原因は、クラミジア卵管炎であるといわれています。また、腹腔内に進入した菌のため骨盤腹膜炎となり、子宮・卵管・卵巣すべてが癒着してしまい、さらには肝臓周囲にまで菌が進み、肝周囲炎を起こし急性腹症となって発見されることなど重症です。また子宮頚管炎である間にもし妊娠すれば、分娩時に新生児に感染し、結膜炎さらには肺炎を起こし新生児の命を奪う危険があります。このようにクラミジア感染症は、静かに進行する重症感染症といえます。

次に淋菌感染症についてですが、かつては淋病という激烈な症状(痛み・膿など)があるものでしたが、現在の淋菌感染症はクラミジア同様無症状の人が増加しており、その感染者が増加しています。さらに淋菌感染症最大の問題は抗生剤に対する耐性獲得の速さがあります。すなわち抗生剤がどんどん効かなくなっているのです。現在、最も効果のある治療法は、アメリカ防疫センター(CDC)で提唱されたロセフィンという注射用抗生剤の1回投与です。現在のところ、日本でも強力な効果をみせています。アメリカでもやはり感染者が再来しないことや根気よく治療を受けないことが問題になっており、このような方法(1回投与)が開発されました。では、日本の現状はどうでしょうか。先頃の性感染症学会の発表では、同じ淋菌でもなんと日本の菌の方が強力に進化しており、この特効薬にもだんだん耐性になってきています。どちらの感染症も進んで検査を受け、もし感染していればすばやく強力に治療する必要があります。現在当院では、菌のDNAを調べるPCR法という最も正確な検査法を採用しております。是非一度ご相談ください。

精神科診療について



精神科非常勤医師 三邉義雄
精神科は、浜松医科大学精神科非常勤医師、および同臨床心理士により外来診察のみ運営されています。火曜日から金曜日の午後1時から4時まで診察を受け付けています。しかし患者様の増加により、特に新患患者様の多い時などは診察時間は7時を過ぎることもしばしばです。

平成16年度の総患者数は1ヶ月平均にすると約460名、1日平均にすると約27名です。できればお1人の患者様に最低15分の時間を割きたいのは精神科医に共通した願いであり良心であるのですが、現在の診察時間からはとても不可能です。結果、十分な診察時間を取れず、忸怩(じくじ)たる思いをする時もしばしばです。次善の策として病状の良くない方に集中的に時間を割き、安定している方にはその旨を御説明し短時間で御容赦願っているのが現状です。

総合病院精神科ということで、病名はうつ病、不安神経症(パニック障害)、睡眠障害がほとんどをしめ、統合失調症の患者様は単科精神科から比べればかなりの少数です。さらに他科の入院患者様の診察依頼で多いのはせん妄の治療です。うつ病については、10人に1人という非常に多い疾患で病状が深刻である場合も多いのですが、幸いなことに最近の治療の進歩で、ほとんどの方が1~2週間の薬物療法で快方に向かいます。治療反応が鈍い時には積極的に入院を勧めます。うつ病の方には安心して休養を取れる環境作りが薬物療法と並び非常に重要なことだからです。

磐田市立総合病院には入院設備がないので菊川市立総合病院、浜松医大付属病院、聖隷三方原病院に入院をお願いしており、いずれの病院とも連携は非常にうまくいっております。不安神経症、睡眠障害も多くの方は速やかに回復されます。外来通院で特に思春期の患者様など薬よりカウンセリングが必要な場合は、臨床心理士が担当して行っています。臨床心理士は、その他各種の心理検査を担当しています。長寿時代に入り、御高齢の方で認知症以外の精神症状をお持ちの方も増えています。

70代、80代の患者様のお話を伺っていますと、人生の大先輩として学ぶことも多く“市井に偉人有り”の感を抱くこともしばしばです。逆に若い患者様には、こちらが人生の先輩としてできる範囲で応援したいと思っています。さらに、改めて家族を中心とする人間関係の絆の大切さを患者様、その御家族から学ばせて頂いています。

予約の患者様へ

当院では、平成17年1月4日より新たな病院情報システムを導入致しました。それに伴って予約の患者様の受付を原則的に自動受付とさせていただきました。以下の患者様は予約診察受付機を御利用下さるようお願い申し上げます。

  1. 診察予約があり、予約日に予約通り来院された患者様
  2. 診察予約日に、診察前検査やレントゲン検査がある患者様

※ 上記以外(検査のみなど)の患者様は御使用になれません。今までどおり各科外来受付を御利用下さい。