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道しるべ Vol.26

看護師の象徴と考えられ、キャップに憧れて看護師になった人も少なからずありましたが、7月1日から「ナースキャップ」が廃止になりました。
何か忘れ物をしている感じではありますが、今まで通り看護師に声をかけて下さい。
頭が軽くなった分、身軽に患者様のお世話をさせていただきます。


地域の皆様に信頼される病院づくり



病院長 北村宏
本年4月1日付で磐田市立総合病院の病院長に就任致しましたので、一言御挨拶申し上げます。

殆どの住民の皆様は既に御承知の事と思われますが、本年6月1日より当院においては敷地内全面禁煙を施行致しました。以前より、本来病気を治療し、健康を回復する目的で建てられた病院という場所での喫煙については、多くの方の御批判があり、対策に頭を痛めておりました。そこで本年2月、当院の禁煙対策プロジェクトチームを結成し、全面禁煙に向けての協議を開始致しました。

まず全病院職員を対象に喫煙に対するアンケート調査を行い、今後敷地内全面禁煙をすすめてゆく上での問題点を明確にしました。その上で院内講習会を開催し、喫煙が本人および周囲の人達に及ぼす健康障害について、職員全員に正しく認識していただきました。そして4月1日より病院職員については、敷地内全面禁煙を行いました。その後住民の皆様方に対し、当院においては6月1日より敷地内全面禁煙となる事に、広く御理解と御協力を得られますよう、様々な努力を重ねてまいりました。

おかげ様で、敷地内全面禁煙施行後3ヵ月を経過しましたが、皆様方に御理解と御協力をいただいております事に深く感謝申し上げます。

次に、この10年ほどの間に医療のあり方が大きく様変わり致しました。それまでの医療は医師の権威主義に基づき患者様に一方的におしつけられて行われていました。その後インフォームドコンセント(納得のゆく説明)に代表されますように、患者様や家族の方が、医療行為を行う側の人達から十分な説明を受け、これに納得し承諾しなければ、あらゆる医療行為ができなくなってまいりました。この様な状況をふまえ、医療人である私達は常に患者様が病院に対して、何を求めているのかを認識している必要があります。その為に今年の始めに約1,000人の地域住民の皆様方を対象にアンケート調査をさせていただきました。その結果、次の2点に要求が集中している事が判りました。

まず1点目は高度な専門性医療技術にうらづけられた適格な医療です。2点目は患者様の苦しみ悩みをやさしく受け入れ、それ等を軽減すべく暖かい手をさしのべて患者様を癒すという事です。この2つの要求に十分対応していかないと、私達が当院で行っている医療に対し、住民の皆様の御理解をいただく事は難しいと思います。この事を深く心にとめて様々な職種の病院職員が患者様を支えるべく強く手を結び、チーム医療を行っていく事により、地域住民の皆様方に信頼される病院を作ってゆく事ができるものと確信しております。皆様の御支援の程よろしく御願い申し上げます。

耳管開放症について



耳鼻咽喉科医長 新村久美子
耳管開放症(じかんかいほうしょう)、この病名を聞いてどんな病気かすぐわかる人はほとんどいないのではないでしょうか。耳管が開く病気、読んで字のごとくですが、耳管とはどこにあるのでしょう。

みなさんが鼻を強くかんだり、息をこらえたりするとポンと耳に空気が抜けることがありますね。鼻の奥には耳に抜ける空気の通り道があり、そこを耳管と言うのです。耳管は普段閉じていて唾を飲み込んだりするときに開いてまた閉じます。高速のエレベーターや長いトンネルに入って耳がキーンとした時に唾を飲み込んで治す事を知っている人もいるでしょう。あれは鼓膜の外側と内側の気圧の差を、唾を飲み込んで耳管を開くことで調節しているのです。

では、耳管開放症とはどんな病気でしょうか?

普段唾を飲み込む時以外は閉じているべき耳管が、唾の飲み込みと関係なく開いていることによって、自分の声やまわりの音が響いて聞こえたり自分の呼吸する音(ゴーゴーする耳鳴り)が聞こえたりします。耳管は開いているのですが、感覚としては耳が塞がった感じが起こったりします。

この病気は昔から報告があったのですが、まれな病気とされていました。そのため耳鼻科医もこの病気に対してあまり注目していなかったため、耳管開放症とは診断されずに「何ともないです」と言われていくつも耳鼻科を回ってきたり、気になる症状があっても耳鼻科の病気なのかわからずに他の科を転々とする人などもいました。

しかし、最近耳管開放症はまれな病気ではなく、よくある病気だということがわかってきました。また中耳炎など他の病気との関連性も報告され注目されるようになっています。耳管開放症の症状として、耳の痛みやふらふら感、耳周囲の違和感や頭がボーッとする感じなど、様々な症状も報告されるようになりました。アレルギー性鼻炎の人が増えていますが、鼻炎で鼻を強くかみつづけていて、「このごろ耳がおかしい」といってかかる人がいます。気づかないうちに耳管に負担をかけて耳管開放症を起こすのではないかと思われます。耳管開放症は昔からありますが、まだまだ謎の部分が多い病気です。

当院耳鼻咽喉科では耳管開放症について患者さんの検査結果やお話から、新しい診断方法や治療方法がないか研究しています。

耳管は頭の奥深くにあるので、なかなか検査がしにくい場所です。聴力検査や耳管機能検査などいくつかの検査方法を組み合わせて診断するのですが、一番大事なのは問診です。どういう時にどういう症状があってどうすると改善する、または悪化するのか、この様なお話から耳鼻科医はピンときて耳管開放症を疑います。

このお話を読んでピンときた方は110番ではなく耳鼻咽喉科に相談にいらしてください。

お力になれることがあるかもしれません。

サーズ(新型肺炎)について受診の際のお願い

呼吸器科科長 山田孝
新型のコロナウイルスによる肺炎の脅威が広がっています。約10%とされる高い死亡率と、まだ有効な治療法が確立していないことにより、世界中に広がる可能性があり、現在最も恐ろしい疾患と考えられています。

海外からの帰国者を中心に、この病気を心配された方々が当院にも受診されております。その際にお願いしたいことがあります。受診する前に保健所もしくは病院へ電話で必ず連絡をして下さい。病院は多数の方々が集まる場所であり、他の方々へ大変な迷惑をかけることになるからです。

当院では、感染の拡散防止のために、一般の患者さんと別の場所で診察する体制をとっています。専用の診察となるため、準備も必要になります。このため、連絡なしでの来院は医療従事者のみならず一般の方も巻き込むことになり、防疫上好ましくない状態となってしまいます。

受診されるとマスクを着用していただき、問診や診察を行い、必要に応じてレントゲン、血液検査を実施することになります。

サーズ(新型肺炎)は
  1. 10日以内に流行地にいた。
  2. 高熱(38℃以上)がある。
  3. 咳が出て息が苦しく呼吸が速くなる。
この3つの条件が全てあてはまるときに感染の可能性が高いとされています。

流行地は日々変化しております。また「外国から帰ってきた人が近くにいて、いつも咳をしているが、私は大丈夫か?」など判断に迷う場合もあると思います。そんなときは、まず下記あてに電話連絡をして下さい。
中東遠保健所 健康推進課電話 0538-37-2253
磐田市立総合病院電話 0538-38-5000

ナースキャップ廃止に向けて



4階東病棟看護科長 栗田たつ恵
すでに「広報いわた」でご存知かと思いますが、看護師を見て「おや?」と思われた方もいらっしゃるかと思います。磐田市立総合病院では7月1日からナースキャップを廃止しました。この経緯をお話ししたいと想います。

ナースキャップは看護師の象徴と言われた時代もありましたが、1970年代より機能面や衛生面からナースキャップの必要性を問う看護研究が行われていました。そして近年になり着用をやめた近隣の施設が増えてきています。当院でも2年前よりこの問題に取り組み、看護師と看護補助者のナースキャップに対するアンケート調査を行いました。

その結果、看護師・看護補助者からは、処置や介護をする時、カーテンにあたるなどの理由から「必要でない」と答えた人が75%ありました。またナースキャップを着用している意義は「規則だから」という意見も多くありました。また、患者様・家族・面会者からは、「清潔感がある」「髪の毛がまとまる」などの理由から「ナースキャップはあった方が良い」という意見がありました。しかし「イメージは大切だけど看護師が働きやすいならばナースキャップは無くてもよい」「看護師の意見を尊重する」という貴重な意見もあり、心強く感じました。そこで、ナースキャップ廃止にあたり、当院では、整髪基準・ヘア用品等約束事項を決めましたが、髪の毛の色については基準が定まらず悩むところです。これらの約束事項は今後も定期的にチェックをし、改善していく予定です。今後はナースキャップを着用しなくても、看護師の1人ひとりが責任ある看護を行い、患者様に認められるような服装や態度がとれるよう努力していきます。どうぞ温かく見守っていただきたいと思います。