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道しるべ Vol.23

MEセンターでは機器が安全かつ効率的に使用できるよう機器の始業 ・ 終業点検やE機器貸出し業務などの中央管理をしています。


結核について



呼吸器科長 安田和雅
先日は、私どもの放射線技師から定期健康診断で結核患者を発見するという残念なことがありました。当院をご利用いただいている患者様ならびにその関係者の方々にはご心労をおかけし、職員の一員としてお詫び申し上げます。今回は、その結核についてお話をさせていただきます。なお内容の一部は結核予防会のホームページの記事を引用あるいは参考にしています。

結核は昔の病気ではない

最近、結核患者発生の記事をよく見かけるようになりました。なぜでしょう?結核は昔の病気ではないのでしょうか?結論からいえば、結核は決して昔の病気ではありません。昭和初期には結核は国民病とも呼ばれるほどに日本国中に蔓延していましたが、治療薬の登場や行政等により毎年の減少率10%程度でどんどん結核の方が減りました。このため結核は撲滅された、撲滅されると皆が思うようになりました。ところが、昭和55年ごろから減少率は3%程度となり、平成9年には増加傾向すらうかがえるようになりました。2000年には人口10万人あたりでは日本全国で約33人、静岡県で約27人の結核の方がいます。結核は撲滅されてはいなかったのです。

結核の感染と発病は違う

結核の方がせきをした時に飛び散るしぶきの中の結核菌を吸い込むことによって感染します。一旦吸い込んでも、菌が肺の奥にある肺胞という場所へ到達せず、再び出て行ってしまう菌もあるでしょう。他の人に吸い込まれることなくそのまま空中に残った結核菌は、日光の紫外線で殺されてしまいます。結核菌が肺胞に到達すると肺の中の掃除役である細胞と戦うことになりますが、この戦いに打ち勝つとようやく菌が生活、増殖できるようになります。これが、感染ということです。このような過程を経るため、たくさんの菌を反復して吸い込む可能性の高い、菌を排出し ている方のそばにいる時間が長い家族や親しい友人等がうつりやすいのです。結核に感染しても普通は体の免疫の働きで発病を防ぎ、一生のうちに発病するのは10人に1人程度といわれています。つまり、多くの人は結核菌を体のなかに持っていても発病には至らないのです。

結核の発病

結核の発病は、その時期から二つに分けられます。一つは感染して1~2年で発病する場合で、もうひとつは感染 後何年も何十年も発病することなく普通の生活を送ることができていたものが、加齢や糖尿病などのほかの病気や薬などで抵抗力が弱ってきた時に体のなかで眠っていた結核菌が目を覚まして発病する場合です。無理なダイエットや不規則な生活などで免疫力が弱まっているときは発病しやすくなります。結核の症状はかぜと似ています。咳、痰がでたり、微熱や全身倦怠感などがあります。かぜはふつう数日で改善します。咳、痰や微熱などが1週間以続く時は結 核などかぜ以外の病気を考えなくてはなりません。結核が進行すると、寝汗、胸の痛み、血痰や喀血などがみられることもあります。

結核の医療

日本の結核の医療は、結核予防法という法律に基づいて行います。結核と診断した医師は保健所へ届け出る義務がありますし、結核菌を排出している方は原則として結核療養施設で治療を受けていただきます。保健所では、ご家族や周りの方に「結核をうつした方がいないか」、「結核をうつされた方はいないか」を調べるため検診を行います。 まず接触の濃い人々を調べ、「結核をうつした方」ならびに「うつされた方」がいなければ、それ以上の感染の拡大はないとして検診を終了します。逆に感染している方がいれば、もう少し接触の度合いの低い方へ対象を拡げます。これを感染が認められなくなるまで繰り返します。

結核の治療

多くの場合は、数種類の薬を内服するか、薬の内服に加え注射をします。病状等にあわせて適宜変更されます。治療期間は標準的には6~9ヶ月です。結核療養施設へ入院の必要があるのは結核菌を排出している方で、入院期間は結 核菌を排出していないことを確認するまでで、退院後は引き続き外来で治療を行います。

終わりに

結核は決して過去の病気ではなく、現在問題の病気であることをおわかりいただけましたでしょうか? 結核感染は決して特殊なことではありませんし、どなたにでも起こりうることです。したがって1)1年に1度の住民検診または事業所検診で胸部X線検査を受ける、2)かぜのような症状が1週間以上続くときには医療機関で胸部X線検査を受けるなどをして、早期発見、早期治療を受けていただくことがご自身の身を守る術になると思います。また、不幸にも結核を発病された場合でも、治療を確実に受けていただけば殆どの場合治癒します。

臨床工学とは



主任臨床工学技士 川島嘉享
臨床工学、病院内でも聞きなれない名称であると思います。臨床工学とは、「生命科学と工学を臨床の場において医療に直接貢献することを目的とする学問、技術分野である。」むずかしく、とっつきにくい言葉を並べましたが具体的には、我々臨床工学技士は人の呼吸・循環・代謝といったような生命の維持に直接つながる機能を代行したり、補助したりする装置である「生命 維持管理装置」の操作および保守点検を行う事を業務としています。当病院内で我々が扱っている医療機器は次のものなどがあります。

呼吸に関しては

  1. 呼吸機能が停止、あるいは低下した患者さんに対して呼吸機能を代行する人工呼吸器。
  2. 水分または薬液の細かい粒子の浮遊物を作り、気道粘膜の機能を正常に保つ機器(ネブライザー)。
  3. 自力で喀痰や分泌物などを排泄することができない人の、気管内を吸引する気管内吸引器
  4. 救急時や吸引後などに使用される手押しの呼吸を補佐するアンブ蘇生バッグ、ジャクソンリースなど。

循環に関しては

  1. 循環補助の一種である大動脈バルーンパンピング、経皮的心肺補助(PCSC)などの機器

代謝に関しては

  1. 慢性腎不全、薬物中毒などに使用する血液浄化 (血液透析)機器などその他心電図モニター、点滴を行なう時使用する輸液ポンプ、シリンジポンプ、保育器など、現在約40機種700台の操作及び 保守点検管理を行なっています。


また、病院内では、〈院内携帯電話使用禁止〉のポスターが貼られています。これは、不要電波問題対策協議会が、727機種の医用電気機器について実験した結果より携帯電話から出る電波で誤作動することが確認されています。国外では重大事故が報告されています。病院内では多くの医療機器が日夜使用されています。医療機器の誤作動による事故がないようご協力をお願い致します。
私たち、臨床工学技士は「医療事故を防ぐ」「安全な医療」「信頼される医療機器提供」を目的に、医療機器の使用前点検、使用後点検、使用中の巡回点検をより充実させ、「医療機器の取り扱い技術を通して、患者さんへの医療をサポートする」 科として、日夜技術のレベルアップ、習得に努めていきます。

外来について



外来看護科長 村松豊子
新病院になり旧病院と比べると、外来の診療科目の増加及び特殊外来が新設され、それに伴い患者さんも増加しています。

現在は1日平均1,350~1,400人が受診のため来院されています。そのため受診をスムーズに行なえるように予約制や、オーダリングシステムの導入、診察前の検査を行なっています。しかし、なかなか時間どおりに診察をうけられない状況です。特に休日明けの日は、予約外の患者さんの受診も多く、待ち時間が長くなっています。待ち時間を短縮できるように努力していますが、思うようにはいきません。

そこで待ち時間を少しでも有意義に過ごしていただけるように、病気についてのパンフレットを置いたり、写真や花を飾ることで和らいでいてもらえればと工夫しています。

看護師としては従来の診察・検査・治療の介助及び援助だけでなく、外来看護を充実させたいと思っています。通院している患者さんはいろいろな方がいらっしゃいます。病気が1つだけでなく、いくつか診療科を受診している人や、1つの病気でも生涯付き合っていかなくては行けない人、入院するほどではないが、家族の方の援助を受けながら自宅療養する人など様々です。そのような患者さんに、外来での限られた時間ではありますがお話を伺い悩んでいること、不安に思っていること、困っていることがあれば一緒に考え、より良い方法を探すお手伝いをしたいと思っています。そのため、病棟から外来へ、外来から病棟へ、外来から外来へと継続して援助ができるように、看護師間で連携をしています。

まだまだ不十分な外来看護ですが、勉強しながら1人でも多くの患者さんによりよい生活を送ってもらえるような看護を提供できるるように努力していきます。患者さんも困ったことがありましたら気軽に声を掛けていただければと思います。