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道しるべ Vol.20

救急医療は医の原点

当院の救急室は一市三町一村、その周辺の地域の皆様の救急医療を担って24時間稼動し続けて います。


救急室の現況



第2医療部長 岩瀬正紀
平成10年5月に病院がこの大久保の地へ新築移転し、すでに3年間が経ちました。病床数も順次増加し、平成12年4月より500床とフルオープンしました。入院患者数・外来患者数も増加しています。1日あたりの平均入院患者数は平成12年度444.0人から平成13年5月現在は454.3人、平均外来患者数も同様に1,373.6人から1,410.0人と増加しています。

一部マスコミより病院経営を危ぶむ記事が書かれ、市民の皆様は非常に心配されていると思います。しかしながら医療収益に関しては全職員の努力、医療機器・薬品購入時のチェック、医療材料の中央管理システム、経費削減キャンペーンなどにより徐々にプラス成長となっています。今後ますます病院事 業を取り巻く環境は厳しくなってきますが、磐田市立総合病院は磐南地域唯一の総合病院であり、24時間市民の健康を守らなければいけません。そのため、今回は磐田市他近隣に住んでいる皆様が強い関心を示される病院の救急室についてお知らせします。

平成12年度1年間で、土日曜と祝日の日直帯と毎日の当直帯に救急室へ来院された患者数を対象としています。第1に土日曜と祝日の日直帯(AM8:15~PM5:00)の救急患者を示します。総患者数は8,319人です。1日平均では69.3人が来院しています。受診科別では小児科26.7%、内科24.5%、整形外科16.3%、外科12.5%の順となっています。

年令的には0~6才が29.8%ともっとも多く、20才代が12.8%と続いています。地域別では磐田市56.3 %、豊田町13.4%、福田町9.6%となっています。救急車搬入は567件(6.8%)、その他7,752件(93.2%)です。診療の結果、入院治療が必要となった患者数は550人(6.6%)でした。

次に、1年を通じての当直帯(PM5:0~翌日AM8:15)における救急患者を示します。総患者数は14,582人です。1日平均では40.0人が来院しています。

受付時間帯はPM5:00~PM7:30で33.3%、PM7:31~PM10:30で34.5%、PM10:31~翌日AM8:15で32.2%でした。特に深夜帯に平均12.9人もの人が受診しています。受診科別では内科33.8%、小児科26.6%、整形外科14.7%となっています。年令的には0~6才が28.7%と最も多く来院しています。地域別患者数は日直帯と同じ傾向でした。救急車搬入は1,827件(12.5%)です。診療の結果、入院治療が必要となった患者数は1,505人(10.3%)でした。

以上が当院における救急医療の現況です。日直帯と当直帯で昼夜を問わず救急室には年間22,901人と多数の患者様が来院され、救急車での搬入も2,394回を数えます。しかしながら入院を必要とされた患者数は2,055人で日直・当直帯の救急患者総数の9.0%でした。当院の救急室は病院新築計画時に、1次医療機関から紹介又は搬送される入院治療を必要とする重症救急患者の医療を確保する2次医療を目的として建設されました。

現在は1次医療(救急在宅医や夜間急患センター等外来診療によって急病患者の初期救急医療を担当する医療機関)の患者数がかなり多いため、救急部エリアが狭く地域住民の皆様にご迷惑をおかけしています。今のところ早急な救急部エリアの拡張は不可能です。そのため国府台で開設されている磐南夜間急患センターとの連携と、磐南地域で開業されている多数の先生方と病診連携を密にすることが大切と考えます。そして地域の救急医療がより円滑に運用できますよう努力したいと思います。

周産期と看護



3階西病棟婦長 河口泰子

産期の管理と最近の流れ

近年、胎児診断学の著しい進歩に伴い、病的新生児や極小未熟児の救命及び養育技術の進歩は目覚しく、リスクをもった妊娠の継続や出生した新生児への適切な対応が可能になってきました。さらに医学の進歩により、合併症を持っていても出産のできる可能性も高くなりました。

周産期とは、妊娠満22週以後から出生7日までの期間をいいます。周産期には母の生命とその子の生命が重なりながら生きています。異常の早期発見や妊娠を正常に過ごすため、妊娠28週までは1ヶ月に1回、28週~36週までは2週間に1回、36週~分娩までは1週間に1回の定期検診を受けていただきます。

少産時代の母子保健を担う私たちは、妊娠中?産褥期まで母子が心身ともに健康で人間性豊かな次の世代を育てるために、指導室での個別指導や母親学級を通し、喜びをもって生が受け入れられるよう援助しています。

小児科医との連携

新病院となってからの出産数は、平成10年度320件、11年度468件、そして昨年度が490件と年々増加しています。地域周産期医療の役割も担っているため、未熟児や病的新生児の出生も増加傾向にあります。そのため、産科と小児科の連携は必要不可欠なものになっています。ハイリスクに移行する可能性のある出産や異常が予測される出産及び帝王切開は、必ず小児科医が立会いをします。小児科医の立会いを緊急に要請する場合もありますが、そのときの連携もスムーズに行われています。また、正常新生児は生後一日目と退院前日には小児科医の診察を受けます。退院後は1ヶ月検診や乳児健診も受けられるシステムをとっているため、長期に渡りその成長の過程を見ていくことができます。

産科病棟における看護のかかわり

お産は生理的な現象ですが、常に異常と表裏一体であり経過は一人一人大きく異なります。そのために入院から出産まで助産婦が付き添い、出産の痛みや不安、恐怖を少しでも和らげ、安全な出産ができるよう援助しています。また新しい家族を夫とともに迎え、夫婦で子育てをしていく出発点として、夫立会い出産を支援しています。出産後は、母と子の絆を深め母乳分泌促進のために自然な形で母子同室を行っており、未熟児や入院が長期にわたる新生児には母乳の持参を勧め、親子が触れ合うことができる場をつくり可能な限り授乳や沐浴が行えるようにしています。また、交換ノートを利用して児の成長の様子を伝え、長期入院による母子分離の障害を少なくするよう配慮しています。 周産期に携わる私たちは、21世紀の健全な母子の成長を願い、母子が妊娠から出産そして育児へと安全で快適な生活が送れるよう日々努力しています。

よろしくお願いします(小児科科長)



小児科科長 水野義仁
4月から当院小児科に勤務しています。昭和57年に浜松医大を卒業し、浜松医大附属病院・県西部浜松医療センター・社会保険浜松病院・富士宮市立病院で研鑽を積んできました。隣の浜松市の出身です。小学校・中学校時代は(随分昔の話ですが)サッカーが盛んになりつつある時代でした。サッカーの神様ペレが活躍した時代でした。私もサッカー少年で、サッカーに明け暮れる毎日でした。今では自分でプレーをすることはありませんが、サッカーは大好きです。機会を見つけて、ジュビロスタジアムにも足を運びたいと思っています。

小児科という科はご存じのように、内科と比べて専門の科に分かれているわけではありません。内科は消化器科・循環器科・呼吸器科・腎臓内科・血液内科・内分泌代謝科などの科として独立して診療しています。小児科は小児の内科疾患の診療を担当しますが、どこの病院でも数人の小児科医がいるだけです。従って、1人の医師がいろいろな分野の診療をすることになります。また、病気の診断・治療だけでなく、乳児健診や予防接種は小児科医の重要な仕事の一つです。子どもについてのいろいろな相談をされることもあります。

さらに、病院内の仕事だけでなく、地域の保健活動にも参加しています。私事を例に出して恐縮ですが、前任地では、医師会関係の仕事として予防接種委員会や学校検尿の結果の判定と精密検査、市の保健に関することとして予防接種(集団接種)・1歳6か月健診や3歳児健診への参加、市の障害児通園施設での定期的な診察、教育委員会からの委託を受けての川崎病検診や低身長の2次検診、保健所での総合発達相談、県から委託された『こころの相談医』としての仕事、複数の機関が関係する虐待防止対策委員会の委員としての仕事、さまざまな市民グループ主催の講演会の講師などです。これ以外にも、まだまだ書ききれないほどのたくさんの仕事がありました。

このように、小児科は小児の総合診療科であるとお考えいただければと思います。今まで培ってきた臨床経験を生かして、この地域の小児医療に貢献することができればと思っています。よろしくお願いします。

よろしくお願いします(耳鼻咽喉科科長)



耳鼻咽喉科科長 水田邦博
今年の4月より当院に勤務しています。米国NIHで2年間内耳の研究をしたあと、恩師星野知之教授のもと浜松医大で主に耳の手術の勉強をしていました。慢性中耳炎、真珠腫、伝音難聴などの手術ならびに中耳、外耳疾患の治療は得意とする分野です。

出身は長崎県五島で代々漁師の家系です。親類縁者はいまでも尖閣列島あたりで活躍しており、私もリタイアしたら漁業に戻ろうと思います。長崎を出たあと福岡県、愛媛県、高知県、沖縄県と転々とし、大学が浜松だったため、現在磐田病院でお世話になっています。月並みですが患者さんが納得する医療を目指しているつもりです。よろしくお願いします。