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部門

MRI


3T MRI装置(GE社製 Discovery 750)

1.5T MRI装置(GE社製 Discovery 450W)

80年代初頭に登場した画像診断装置のMRIは大いなる発展を遂げ、X線撮影装置同様、医学に計り知れない功績をもたらしています。 頭部、腹部、脊椎など、人体の断層像をあらゆる角度から撮影でき、すべての領域の診断を可能にするMRIは、まさに現代医療には欠かせない有用な画像診断装置です。当院は検査件数の増加と質の高い画像を得るために、平成27年3月より新しい1.5T(GE社製 Discovery 450W)および3T MRI装置(GE社製 Discovery 750)の2台を使用して頭部、駆幹、四肢領域等の全身において幅広く検査を行なっています。新たなアプリケーションも搭載され、より速く、より詳細な検査をすることが可能となっています。1.5T装置のトンネルの直径は従来の装置より広くなっているため、狭いところが苦手な人にも優しい検査が可能となっています。

MRIとは?

磁石(磁場)と電波を用いることにより磁気共鳴現象を用いた画像構成法です。体内水素(プロトン)の分布を画像化する方法が主流であり、X線CT検査ではX線の透過率の差が画像になりますが、MRI検査では通常その組織の水素スピン密度と緩和時間に関連して画像の組織コントラストが決定するため、組織の質的診断に有用な画像情報を得ることができます。

MRI検査の特徴

長所

  • 放射線被曝なしで多方向からの断面図が得られます。
  • 骨の内部、軟部組織、靭帯の状態を画像化することが可能です。
  • 頭部、頚部領域では、造影剤を使用しなくても血管像の描出が可能です。
  • 撮影条件を変えることにより、同位置における異種の情報が得られ、病変の質的診断が可能です。

短所

  • 撮影時間が長いです。(20分~40分)
  • 動きに弱く画像が乱れることがあります。
  • 検査中の音(60~80ホーン)が大きいです。(耳栓、ヘッドホーンにて対応します)
  • ガントリー(装置内部)が狭いです。

MRI検査上の注意点

次のような方は検査が受けられません。主治医に申し出てください。

  • 心臓ペースメーカーや除細動装置(ICD)が留置されている患者さん(条件付きのものは、検査可能ですが循環器科での確認などが必要となります)
  • 人工内耳、人工中耳の留置されている患者さん
  • 血管へのステント置換術を2カ月以内に受けられた患者さん
  • 眼や内臓など絶対臓器に金属片が入っている(または入っていると疑わしい)患者さん

次のような方は検査を受ける際に注意が必要です。主治医に申し出てください。

  • 脳動脈瘤クリップが入っている患者さん
  • 金属の義眼底の患者さん
  • 骨折によりボルト固定がされたままの患者さん
  • 入墨のある患者さん
  • 妊娠中の患者さん(または妊娠が疑わしい患者さん)

お着替えについて

検査は、基本的に検査着に着替えて行います(一部の検査を除きます)ので普段着のままで来院して頂いて結構です。
下記のものは検査室への持込厳禁ですので注意をしてください。

持ち込み厳禁なものの例

眼鏡、ピアス、イアリング、ネックレス、ヘアピン、腕時計、鍵、入れ歯、携帯電話、磁気カード、エレキバン、カイロ、補聴器、ブラジャー等の金属の付いている下着、カラーコンタクトレンズ、磁性体の含まれる化粧品等

造影検査

必要に応じて造影検査を行なう場合があります。
造影剤を使用する場合には検査前1食の食事制限があります。(水分は、とっていただいて結構です。)
喘息やアレルギーなどの問診を行ないます。
造影剤は、尿や胆汁から排泄されますので検査後は水分を多めにとってください。
検査終了後に遅れて副作用が生じた場合は主治医に連絡してください。

MRI画像の特徴

DWI
CTでは分からないような
新しい脳梗塞を検出することができます。

MRA
造影剤を使用せずに
血管を描出することができます。

MRCP
胆嚢や胆管、
膵管を描出することができます。

エラストグラフィ
肝臓に振動を与えることで、
肝臓の硬さを測ることができます