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胃癌

胃癌

 最新の胃癌取扱い規約および胃癌治療ガイドラインに従い治療方針を決定しています。病期の他に、腫瘍の大きさ・部位・拡がり、患者さんの全身状態や患者さんの希望など様々な要素を考慮して、適切な治療方針を決定いたします。内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の適応がある場合は、当院では消化器内科で治療を行います。すべての病期(早期・進行・高度進行)でそれぞれの症例に適した治療を行います。手術は腹腔鏡補助下手術、縮小手術、定型的手術、拡大手術を行なっています。手術のみではなく、術後の補助化学療法や転移再発症例の化学療法(抗がん剤、分子標的治療薬)等も行っています。
腫瘍の深達度(T)、大きさ、リンパ節転移(N)、そして遠隔転移(M)の有無によるガイドラインの治療のアルゴリズムは、以下に示します。
T:腫瘍の深達度(深さ)
T1a胃癌が粘膜にとどまっている
T1b胃癌が粘膜下層にとどまっている
T2胃癌が筋層に入り込んでいる
T3胃癌が筋層を越えて漿膜下組織に浸潤している
T4a胃癌が漿膜を越えて胃の表面に出ている
T4b胃癌が胃と隣接する他の臓器にも浸潤して広がっている

guideline_dr

(参照:日本胃癌学会編:胃癌治療ガイドライン(医師用2014年5月改訂),第4版,金原出版,
東京.2014.  http://www.jgca.jp/guideline.html)

腹腔鏡下手術

 今のところ対象となるのは早期胃癌と消化管GISTや他の胃良性腫瘍ですが、以前の大きく開腹する手術と比較すると、患者さんの術後経過での苦痛が少なく、術後在院日数も短く、患者さんの体に優しい手術と言えるかもしれません。

審査腹腔鏡

 高度に進行している胃癌症例では、先ず腹腔鏡検査を行う場合があります。遠隔転移や腹膜播種が認められた場合には、まず化学療法を行い、意味の無い開腹術(試験開腹術)を減らします。患者さんの負担の軽減と切除率の向上を期待しています。

治療成績

胃癌 切除361例 全生存率
(2008-2014年)


早期胃癌 (n=166)
  3年生存率:97.0%
  5年生存率:92.3%

進行胃癌 (n=195)
  3年生存率:69.3%
  5年生存率:63.0%