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肛門疾患

大腸は上図のように部位ごとに名前がついています。
特に肛門のすぐ近くを肛門管、肛門から12, 3cm程度までの大腸を直腸と呼び、口側の大腸(結腸)と区別しています。

良性疾患ではありますが生活に密着した悩みを持たれる方の多い肛門疾患では、専門医(女性医師もいます)による専門外来を設けております。肛門疾患には、痔核・裂肛・痔瘻(じろう)をはじめ、肛門狭窄、肛門閉鎖不全、肛門ポリープ、直腸脱、肛門掻痒症、直腸肛門痛などがあります。 特に3大痔疾患である痔核(イボ痔)、裂肛(切れ痔)、痔瘻(あな痔)(図1)はよくみる病気で、成人の3人に1人が痔の病気もちともいわれています。  また、ときどき肛門からの出血を痔だと思って放置され、直腸・肛門のがんが進行した状態でみつかる方がいます。肛門の悩みがある方は病院にかかるのが恥ずかしいと思わず、勇気を出して受診をお勧めします。


肛門疾患

図1:よくみる肛門の病気

 良性疾患ではありますが、生活に密着した悩みを持たれる方の多い肛門疾患に対し、女性医師1名、男性医師1名ずつの大腸肛門病学会専門医による大腸・肛門専門外来を設けております。
 肛門疾患には、痔核・裂肛・痔瘻(じろう)をはじめ、肛門狭窄、肛門閉鎖不全、肛門ポリープ、直腸脱、肛門掻痒症、直腸肛門痛などがあります。
 特に3大痔疾患である痔核(イボ痔)、裂肛(切れ痔)、痔瘻(あな痔)(図1)はよくみる病気で、成人の3人に1人が痔の病気で悩んでいるともいわれています。
 また、ときどき肛門からの出血を痔だと思って放置され、直腸・肛門のがんが進行した状態でみつかる方がいます。
 肛門の悩みがある方は受診に抵抗感がある場合が多いですが、勇気を出して受診をお勧めします。

痔核(イボ痔)

 肛門周辺粘膜の下には、血管が集まって肛門を閉じる働きをするクッションのような部分があります。肛門への負担が重なると、クッションを支える組織(支持組織)が引き伸ばされ、クッション部分が大きくなり、出血したり肛門の外にでたりするようになります。これが痔核(いぼ痔)で図1の波線(歯状線といいます)よりも上の粘膜の部分にできる内痔核と、下の皮膚の部分にできる外痔核があります。
 内痔核には、ほとんど症状がない状態(1度)、排便時に脱出し自然に戻る状態(2度)、排便時に脱出し自分で指で戻す状態(3度)、脱出したまま戻らない状態(4度)があります。段階に応じて、薬物療法、ALTA療法(薬物注射による硬化療法)、腰椎麻酔で痔核の結紮・切除を行う手術療法(1週間弱の入院)などで治療していきます。
 外痔核にも、痛みのない状態と強い痛みのある状態があります。とくに血栓性外痔核のように血栓性の静脈炎を併発すると激痛を感じるようになります。

図2

裂肛(切れ痔)

 肛門に傷がついた状態です。裂肛になると排便時に痛むため、トイレを我慢してますます便が硬くなり、さらに悪化することがあります。また、排便時に少量の出血も見られます。
 基本的には薬物療法で裂肛は治りますが、傷が慢性化した場合、肛門潰瘍となったり、肛門が狭くなってしまいます。そしてますます便が通りにくくなり、傷がひどくなるといった悪循環を繰り返します。排便時と排便後もしばらく痛みが続きます。肛門狭窄の症状が強い場合は、外来で拡張を繰り返したり、手術の適応となります。

肛門周囲膿瘍、痔瘻

 直腸と肛門の境目の小さなくぼみから大腸菌などが入り込み、直腸と肛門の周囲が化膿したものを肛門周囲膿瘍といいます。膿瘍(膿のたまり)が切開されるか、あるいは自然に破れたりすると膿が出て直腸、肛門とつながった膿みの管ができます。これを痔瘻といいます。また、進行すると肛門の周りが腫れて激痛が続き高熱を伴う場合があります。
 肛門周囲膿瘍は時に激しい痛みを伴ったり、重症化する場合もありますので、早めに専門医のいる病院を受診し、排膿する必要があります。
 また、肛門周囲膿瘍で症状がいったん改善した場合も2人に1人ぐらいの方が痔瘻となります。若い方が痔瘻で悩んでいる場合にクローン病という腸の病気を合併していることもあります。痔瘻が完成された場合は自然治癒は難しく、手術治療の適応となります。痔瘻の位置、タイプにより手術の種類、入院日数、治癒期間、再発率もかなり異なりますので専門医とよくご相談ください。